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夏のタイムカプセル ―僕と魔法のハムの夏―  作者: Fos B


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番外編:【家族の未来と、それぞれの日常へ】

おじいちゃんとおばあちゃんはとても元気だけど、帰る前の日なので、昨日は家でゆっくりすることにした。僕は当然、学校に行った。

東京土産といっても、東京駅で新幹線に乗る前に購入するらしい。あとは僕の家のマンションの近くにある洋菓子屋さんで、卵の殻の中にプリンが入っている有名でおいしいプリンがある。賞味期限が2日しかないのでそれを買って、その日のうちにおばあちゃんは近所中に配るつもりらしい。他の荷物は宅急便で送るので、ほぼ手ぶらで行けるから、それだけクーラーバッグに保冷剤をたくさん入れて持ち帰ることになった。

おばあちゃんの知恵で「新聞紙に包むと余計に保冷が効くし、緩衝材にもなって繊細なお菓子が壊れないですむ」とのこと。本当におばあちゃんの知恵ってすごいなぁと思った。

そして翌朝早く、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、僕の全員で東京駅の新幹線乗り場に向かった。お父さんはみんなに釘を刺されたのでほどほどのお弁当しか買わなかったけれど、その代わりにおばあちゃんが近所のお土産だと言って大量にいろいろな銘菓を買っていた。最近はめったに旅行に行っていなかったので楽しくてテンションが上がってしまったみたいだ。荷物はみんなで分けて持つことになった。

仙台駅からはまたレンタカーを借りて、車でおばあちゃんとおじいちゃんの家まで向かった。途中の、いつもおばあちゃんがハムを買う場所で夕飯を食べて、何とか暗くなる前におばあちゃんちに着くことができた。

今回、おじいちゃんとおばあちゃんが元気に無事に帰ってこられてよかったなぁと思った。いつものあいつとその仲間たちも僕に会いに来てくれた。そこで多めに買ったプリンをご馳走したら、みんなスマホで写真を撮り、「映える!」とはしゃぎながら、ぬるくなりそうになるくらい写真を撮っていた。

そして夜には、少しおじいちゃんとおばあちゃんが「この家を引っ越した後の話」をした。ひいおばあちゃんからおばあちゃんがこの家を引き継いでいた。本来はおばあちゃんの弟の長男が引き継ぐと思っていたそうだが、東京に出てしまっていたので結局おばあちゃんが引き継いだのだ。なので、おじいちゃんとおばあちゃんが引っ越した後は、この家が、ただでさえ趣のある古い家なのに、人が住まなくなったらどうなるだろうという話になった。結局その日は結論が出なかったので、これからいろいろまた考えていこうということになった。

翌日は、お父さんとお母さんと僕が東京に帰る日だ。親子3人とおじいちゃんとおばあちゃんを含めて、今度いつ集まれるか分からないのでお墓参りに行き、ひいおばあちゃんのあの神社にも行った。家族みんなで神社の上から海を見下ろすと、心地よい海風がみんなの頬をなでていた。

そして僕たちは、おじいちゃんとおばあちゃんに別れを告げて、3人で東京へ帰ってきた。

その翌々日には、お父さんが単身赴任の異国の地に出発し、またお母さんと僕の2人の静かな日常が戻ってきた。

今回はお父さんもお母さんにたくさん協力していたので、お母さんも優しい顔をしたままだったから本当によかった。ただ、お父さんが少しヘトヘトに疲れて異国の地に戻っていったのがちょっとだけ気がかりだけど、「たまにはお父さん、がんばったね」と思った。

まだまだ僕ら家族の話は続いていきます。


***

いつも読んでいただきありがとうございます。今回の話で番外編がちょうど100話目のお話になりました。本編が終わってもこうやって読んでいただいて、とっても感謝しております。

これからもまだまだ家族のタイムカプセルの中身を増やす話は続いていくので、よろしくお願いいたします。

***

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