034
少し短いですが、投稿いたします。
というか、この頃全体的に短いですよね
…。
すみません。
今後とも、『転生したので地道にフラグを折りましょう』を、よろしくお願いします…!
(…今更だが、タイトルが意味をなしていない気がする…)
部屋に帰ると、ライナス様の服や道具が、一通り無くなっていた。
あたり、前か…。
あんなものを見たら、誰だって私に近づきたいとは思わない。
私だって、逆の立場であれば同じことをしていたと思うし。
ただ…せっかくできた友達と言える女の子だったのにな…。
「…少し早いけれど、リトに連絡してみようかしら。ラルダ、頼める?」
『任せて!』
「ふふ、ありがとう」
あー、あー。
リトとラガルハーネル様の二人が一緒にいてくれれば目の保養になるのに。
俺様系王子に内気系男子。
いっそ、二人がどうにかしてくっついてくれれば良いのに。
腐女子である私に、BLの、それも禁断の愛系統の話題は、大大、大好物だ。
エスメラルダとなって、少し落ち着いてたかと思ったけれど、やはり、人間は元からの性格はなかなか変わらないものね。
せめて、隣に並んで欲しいのだけれど……何故か二人は隣に並ぼうとはせず、左右どちらにいても真ん中に私を挟むのだ。
それでいて、どこか不穏な視線を交わすものだから…気まずくて、逃げ出そうとするのだけれど、そういう時だけは「「だめだ」」とか「「いくな」」とか、ハモるくらい気が合うのよね、あの二人。
ほんと…どうしようかしら…。
『エメ〜つながったヨ〜』
すると、ラルダが連絡がついたことを私に知らせるために、体でいっぱいいっぱい表現しながらニコニコと笑って肩のあたりまで飛んでくる。
「ありがとう…もしもし…?」
『…ん。エメ姉、か? どうしたんだ。何かあったのか?』
私の魔力の乱れによるものか…少しノイズが混じるその声は、どこか心配そうに私に語りかけた。
居ても立っても居られず、私はリトの名前を、連呼した。
「リト…リトリト…リト! …る、リト…!」
リトは名を呼ぶたびに「うん、うん」と返事をしれくれた。
さっき、クロネカル様に愚痴ったばかりなのになさけない。
『…本当、何かあったのか?』
戸惑いがちに私に問いかけるその声からは、一瞬の不安を感じ取ることができた。
多分、普段、なんというか…アレな姉がこんな状態になっているのに驚いているのだろう。
『エメね「待って!」……』
「待って…。今、優しくしないで…、る、涙腺が緩む…緩んじゃう…か、ら…ぁ!」
最後は言葉にもならず、空気の抜けるような、間抜けな音となって消えていった。
だが、リトにはそれでも十分に伝わったようで一瞬口を噤んだ。
…のだが。
『…ごめん……エメ姉、泣いても良いよ』
優しい、あやすような声で、リトは私に、一言、そう言った。
「あ…ぅ…」
『辛かったね。悲しかったね…怖…かったね…』
「あ…」
今まで、なにを言われても、なにをされても泣かなかったのに、私の瞳からは、大粒の涙が頬を伝ってこぼれていく。
止めようとしても、理性よりも本能が優ってしまい、次々と溢れてくる。
「…っぅ……んぅ…ひっく…」
『助けてあげられなくて、ごめん…』
「…リトの…せいじゃ…ないわ…ひっく……」
『…でも、魔力持ちじゃなければって、おもったろ?』
「……」
でも、それよりも。
「ううん。…確かに…ね…ぅん…なんでなの…ひっく、…とは…お、もった…けれど…っ…それ…よりもね…………」
私は、懸命に涙を止めると、見えてないはずのリトに向かって最高の笑顔を向けて言い放った。
「それよりも、リトとの楽しかった思い出の方が、ずっとずっと、多いもの!」
『え、エメ姉…!』
「ん? どうしたの」
『どうしたのって…それは…』
『…やめておいてやれ』
と、そこに、何故かフィルがそう言ってきたので、私は首を傾げながらも「うん」と頷いた。
『…エメ姉…俺、決めたよ』
すると、リトが唐突にそんなことを言い出した。
「…? なにをかしら」
『俺も、学園にいく』
…へ?
「リト、なんて言ったのかしら?よく聞こえなかったわ」
『だから、俺も学園に行くって言ってんの』
……え…?
「………え、え〜〜〜?!」
なにやらまた何か、フラグ構築の予感がします…。
評価やブックマーク、感想、ありがとうございます!




