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双鏡の君へー姿を変える幼馴染との恋と、残したい記憶ー  作者: ゆら。


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第四十五話 外からはもう隠れていない


翌朝、学校への道。


敦「おはよ」


琴葉「…………おはよ」


敦「声小さ!」


琴葉「うるさい。……顔見んな」


敦「目を合わせないのは昨日の事??どのへん?」


琴葉「全部!!」


敦「あの型だと素直になるよなぁ?」


琴葉「言うな!!」


敦「でも可愛……」


琴葉「言うなぁぁぁあ!!」


その瞬間、


ガッ!!


石につまづき豪快に転倒。


敦「朝から何してんだよ!?」


琴葉「照れて歩けない……!!」


敦「新ジャンルの交通事故やめろ!!」


琴葉「ムリ!!敦の顔見ると昨日の声が脳内再生される!!」


敦「再生するな!!」


琴葉「しかもエコー付きで」


敦「編集するな!!」


騒がしい朝。


でも、

二人ともどこか楽しそうだった。


ーーー

 

朝の昇降口。


靴箱前。


琴葉の動きがカクカクしてる。


敦「お前、ずっと挙動怪しいからな」


琴葉「うるさい」


そこへ──

イヤな予感のする影。


C「よっ、朝からバカップル〜」


敦「バカップルじゃねぇ!!」


琴葉「頭悪そうな二人組扱いすんな!!」


Cはにやぁ〜〜と笑い、

二人の間にずいっと顔を突っ込む。


C「なぁ敦。お前さ〜……

 昨日、なんか……あったんだろ?」


敦「っ!? な、なんもねぇよ!!」


C「琴葉って二階の右の部屋?カーテン開いてたからさ〜……」


敦「開いてねぇ!!」


琴葉「え、開いてた……?」


敦「お前が動揺すんな!!ややこしい!!」


Cは楽しそうにポンと敦の肩を叩く。


C「いや〜敦ってさ、分かりやすくて可愛いよな。

はい、昨日なにがあったんでしょうか〜??」


敦「……っ!!」


ついに敦の堪忍袋が千切れる。


敦(半泣き)

「お前さぁぁぁぁぁ!!

 ほんっとやめろぉぉぉぉ!!!

 朝から!!

 心の準備が!!足りねぇんだよ!!」


C「うわ、泣きそうじゃん!おもろ!!」


Aがものすごい勢いで駆け寄る。


A「C!!敦弄るのやめろ!!

 これ以上いくとマジで泣く!!!」


敦「泣かねぇよ!!」


琴葉は横で首をかしげていた。


琴葉「……あれ?

 なんで敦が一番暴れてんの……?」


A「琴葉、お前はもっと自覚持て!!

 原因は全部お前!!」


琴葉「えっ俺!?」


C「まぁでもさ……

 敦、ほんと琴葉のこと好……」


敦「言うなああああ!!!」


琴葉「……(じわぁ)

 あれ?なんでか分かんねぇけど……

 今の、嬉しかった……」


敦「聞くなぁぁぁぁ!!」


周囲の生徒

「今日もあの三人騒がしいな」

「敦くん泣きそうで可愛いんだけど」

「Cマジで性格わる……いや良い……?」


A「ほら敦、深呼吸しろ!吸ってー吐いてー」


敦「うるせぇ!!」


C「元気になったじゃん、よかったよかった」


敦「原因が言うな!!」


けれど、その日の敦は、

琴葉が動くたびに、なぜか一緒に動いた。


琴葉(……どんな状況??)


なんだかんだで賑やかに、

二人の朝は過ぎていった。



昼休み。

Cがまた琴葉の肩に腕を回し、わざと敦の視界に入るように距離を詰める。


C「なぁ琴葉、教えてよ。“敦のどこが好き?”」


敦「やめろぉぉぉおお!!」


琴葉「えぇ?敦の好きな所?」


(間)


琴葉「……あ」


敦「考えるな!!思いつくな!!」


A(昼食の箸を置きながら)「……C、こい」


C「え、なに。俺なんかした?」


A「あの後言ったよなぁ〜?“敦いじり禁止条例” 破った罰。敦に謝れ」


C「え、やだ。恥ずかしい」


A「あ?(笑顔の圧)」


C「……すいませんでしたぁぁぁぁ!!!」


敦「なんで泣きそうなのC!?」


A「よし。もう近づくなよ?敦、今日情緒乱高下だし」


敦「やめて!俺そんな扱い!?」


その隙に…… 

琴葉(超小声)「……手、温かい」


敦「言ってるーー!!! 小声でも聞こえてるーー!!!」


ここまで読んでいただきありがとうございます。


分かっている人間が、一番遊びます。

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