033
大変遅れて申し訳ありませんでした!!!
シリアス、苦手なのです。
リトやエメがワイワイしてるほうが、書いてる方的にはなんとなくですね…。
まぁ、楽しいじゃありませんか?
でも、シリアスだとそれが無いので…。
気を取り直して、どうぞ!
私は、初日に迷い込んだ森まで来ていた。
そして、クロネカル・マナ・ロサ・マリワネットと出会った場所。
まぁ、流石にそう偶然は続かない、と歩みを進める。
木々が生い茂ったその場所は、どこか涼しく、また、神聖な場の様に感じる。
制服が草木に引っかからない様、慎重に歩いていると、突然に、その声は聞こえた。
「…久しぶり」
アルトボイスのその声は、上…つまり、木の上から聞こえて来た。
「…お久しぶりです。クロネカル様」
「こんなとこでどうしたの」
「クロネカル様こそ…授業はどうなさいましたか?三年生は、授業のはずですが…」
「?…僕の学年喋ったっけ?」
「…ネクタイの色で」
授業についての質問は軽く無視され、学年について聞かれる。
この学園の制服は、階級の他に、学年によってネクタイかリボンの色が違う。
私たち…つまり、新入生のリボンやネクタイの色は赤色に近いオレンジ色。
そして、もう一学年上の…二年生は、空色。
そして、クロネカル様達三年生は、山吹色だ。
ちなみに言ってなかったが、ハーツハルク先輩は、高等部二年生で、ネクタイの色は白色だ。
私と殿下は、飛び級なので、(殿下の方が一年年上)正確には、クロネカル様とは5歳(殿下は4歳)違うことになるのだが、幸い私は背が高い方だし、殿下も、平均よりは背が高い方なので、あまり…というか誰も気づいていないか気にしていないようだが。
その、一例がライナス様だ。
ライナス様は背が低い方なので、2年下の私の方が、背が高いくらいだ。
私の、キツめの顔の印象もあいまってか、気づいていないらしく、同い年として接してくる。
私が訂正していないのが悪いのかもしれないが。
…ま、それも。
どうなるかは、分からないけれど。
ライナス様が、部屋替えを要求してきたら、私はそれに答えるしかない。
魔力持ちとは、そういうものだ。
リトだって、魔力持ちで、貴族の、それも公爵の当主になるだなんて、前代未聞なのだから。
「んで、どうしたの」
そう言いながら、クロネカル様は、木から降りてきた。
そして、ヤンデレ要素はどこに行ったのか…。
病み要素など全く無い、少し…何方かと言えば心配するような顔で、私に問うた。
「…この、オッドアイの、意味はご存知ですか?」
「…うん。…魔力持ちの印、だったよね」
流石攻略キャラクター。
悪魔の力の印ではなく、魔力持ちの印と…まぁ、意味は変わらないのだけど。
ほとんどの人は、私たちオッドアイを悪魔の力の印と呼ぶ。
それは、魔力が神話で悪魔の力と記されているからで、印象的だからだろう。
「そうです。…そして、さっき…私は魔法を使いました」
「…そっか」
「そうです」
「……そっか」
クロネカル様は、それ以上、何も言わなかった。
ただ、黙って私を見ている。
どこか、それが心地よかった。
もしも、クロネカル様が、私に慰めの言葉でもかけていたら、私は何を思っただろうか。
考えるだけでも、黒い感情が溢れてくる。
この気持ちは、嫌だ。
嫌な、気持ちだ。
ラガルハーネル様は、怒っているだろうか。
もしかしたら、婚約破棄をされるかもしれない。
…不敬罪かもしれない。
悪魔の力を持つとして、追われるかもしれない。
それは、嫌だ。
今まで、貴族追放や、死刑にならないために頑張ってフラグを折ってきたのに、こんなところで、こんなところで、ダメになるなんて。
そんなのは、嫌だ。
嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌…。
もう、どうすればいいのか分からない。
どうすれば良かったんだろう。
もしかして、死んでしまったほうがよかったのだろうか。
死んだら元の世界のあの場に戻っていた、とか言うオチだったりしないかな…。
「なに、考えてるの?」
…! 自分の世界に入り込んでた。
危ない、危ない。
「いいえ、なんでもございませんわ。…クロネカル様にご兄弟はおられますの?」
これは、この先についての質問。
クロネカル様の義姉であるメアレッタは、実は、魔力持ちで火の魔力を持っている。
そのため、領地からは殆ど出て来ず、また、原作上では結婚もせず、一生未婚のままで過ごした珍しい女性だったはずだ。
この世界での魔力持ちの人間は、神に仕える神職に就くことは出来ないため、乗り遅れれば、それこそ家のお荷物になるしかない。
「うん。姉が一人いるよ。と言っても腹違いの魔力持ちのクズだけど…あ、いや、…魔力持ちをけなしてるんじゃなくて!その、なんて言うか、姉の性格やら…あ、えっと…」
そして、クロネカル様は、姉を嫌っている。
仕事もせずに、お金ばっかり浪費する貧乏神のようなものだとクロネカル様は言うが、メアレッタ様は、幼い頃、魔力持ちのせいで、使用人や他のご令嬢からも、中傷されていたらしい。
それに、心が折れてしまったのだろうけど。
「…そろそろ、戻りますわ。愚痴を聞いてくださってありがとうございました」
「いや、こちらこそ。…また、いずれ」
「ええ、失礼いたします」
そう言って、私は、その森を後にした。
ブックマーク、評価、感想、ありがとうございます!




