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夏のタイムカプセル ―僕と魔法のハムの夏―  作者: Fos B


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番外編:【世代間交流のシェアハウスと、おじいちゃんたちの意外な一面】

今日はおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんのみんなで、民間が運営している若者と高齢者のシェアハウスのようなアパートの見学へ行った。僕は学校があったので一緒には行けなかったけれど、今日はそのシェアハウスでお茶会があり、実際の雰囲気を肌で感じてくることになっていた。このアパートでは、入居する際に必ずこのお茶会に何度か参加して、本当に自分たちに合うかどうかを見極めなければいけない決まりなのだそうだ。

僕が学校から帰ってきたときには、もう家族みんなが帰ってきていた。

僕はいつものようにおやつを食べながら、みんなが持ち帰ってきた話を聞かせてもらった。

「若い大学生と一緒に住むっていうのはどうかなぁと思っていたんだけど、案外みんな気さくで無理のない雰囲気だったなぁ」

とおじいちゃんが嬉しそうに言った。

「生存確認をしてくれたり、困ったときには電球を替えてもらえたりもするって、すでに入居している方が教えてくれたわ」

とお母さんが続ける。

「こういうお茶会やクリスマス会なんかのイベントもあるみたいだから、ある程度コミュニケーションが取れる人じゃないとちょっときついかもしれないけれど、いい刺激になりそうだね」

とお父さんがうなずいた。

「ただ、やっぱり費用が少し高いのがどうかなぁと思うけれど、全体の雰囲気はすごく良かったわよね。URにも同じようなタイプのものがあって、大学生の人たちが安く部屋に入居して、高齢者を見守ったりお互いに助け合ったりできるところもあるみたいなんだけれど、この辺りにはなかなかなくて……」

とお母さんがちょっと悩ましそうにつぶやいた。

「私は人とコミュニケーションを取るのはもともと好きだし、お茶会も楽しかったわ。また一から人間関係を築かなきゃいけないから、こういう馴染むための機会が最初にあるのは助かるわね」

とおばあちゃんが微笑むと、おじいちゃんも腕を組んで言った。

「男はなかなかこの年になると自分からいろんな集まりに行ったりしないからなぁ。その点、こういう強制的な機会があると、自然に参加できて都合がいいかもしれないな」

費用のことが少しだけネックではあるものの、話を聞くかぎりでは概ね良い感触だったようだ。

そして今日の夕飯は、みんなで外食することになった。たくさん歩いて疲れていないかなと少し心配したけれど、「せっかくの機会だから」とみんなで揃って出かけることになった。

向かったのはハンバーグのお店だ。

おじいちゃんとおばあちゃんも、こちらに来てからすっかりお肉を食べるようになっていて、僕はちょっとびっくりしたけれど、新しい一面を発見した気分だった。量はたくさんは食べられないみたいけれど、地元の方ではなかなか食べられないような洋食を味わうのは新鮮で楽しいらしい。

新しい暮らしの選択肢を知り、みんなでお腹いっぱい美味しいものを食べて笑い合った、とても賑やかな一日だった。


まだまだ家族の今後の話し合いも続きます。

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