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双鏡の君へー姿を変える幼馴染との恋と、残したい記憶ー  作者: ゆら。


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第四十二話 自然に偏っていく


昼休み。


敦と琴葉は弁当仲間A・Bと、机にパンや弁当を広げて食べている。


A「今日、新作ジュース買った」


琴葉「あそこの自販機、結構新作入れてくれるよな。業者もチャレンジャーだ」


A「味見する?」


琴葉「いや、今持ってるのが美味すぎる」


敦「ジュース評論家かよ」


琴葉「いや、ただ好みなだけだ」


机には色々置いてあるけど、琴葉は普通に自分の弁当を食べている。


B「昨日の理科、先生早口すぎ」


琴葉「一瞬で何言ったかわからんかった」


A「聞き直すタイミング逃した」


敦「俺も、結局黙った」


琴葉「想像で補完できる」


B「ほぼ妄想じゃん!」


……いつも通り。


Bが話しながらinゼリーを取り出す。


琴葉と目が合う。


B「ん? 飲む? ヨーグルト味」


琴葉「いや、今は甘いのいらないかな」


手元の弁当をもう一口。


B「そっかー、弁当優先か」


琴葉「まだ途中だしな」


琴葉、自然に自分の弁当を食べ続ける。


A「……あれ?」


なんか違和感。


そんな中、弁当を食べ終わった敦が、デザートに半身リンゴを取り出す。


琴葉、ぴょこん。


笑みを浮かべ、手を軽く伸ばす。


琴葉「一口ーー!」


敦、慌てて手を伸ばす。


敦「とるなーー!」


A、横で首をかしげる。


A「いや……気のせいか」


B「なにが?」


A「琴葉、最近他の人のはつままないのかと思ったけど、違ったわ」


B「いや、今普通に食ってるじゃん。二口目食いついてるぞ」


A「だよなー」


琴葉は無意識。


敦も“いつも通り”だと思って動揺なし。


ここまで読んでいただきありがとうございます。


選んでいないつもりが、一番選んでいます。

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