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双鏡の君へー姿を変える幼馴染との恋と、残したい記憶ー  作者: ゆら。


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第二十六話 呼ぶ理由がある

放課後。


帰り道。


特に何もない日。


琴葉「敦」


敦「ん」


琴葉「俺さ」


敦「うん」


琴葉「敦って呼ぶ回数」


敦「うん」


琴葉「多い?」


敦「知らん」


琴葉「今日数えてみた」


敦「なんで!?」


琴葉「17回」


敦「多いな!!」


琴葉「でも」


敦「まだあるのか」


琴葉「敦は俺のこと」


敦「うん」


琴葉「3回しか呼んでない」


敦「……」


琴葉「レアだな」


琴葉「敦の中では」


敦「うん」


琴葉「俺は」


敦「うん」


琴葉「名前いらない存在」


敦「重い結論出すな!!」


琴葉「フフン♪」


敦「なんで嬉しそうなんだ」


琴葉「必要ないんだろ」


敦「何が」


琴葉「呼ばなくても」


敦「うん」


琴葉「敦、俺のこと見てる」


敦「見てねぇよ!!」


琴葉、ニコニコしてる。


少し歩く。


琴葉「でもさ」


敦「うん」


琴葉「敦が呼ぶとき」


敦「?」


琴葉「だいたい名前だよな」


敦「……まぁ」


琴葉「俺も敦だし」


敦「うん」


琴葉「じゃあ」


琴葉「いいか」


敦「何が」


琴葉「俺」


敦「うん」


琴葉「ずっと琴葉で」


敦「……」


琴葉「男でも」


琴葉「女でも」


琴葉「敦が呼ぶとき」


琴葉「それだし」


敦「……」


琴葉「だから」


琴葉「それでいい気がする」


敦「……」


少しだけ間。


敦「まぁ」


敦「それが一番楽だな」


琴葉「だろ?」


敦「じゃあ」


敦「これからも」


敦「琴葉でいいな」


琴葉「うん」


琴葉「それが一番しっくりくる」


敦「……琴葉」


琴葉「ん?」


敦「ちょっと来い」


琴葉「?」


ぐい


琴葉「お?」


敦「歩道」


敦「車来る」


琴葉「あー」


琴葉「なるほど」


琴葉「今の」


敦「何だ」


琴葉「4回目」


敦「何が」


琴葉「琴葉」


敦「数えるな!!」


琴葉「記録更新だ」


敦「やめろ!!」


琴葉「今日は20いくな」


敦「いかねぇよ!!」


琴葉「敦」


敦「なんだ」


琴葉「今ので」


敦「?」


琴葉「18」


敦「増やすな!!」


琴葉「敦」


敦「……今ので19だろ」


琴葉「おぉ」


琴葉「自分で増やした」


敦「お前のせいだろ!!」


少し沈黙。


夕方の風。


琴葉「敦」


敦「……なんだ」


琴葉「呼ぶとさ」


敦「うん」


琴葉「安心するんだよな」


敦「……は?」


琴葉「なんか」


琴葉「居るって感じする」


敦「……」


琴葉「だから呼んでるだけ」


敦「……」


少し沈黙。


琴葉「呼びすぎ?」


敦「……普通だ」


琴葉「そっか」


二人はまた歩く。


数歩歩く。


琴葉「敦」


敦「……またか」


琴葉「いや」


少し考えて。


琴葉「呼ばないと迷子になりそうで」


敦「俺は犬か!!」


琴葉、少し笑う。


二人、また同じ歩幅で歩き出した。


ここまで読んでいただきありがとうございます。


それでも、呼びたくなるときがあります。

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