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第五十五話 何も起きないままでいい
授業中。
ノートを書く音。
窓の外は、朝と同じ青空。
敦、ちらっと琴葉を見る。
琴葉は普通にノートを書いている。
さっきまでのルンルンは少し落ち着いている。
でも、顔は穏やか。
敦
敦(大丈夫そうだな)
敦、ぼそっと。
敦「……空、青いな」
琴葉、顔を上げる。
琴葉「だろ?」
少し笑う。
琴葉「全部大丈夫な気がする」
敦「……そうかよ」
敦、少し椅子を引く。
窓からの眩しい光が、琴葉のノートに当たらなくなる。
チョークの音だけが、少し遠くで続いていた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
そのままでいられるのが、一番です。




