026
短めです。
切りがよかったので。
多分次話はながいです…多分。
あ、あと余談ですが、また新しい作品を下記始めてしまいました。
良ければごらんくださいね!
「ラガルハーネル様」
「なんだ?…エスメラルダから話しかけてくるとは珍しいこともあるのだな」
「ぅ」
…そんなこと言ったってあなたと話したらフラグが立つんです。
…とは言えない。
曖昧に笑い返し、この話題は終わりと言わんばかりに私は申し出た。
「あの…アカリ様の事……どう思われましたか?」
直球かつ、どストレートな質問。
問題は殿下がこの質問をどのように受け取るかだけれど。
「アカリ嬢…?……まぁ、魔力持ちだとは思うんだがな。?、何かあるのか?」
「い、いいえ」
今のところは何も無い、かな。
まぁ、一応婚約破棄されただけでは没落しないように布石は置いてあるけれど…用心するに越したことはない。
すると、今度はあろうことか殿下が今までわざと避けていたあの質問をしてきた。
「…前々から思ってたんだが、あの妖精はなんなんだ?」
と。
多分いまは誰もいないから絶好の機会だと思ったんだろう。
ラルダでさえ、いない。
まぁ、それも分かっていてのこの質問なのだろうが。
幼い頃の私としての失敗。
殿下が魔眼を持っていることを忘れ、殿下の前でラルダと会話をしてしまったこと。
背中に冷たい汗が流れ落ちる。
どう答えれば良いものか。
多分、真実を言った方がいいのだろうけれど。
そこから奥へと踏み込まれるのは困る。
だって話せない。
もし、もしも話してしまったら、私はここにはいられなくなる。
「秘密、と昔申し上げましたでしょう?」
あくどい笑顔を浮かべては見るが、この様子では効果が無いようである。
「あれはダリウドとの約束だ。僕とではない」
逃がさない、と言わんばかりに屁理屈を述べてくる。
無視を貫いていた私だが、観念しろという目で見られ続け結局言ってしまった…しゃべって、しまった。
「…私の、私の制約妖精です」
「契約妖精?」
それはなんだと聞いてくる。
普通は知らないのか。
リトがあまりにも賢いから、基準がそこになっていた。
危ない危ない…殿下に恥をかかすところだった。
「…はい。契約妖精と言うのはーー」
それからは早かった。
少し話し出すと、殿下の利口な口車に乗せられてリトの事やその他諸々まで喋ってしまっていた。
それで?それから?
ギリギリの一線で上手く聞き出され、ついには妖精に限らずほぼ全ての異種族の秘密などをしゃべってしまっていた。
「それで?」
「それで……ぁ」
ニコニコといい笑顔を向けてくる殿下を見て、私の顔は青くなったのが分かった。
「あわわ」と…もう取り繕えないほどに話したことを悟り…はぁ、とうなだれた。
「え、えと…その……」
「それで?」
「…勘弁してくださいませ…ラガルハーネル様」
「…まぁ、しょうがないな。色々と聞き出せたし良しとしよう。ちょうどついたようだしなーーー」
着いた?もう?学園に?
早すぎる。
だって普通の馬車で二日はかかるはず…。
「…?ああ。この馬車は魔法付与されているからな。通常の五倍は速い」
驚いているのを察したのか、殿下は丁寧に説明をしてくださった。
…聞きすぎた事への詫びもかねているのかもしれないけれど。
そっと窓を開けて外を見ると、殿下の言った通り学園のしるしである校章と、巨人でも倒れるのでは無いかと思うほどに大きな門があった。
建物は大きく、また偉大であった。
ここがーー。
「そうだ。私立プラネタリウム学園…僕たちが通う学園だ」
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