番外編:【お母さん、ウェスタン村で女優になった?】
学校が始まり、いつもの日常になった。夜、東京にいる僕とお母さんと画面の向こうの異国の地にいるお父さんと会話している時だった。
僕はもうすぐ修学旅行で日光に行くので、日光の話を聞いてみた。「修学旅行で日光に行くんだけど、お父さんとかお母さんてどんなところ見学したの?」「お父さんの時は、華厳の滝と尾瀬を歩いた気がするなぁ」「私も同じね」「僕たちは華厳の滝に行って、あと日光江戸村に行く予定なんだ」「江戸村はお父さん社員旅行で行ったなぁ」「私は江戸村行ったことないわ。でも、学生の時のグループの旅行で行った時にウェスタン村に行ったのよ」「「ウェスタン村?」」「そう今は閉館しちゃったみたいだけど、当時はウェスタン村と日光江戸村の両方が人気だったみたい。」「ウェスタン村って言う位だから、アメリカの西部開拓みたいな感じ?」「そう、まさにそれよ。それ。お母さんたちが旅行に行ったのは、平日ですごい閑散としてたのびっくりしちゃったわ。」「お母さん、空いててラッキーだったんだね」「そう、それで有名なショーがあったのよ。前のほうに友達大勢と並んでた私にショーの名物ガンマンが手招きをして、みんなの前に引きづり出したのよ」「大勢の中からお母さん選ばれたんだ。すごい宝くじに当たったみたいだね。」「それがそうでもないのよ。はずれくじを…お母さん潔癖症気味じゃない。それなのに、その名物ガンマンのおじさんは、自分のかぶってた汗だくのカウボーイハットをお母さんの頭の上に容赦なくかぶせたのよ」「「それは嫌だ!」」「あまりの事に呆然としているお母さんのそのカウボーイハットを被った頭の上に名物ガンマンはりんごを乗せて動かないでねって爽やかな笑顔をして」「「嫌な予感しかしない…」」「それで立たされて名物ガンマンが、私の頭の上のリンゴを爆発させたのよ」「「うわー!!」」「みんなは拍手喝采で、お母さんにも拍手してくれたけど、お母さんは楽しくもなんともなかったわ。それで名物ガンマンたら爽やかに楽しかったね、ありがとねって。それだけでお礼も、参加賞のお土産も何もくれなかったの…。」「お母さんてば、いろんな体験してるんだね」と僕はお母さんを慰めたお母さんの逆鱗に触れちゃいけないと少しは学習したのだった。
お母さんの楽しい話はどんどん僕のタイムカプセルに溜まっていて面白すぎる。
番外編はまだまだ続きます




