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旅する先生と、世界の教室  作者: 最後に残った形


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第36章 第2話:祖母の家の授業――食卓に出せない合図


 祖母の家の玄関には、乾いた畳の匂いがした。


 古い木の引き戸を開けると、廊下の奥から煮物の甘い匂いが流れてくる。台所の方で、小さな鍋がことこと鳴っていた。壁には少し色の褪せた家族写真が並び、電話台の横には、季節の花が一輪だけ挿してある。


 翔太は、家族ノートを抱えて上がった。


 今日は、母と妹と一緒に祖母の家へ来ていた。


 祖母は一人暮らしだ。


 まだ足腰はしっかりしているし、近所の集まりにも顔を出す。畑の草取りも、庭の水やりも、自分でやる。


 でも最近、母は少し気にしていた。


 重い買い物を一人で持って帰ってきたこと。


 高い棚の箱を下ろそうとして椅子に上がったこと。


 病院の日を間違えかけたこと。


 どれも大きな事件ではない。


 けれど、少しずつ見え始めた変化だった。


 母が直接聞くと、祖母はいつも笑って言う。


「大丈夫よ。まだまだ自分でできるから」


 その言葉の明るさが、かえって母を心配させていた。


 翔太は、家族ノートを見せた。


 日曜夜の家族合図。


『今週できそう』

『今週は減らす』

『今週は休む』


 冷蔵庫に貼りっぱなしになったカードを、食卓に出す週の合図へ変えたこと。


 前の形、困ったこと、今の形、次に変えてよいことを、道のりとして残したこと。


 祖母は、こたつの前に座り、ノートをゆっくりめくった。


「あら、翔太がこんなに書いたの」


「うん」


「字が前よりしっかりしてきたね」


「そこじゃなくて」


 翔太が少し照れると、母が笑った。


 祖母は、見開きのページで手を止めた。


 妹が描いた、冷蔵庫で眠っているカードと、食卓で起きているカードの絵。


 祖母は、目を細めた。


「かわいいねえ。この犬は?」


「犬は休む」


 妹が得意げに言う。


「ぬいぐるみの犬でしょ」


 翔太が言うと、祖母は楽しそうに笑った。


 そして、ページの文字を読んだ。


『この家の合図は、暮らしに合わせて動かしてよい』


 祖母は、その言葉を指でなぞった。


「いいわね。頼む前に減らせるのは」


 翔太は、顔を上げた。


「おばあちゃんの家でも使えるかもと思って」


「うちで?」


「うん」


 翔太は、少し得意な気持ちで鞄から三枚のカードを出した。


『今週できそう』


『今週は減らす』


『今週は休む』


 家で使っているものを、祖母の家用にもう一組作ってきた。


 祖母の木の食卓に、三枚を並べる。


 その上には、急須と湯飲みが置かれていた。テーブルの隅には、新聞を折ったものと、薬の袋がある。


「こうやって、日曜の夜に出すんだよ」


 翔太は説明した。


「今週できそうなこと、減らしたいこと、休むことを書く。そうすると、先にわかるから、無理しなくてすむ」


 妹も、絵カードを取り出した。


「お箸、タオル、犬」


「犬はいらない」


「おばあちゃんの家にも犬いるかも」


「いないよ」


 祖母は、カードを一枚ずつ見た。


『今週できそう』


 『今週は減らす』


 『今週は休む』


 そして、少し困ったように笑った。


「一人で食卓に出しても、誰に言えばいいのかしら」


 翔太は、言葉を止めた。


「誰にって……母さんとか」


「お母さんは、ここにはいないでしょう」


「電話で言えばいいじゃん」


「電話で、今日は休みますって?」


 祖母は、『今週は休む』カードを見た。


「今日は休む、なんて書くのは少し情けないわね」


 その声は、強くはなかった。


 けれど、翔太の胸に引っかかった。


 情けない。


 家では、休むカードは少しずつ使えるようになってきた。


 母が金曜夜は洗い物を次の日に回したいと書いたこともある。翔太が宿題の多い日は手伝いを減らしたいと書いたこともある。


 でも、祖母にとっては違う。


 休むと書くことは、自分ができなくなったことを認めるように感じるのかもしれない。


 翔太は、カードを見た。


 家で使えたから、祖母の家でも使えると思っていた。


 でも、祖母の家には、日曜夜に家族全員が座る食卓がない。


 母へ相談する時間も決まっていない。


 祖母は、できないことを書くことに抵抗がある。


 同じカードを置いても、同じようには働かない。


 母が、そっと口を挟んだ。


「お母さん、最近、お米を買う時は重くない?」


「大丈夫よ。少しずつ買えばいいの」


「でも、先週は五キロ持って帰ったでしょう」


「安かったのよ」


 祖母は笑った。


 母はそれ以上言わなかった。


 言うと、祖母が少し意地を張るのがわかっているからだ。


 翔太は、食卓の三枚のカードを見つめた。


 カードはきれいに並んでいる。


 でも、祖母の言葉が乗らない。


 その時、玄関の引き戸が軽く開く音がした。


「こんにちは」


 白瀬灯理の声だった。


 今日は、祖母の家で家族合図がどう使えるかを一緒に見に来ることになっていた。


 灯理は、黒い上着に使い込まれた革の鞄を持ち、玄関で丁寧に靴をそろえた。


 祖母が笑顔で迎える。


「あら、先生。狭いところですが」


「お邪魔します。とても落ち着くお家ですね」


「古いだけですよ」


 祖母はそう言いながらも、少し嬉しそうだった。


 灯理は、食卓に並んだ三枚のカードを見た。


 それから、電話台、薬箱、冷蔵庫横のカレンダー、祖母の手元の湯飲みを順に見た。


 翔太は、すぐに言った。


「先生、家族合図を持ってきたのに、祖母の家では食卓にカードを出しても使い道がありませんでした」


 少し悔しさが混ざった声だった。


「うちでは使えたのに。おばあちゃんは一人だし、『今日は休む』って書くのも情けないって言うし」


 祖母が慌てる。


「ごめんね、翔太。せっかく作ってくれたのに」


「いや、そうじゃなくて」


 翔太は、うまく言えなかった。


 責めたいのではない。


 役に立ちたいのに、形が合わなかった。


 それが悔しかった。


 灯理は、翔太の言葉を静かに受け止めた。


 そして、問いを返した。


「うん。では、合図を持ち替えることは、同じカードを同じ場所に置くことなのでしょうか」


 同じカードを同じ場所に置くこと。


 翔太は、食卓を見た。


 祖母の家の食卓は、自分の家の食卓と違う。


 自分の家では、母と翔太と妹が座る。予定を出し合い、できることや減らすことを話す。


 祖母の家では、祖母が一人で座る。


 ここで三枚を並べても、誰と共有するのかがはっきりしない。


 電話する時には、電話台へ移動する。


 買い物の予定は、冷蔵庫横のカレンダーに書いてある。


 薬は薬箱のそばで確認する。


 祖母の暮らしの中で、困りごとが出る場所は、食卓だけではなかった。


 灯理は、白い紙を一枚出した。


『翔太の家と祖母の家の違い』


 母がペンを持つ。


 灯理が尋ねる。


「翔太さんの家族合図は、何を守るためにありましたか」


 翔太は、少し考えた。


「引き受けすぎる前に、今週の無理を見えるようにすること」


 母が書く。


『引き受けすぎる前に気づく』


「家族が、できることと減らすことを先に言えるようにする」


『できること・減らすことを先に言う』


 灯理は頷いた。


「では、お祖母さまの家で困っていることは、同じでしょうか」


 翔太は、祖母を見た。


 祖母は、湯飲みを両手で包んでいた。


「同じじゃないと思う」


「どこが違いますか」


「おばあちゃんは、家事を分ける相手が家にいない」


 母が書く。


『家の中に分担する相手がいない』


「あと、できないって言いたくない」


 祖母が少し苦笑した。


「できない、という言葉はねえ。まだ少し抵抗があるわ」


 母が書く。


『できないと言いにくい』


 祖母が、ゆっくり言った。


「でも、頼みたいことが全然ないわけではないのよ」


 翔太が顔を上げた。


「あるの?」


「あるわよ。電球とか、高い棚の箱とか。重いお米とか」


「言えばいいじゃん」


 祖母は、少し笑った。


「それが言いにくいの」


「なんで」


「電話した時に、お母さんが忙しそうだと、まあいいかと思うのよ」


 母が、小さく息を吸った。


「そんなふうに思ってたの」


「だって、仕事があるでしょう。翔太たちのこともあるし」


 祖母は、湯飲みを置いた。


「頼むタイミングが難しいの」


 その言葉が、紙の上に書かれた。


『頼むタイミングが難しい』


 灯理は、翔太を見た。


「お祖母さまの家で守りたい意味は、何になりそうですか」


 翔太は、紙を見た。


 引き受けすぎる前に気づく。


 頼むタイミングを作る。


 できないではなく、頼みたいと言える。


 母へ伝えやすくする。


「できないことを書くんじゃなくて」


 翔太は言った。


「頼むきっかけを置くこと」


 祖母が、その言葉を静かに繰り返した。


「頼むきっかけを置く」


 灯理は頷いた。


「では、そのきっかけは食卓に置くのがよいでしょうか」


 祖母は少し考えた。


「食卓だと、私だけが見るわね」


 母が言った。


「電話する前に見える場所の方がいいかも」


 翔太は、部屋の隅を見た。


 電話台。


 黒い固定電話。


 その横には、小さなメモ帳と鉛筆が置かれている。


 カレンダーの切れ端に、誰かの電話番号が書かれていた。


「電話の横は?」


 祖母が、電話台を見る。


「ここなら、電話する時に見るわね」


 母も頷いた。


「私から電話する時も、お母さんがそこを見ながら話せるかもしれない」


 灯理は、食卓のカードを少し横へずらした。


「では、同じ三枚ではなく、お祖母さまが言いやすい言葉へ変えてみましょう」


 翔太は、カードを見た。


『今週できそう』


『今週は減らす』


『今週は休む』


 祖母には、このままだと少し合わない。


 できそう、減らす、休む。


 それよりも、頼みたいこと、後で一緒にしたいこと、無理をしないこと。


 母が、新しいカードを書いた。


『今週頼みたいこと』


 祖母は、それを見て少し頷いた。


「それなら書けるかもしれないわ」


 次のカード。


『後で一緒にしたいこと』


 祖母は、少し笑った。


「草取りとかね。一人で全部やらなくていいなら」


 最後のカード。


『今週は無理をしないこと』


 祖母は、『休む』よりもその言葉の方を長く見た。


「これなら、情けなくないわね」


 翔太は、ほっとした。


 休む、という言葉が悪いわけではない。


 でも、祖母には別の言葉が合う。


 同じ意味を、違う言葉に持ち替える。


 母は、電話台の横に置ける小さなメモ板を探した。


 祖母が引き出しから、古い葉書サイズの厚紙を出してきた。


「これ、使えるかしら」


 そこに三つの欄を作る。


### 今週頼みたいこと


### 後で一緒にしたいこと


### 今週は無理をしないこと


 翔太は、祖母に聞いた。


「今週頼みたいこと、ある?」


 祖母は少し迷った。


 けれど、カードの言葉を見ながら、ゆっくり言った。


「お米を買うのを、一緒にお願いしようかしら」


 翔太が書く。


『お米を買う』


 母が静かに頷いた。


「土曜なら行けるよ」


 祖母は、次に言った。


「電球を替えるのも。台所の上の方」


『電球を替える』


「あと、高い棚の箱。冬物の布が入っている箱を下ろしたいの」


『高い棚の箱を下ろす』


 翔太は、書きながら少し驚いていた。


 頼みたいことは、思ったよりあった。


 ただ、言い出す場所がなかったのだ。


 次に、『後で一緒にしたいこと』。


 祖母は庭の方を見た。


「草取りを全部一人でやると腰にくるから、半分だけ一緒にできると助かるわ」


 翔太が書く。


『草取りは半分だけ一緒に』


 妹が言った。


「私、草抜く」


「抜いていい草とだめな草があるから」


 祖母が笑う。


「じゃあ、教えながらね」


 最後に、『今週は無理をしないこと』。


 祖母は、少し考えてから言った。


「雨の次の日の草取りはしない」


 母が驚いた。


「いつもしてたの?」


「土が柔らかいから抜きやすいのよ。でも、足元が悪いからね」


 翔太は、少し強めに書いた。


『雨の次の日の草取りはしない』


 祖母は、その字を見て笑った。


「そんなに大きく書かなくても」


「大きく書く」


 妹は、絵カードを作ろうとしていた。


 お米の絵。


 電球の絵。


 草の絵。


 犬の絵。


「犬はいらないって」


「おばあちゃん、花が好きだから花にする」


 妹は、犬を裏返し、小さな花の印を描いた。


 赤い花。


 青い花。


 黄色い花。


 それを、三つの欄の横に貼る。


「子どもっぽいかしら」


 母が少し心配そうに聞くと、祖母は花の印を見て微笑んだ。


「いいえ。これなら楽しいわ」


 翔太は、妹を見た。


 家で使う絵カードとは違う。


 祖母が見て嬉しい小さな花の印。


 それも、持ち替えなのかもしれない。


 言葉だけでなく、絵も、相手に合わせて変える。


 電話台の横に、葉書サイズのメモ板が置かれた。


 大きすぎない。


 冷蔵庫のように目立ちすぎない。


 でも、電話する時には必ず目に入る。


 祖母は、メモ板を見ながら言った。


「できないことを書くのではなく、頼むきっかけを置くのね」


 母が、少し目を伏せた。


「お母さんが頼みやすいように、私も聞き方を考えるね」


「聞きすぎないでね」


「うん」


「でも、聞かなさすぎないで」


 二人は顔を見合わせ、少し笑った。


 その笑いは、心配を押しつけるものでも、遠慮を隠すものでもなかった。


 ちょうどよい距離を探す笑いだった。


 灯理は、電話台のメモを見ていた。


 同じ合図ではない。


 でも、守りたい意味はつながっている。


 無理を抱える前に、合図を置く。


 引き受けすぎる前に、言葉にする。


 頼むことを、情けなさではなく、暮らしを続けるためのきっかけにする。


 夕方、母が帰る前に祖母へ電話の練習をすることになった。


 母は、わざと少し離れた台所から携帯電話をかけた。


 固定電話が鳴る。


 祖母が受話器を取る。


「はい、もしもし」


「お母さん、来週の予定どう?」


 祖母は、電話台の横のメモを見る。


「今週頼みたいことが三つあるの」


 その言葉を聞いて、翔太は胸の奥が少し温かくなった。


 できないことがあるの。


 ではない。


 情けないけどお願い。


 でもない。


 今週頼みたいことが三つあるの。


 その言い方なら、祖母の声は少ししっかりしている。


 母も、台所で優しく答えた。


「うん、聞くよ」


「お米と、電球と、高い棚の箱」


「土曜に行くね」


「草取りは半分だけ一緒にしたいわ」


「それも土曜に少しやろう」


「雨の次の日は草取りしないことにしたの」


「それは、ぜひそうして」


 祖母は、少し笑った。


「翔太が大きく書いたから」


 翔太は、照れながら顔をそらした。


 電話を切ったあと、祖母は受話器を置き、メモ板を見た。


「これなら、言いやすいわ」


 翔太は、家族ノートを開いた。


 今日のページに、祖母の家のメモを写す。


『今週頼みたいこと』

『後で一緒にしたいこと』

『今週は無理をしないこと』


 その横に、妹の花の印を描き写した。


 そして、一文を書く。


『同じ合図を持ち替えることは、同じカードを置くことではなく、その人が言い出しやすい場所と言葉に変えることだった』


 書き終えると、祖母がのぞき込んだ。


「いいこと書くようになったねえ」


「だから、そこじゃなくて」


 翔太が言うと、祖母は楽しそうに笑った。


 でも、その笑いの後で、祖母は静かに言った。


「ありがとう、翔太」


 翔太は、少しだけ黙った。


「うん」


 電話台の横には、小さなメモ板がある。


 花の印が三つ。


 頼みたいこと。


 後で一緒にしたいこと。


 無理をしないこと。


 それは、翔太の家の食卓カードとは違う形だった。


 でも、同じように、暮らしの中に小さな合図を置いていた。


 夜、白瀬灯理は祖母の家を出た。


 外には、夕方の名残がまだ少し残っていた。古い家並みの間を、冷たい風がゆっくり通り抜ける。庭先の南天の葉がかすかに揺れ、遠くで犬の鳴き声が一度だけ聞こえた。


 翔太と母、祖母が玄関まで見送りに来た。


「白瀬先生、ありがとうございました」


 祖母が丁寧に頭を下げた。


「こちらこそ、合図がこの家の言葉へ変わっていく時間を一緒に見せていただきました」


 灯理は静かに答えた。


 翔太は、家族ノートを抱えていた。


「先生、うちの合図を持ってくれば、そのまま使えると思っていました」


「はい」


「でも、おばあちゃんの家では食卓に出しても合わなかった。一人だし、『休む』って言葉も合わなかった」


 祖母が少し笑った。


「まだ、そこは慣れなくてね」


 母が言った。


「でも、『頼みたいこと』なら言いやすかったね」


「ええ」


 祖母は、電話台の方を振り返った。


「あそこにあると、電話の時に見えるわ」


 灯理は頷いた。


 合図を持ち替えることは、同じカードを同じ場所に置くことではない。


 同じ言葉が、どこでも同じように働くとは限らない。


 食卓で使えるカードが、電話台の方が合うこともある。


 休むという言葉が、ある家では安心になり、別の家では情けなさに触れることもある。


 絵カードが、子どもには楽しくても、大人には少し照れくさいこともある。


 大切なのは、形を守ることではない。


 その形で守りたかった意味を見ること。


 無理を抱える前に気づく。


 頼むきっかけを作る。


 相手に負担を伝えやすくする。


 一人で頑張りすぎない。


 その意味を、祖母の暮らしの中で使える場所と言葉へ置き直す。


 食卓から電話台へ。


 休むから、無理をしないへ。


 できないから、頼みたいへ。


 絵カードから、花の印へ。


 形は変わった。


 でも、暮らしを少し楽にする合図は残った。


 灯理は、夜の道から祖母の家を振り返った。


 電話台の横には、小さなメモ板がある。


 翔太の家族ノートには、一文が残っている。


 同じ合図を持ち替えることは、同じカードを置くことではなく、その人が言い出しやすい場所と言葉に変えることだった。


 その言葉を胸に、灯理は静かな道をゆっくり歩いていった。

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