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双鏡の君へー姿を変える幼馴染との恋と、残したい記憶ー  作者: ゆら。


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第三十八話 それで納得している


夜。


部屋の電気を消して、

布団に潜り込む。


琴葉(……あれ?)


少し考えて——


琴葉(うん、普通)


普通に笑って、

普通に話して、

普通に——敦の手に手を乗せた。


琴葉(普通すぎるな)


女型じゃなかったし、

特別な雰囲気でもなかったし、

変なこと、何もしてない。


それなのに。


「気になっただけ」って言われた瞬間を思い出して、

布団の中で、ほんの少しだけ口元がゆるむ。


琴葉(……なんで、あれ嬉しかったんだろ)


胸の奥が、ぽわっとする。


琴葉いやいや


これはきっと、

長年一緒にいるからだ。


当たり前に大事にされてるって、

再確認しただけ。


だって俺は、

敦の隣にいるのが自然で、

手を出されたら乗せるし、

近ければ近いで別に困らない。


琴葉(考えてやってるわけじゃない)


そう思ったところで、

昨日の映画館が頭をよぎる。


暗い中。


離れなかった手。


自分から、少しだけ指を動かした感触。


琴葉(……あれ?)


布団の中で、体勢を変える。


琴葉(あ、あれは女型だからだ)


女型は、ちょっと特別。


距離が近くても、

触ってても、


「まあ、いっか」ってなる。


琴葉(だから敦も普通なんだ)


琴葉(納得)


布団をぎゅっと掴んで——


琴葉……でも


琴葉(あれ、敦にとって普通なのかと思うと)


琴葉(なんか最近、少しだけ落ち着かない)


理由は分からない。


名前もつけられない。


けど。


琴葉(敦の隣なら……まぁ、いっか)


目を閉じる。


胸の奥に、

小さな熱だけ残る。


ここまで読んでいただきありがとうございます。


納得は、とりあえずの答えです。

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