023
遅れてごめんなさい!
冬休みに浮かれ、宿題をしていなくて…書けませんでした!
読んでくださっている皆さん!こんな亀更新の駄作を応援して下さって感謝が尽きません!
これからも頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします!
( `・∀・´)ノ ヨロシクネー
さて、学園への入学もあと一週間に迫った頃。
殿下が急にクローエフェアラ家に来る事に決まり、私は今その為の準備をする為にメイドに着飾られている。
あれでもない、これでもない、と私を着せ替え人形とでも間違えているようで私の意見には耳を貸そうとしない。
「その…ドレスが派手すぎではないかしら」
「いえいえ!お嬢様はそのドレスとてもよくお似合いですよ!!」
と言って、黒いラインの入ったボーダードレスに真紅のルビーのついたアザミのブローチを付け足したと思えば…。
「あの…お化粧が薄くないかしら?」
「いえいえ!!エスメラルダ様は元がお美しくて御座いますので!!このぐらいで丁度良いかと!」
と言って、白粉も殆どせずにアイラインなんて施しもしなかったり。
というか、メイクもっとしたいです。
詐欺メイクをしたいです。
メイド達、分かっているのかしら……今から会うのは超絶美しく成長している王子なのよ?
どうせ後から釣り合わないとか言って、噂するのでしょうに。
最後はどうせそうなのだから初めから着飾るのなんて頑張らなければいいのに。
それは…エスメラルダは美人かもしれないけれど中身がこれだ。
美人が掠れてる自信しかない。
「「「完成いたしましたよ!!」」」
私の支度をしてくれていた侍女三人が口を揃えてそう宣言した。
みんなやり切ったような顔をしている。
「そう。…ありがとう」
小さな声でお礼を言う。
本当なら貴族はお礼を言わない。
言ったら言ったで下級身分の人が自分は特別だと思ってしまい、お礼を言った本人にまで火の粉が飛んでくることがあるから。
貴族と平民の差というのはそれほど差があるのだ。
ましてや私は公爵令嬢。
下級貴族の当主なんかよりは身分が高い為、余計タチが悪い。
「殿下が御到着なされたようです。居間でお待ちいただいておりますが、どうなさいますか?」
準備完了、のサインをもらったキールが、その言葉とともに部屋へ入ってきた。
「今から向かうわ。クラリーチェ、付いてきなさい」
「分かりました」
「それでいいかしら?キール」
「仰せのままに」
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「失礼いたします。……ラガルハーネル様。遅れて申し訳ありません」
淑女の礼を取りながら、私は謝罪の言葉とともに居間へと進む。
そこでは、…殿下が優雅に紅茶を飲んでいた。(長いので殿下でいいか。呼ぶときは一応ラガルハーネル様って呼ぶし)
「いや…こちらこそ急に押しかけて申し訳ない。もう少し正式な手続きを取るべきだったか?」
「いいえ…そんな事はありませんわ」
「そうか……礼を言う。では改めて。久しぶりだな、エスメラルダ」
「はい。お久しぶりでございます、ラガルハーネル様」
もう一度…今度は少し軽めの挨拶を交わして、私も殿下の座っているソファのとなりにある椅子に腰かけた。
「何故そんなに遠くへ座る?ここに座ればいいだろうが」
すると、何故か殿下は自身のとなりを指差して私に座るように促してきた。
急いでクラリーチェを振り返るが、何故かクラリーチェはニコニコと微笑んでいる。
すると、殿下は私のその行為を戸惑っていると捉えたのか、こう言葉を続けてきた。
「?、何を戸惑うことがある? 婚約者同士なのだから気にする必要などないのだぞ?」
わー、不敬罪フラグの立った後日に殿下からのこの対応。
神は私を嫌っているのですか?!いや、たしかにヒロインじゃなくて悪役令嬢だけれども。
それでも、《プラネット》のエスメラルダよりは、悪役加減がダウンしているはずなのだから、もう少し神も私に優しさをくれてもいいと思う。
「…で、では……失礼いたします」
ごちゃごちゃと頭の中で考えたものの、断れる訳もなくちょこんと殿下の横に腰掛けてみる。
今頃、私の顔は差恥と恐怖で凄いことになっているだろう。
それを隠すために、少し俯き加減になる。
「ああ、そういえば僕とエスメラルダは同じ馬車で学園に行くことになったのだったか?」
「はい。私もそう聞いておりますが」
「では当日、ここに迎えに来よう」
「お心遣い感謝致します」
すると、何故か殿下がふてくされたように頬を膨らましてそっぽを向いてしまった。
「ラガルハーネル様?」
私が粗相でもしたのだろうか。
正直、何が悪かったのかわからない。
「あの…」
私が何か粗相でもいたしましたか、と続けようとした言葉は殿下の言葉によって遮られてしまった。
「他人行儀」
「はい?」
「…せっかく婚約者になったのにエスメラルダは、どこか遠いところにいる気がするのだ。ここではない、違うところから僕を見ているような、な」
「!!」
殿下のその言葉に私は衝撃を受けた。
確かに私は、転生した記憶が戻ってからこの世界を《プラネット》の乙女ゲームと思っていた節がある。
攻略、フラグ、何て言うのはこの世界を私がまだ乙女ゲームだと思っている証拠だ。
「わた、し、は…」
「………さて僕はそろそろ暇するとしよう」
「え、あの…」
「では、また後日、学園へ行く日まで」
「あ……」
それだけいうと、殿下はそのまま従者たちを引き連れて去っていってしまった。
取り残された私は、クラリーチェにうながされるまでその場にただ唖然と突っ立っていた。




