022★
遅れてしまい申し訳ありませんでした!
…リトの絵を描いてたんです。
それでですね?
小説の方を投稿するのを完全に忘れてました(о´∀`о)
………すみません。調子に乗りました。
でも…遅れてしまったものはしょうがないですよね?
て事で、最新話です!どうぞ(`・ω・´)!
リトの絵追加しました!
前回同様素人丸出しの絵なので嫌だと言う方は飛ばしてくださって構いません。
あれから、ようやく学園への準備も落ち着いて、メイド達に余裕が出てきた。
それでも気を張り詰めているような状況だが。
たぶん、メイド達にとっては私の学園への入学はハッピーな一大イベントなのだろう。
しかし、私にとってはバッドイベント…それも10段階あって底辺のバッドだ。
張り切られてもやる気など出てこない。
貴族の娘として、学園に通いたくないなどというのは狂ったのかと言われるような雰囲気になるので流石にやめておいた。
そんなことをすれば、イベント以前にクローエフェアラ家に勘当しかれない。
父は、あれはあれで宰相としての最善を選ぶ。
私がこの国に不要だと感じたら私情など簡単に捨ててしまうだろう。
でも、だからこそあの年齢で宰相にまで上り詰めたのだろうけれど。
それに、学園だって悪いことだけではないと思う。
まぁ、前世から学校は嫌いなのだが、一年待てばリトも来てくれるし、何より学園では魔法を習う事が出来る。
少ないが姫巫女のような魔力持ちもいる事だろう。
姫巫女の容姿は、黒くて長い髪と…まぁ、日本人の美少女アイドルというのが一番いい例えだと思う。
瞳も確か右目は黒で、左目はピンク色だった筈だ。
ピンク…どちらかというと白に近い色で、姫巫女の魔力の近い色でもある。
まぁ、なんというか…《プラネット》は典型的な乙女ゲームで、ヒロインはピンク!攻略対象はカッコよく!みたいなイメージが強かった記憶がある。
私は…まぁニートをしていたのでいろんなゲームをしてきたし、乙女ゲームだって色々な種類を試したが、この《プラネット》は王道…だったと思う。
…なんていうか、キャラ達の性格が普通なのだ。
ヤンデレキャラなら絶対にヤンデレ。
カリスマキャラなら絶対にカリスマ。
俺様キャラなら絶対に俺様。
という、まぁ、つまり、だ。
…初見殺し無しなのだ。
これは私にとっては一大事だった。
何故って?
考えて見てほしい。
初見殺しがないという事は、簡単に言えば姫巫女はストーリーを簡単にクリアできてしまうという事。
そしてそれは…私が破滅へと導かれて行くという事だ。
柄にもなく、頭の中で破滅フラグが構築されていってしまう気がした。
「エメ姉、ちょっと良い?」
ノックと共に部屋のドアの前でリトの声がした。
「ええ」と返事をして、ラルダにドアの鍵を開けてもらう。
「どうかしたの?」
ソファに座ったリトにそう問いかけると、リトは少し口籠もった返事をする。
「いや…まぁ、ね」
「本当に…何かあったの?少しづつで良いから話してごらんなさい」
おお!
今の私、お姉さんぽかった気がする。
「その…さ、……エメ姉の学園までの移動の馬車がさ、……殿下と同じ馬車で行くことになったらしいんだ…」
「…ごめんなさいリト。もう一度言ってもらっても良いかしら」
「…だから…王家とクローエフェアラ家の両家の関係が良好だと平民に示すために、エメ姉と殿下を同じ馬車で学園まで送り届けることに決まったんだ」
「それは…」
「決定事項」
「ぐっ」
心が読まれているみたいに「決定事項」と告げられた私は返す言葉を…というよりは文句の言葉を失った。
殿下と同じ馬車なんて、粗相を起こして死刑!なんて事になるフラグが立ってしまうではないか。
今日はただでさえ憂鬱なのに…。
「…エ、エメ姉。不機嫌?」
「…リト…私が死んだらラルダのことお願いね?」
「いやいや!なんで死ぬんだよ!殿下と同じ馬車ってだけだろ?!」
「…不敬罪」
「なんでだよ!ていうかエメ姉と殿下は婚約者同士だろ?大抵ことは不敬罪にならないから!ならないから!」
ーー「ならない」という事を強調して言うリトは何故か私よりも必死に見える。
「…でも…学園に行ったら一年はリトともフィルともお話しできなくなるのよ?」
『ん?それは大丈夫だが』
「「へ?」」
見事に私とリトの声が重なった。
それを見てラルダが話し始めた。
『ワタシとフィルは、偉いから〜、繋がってるの。ダカラお話しできるよ〜〜』
『あー、つまりだな。我とラルダの魔力は繋がっておってな、その魔力を駆使する事で通信ができるのだな…ついでに小さいものぐらいなら瞬間的に移動できるぞ』
『ソユコトソユコト〜』
私の頬が緩むのがわかった。
人目も気にせずにリトに抱きつきたい。今すぐ。
「リト!毎日電話するわ!」
「でんわ…?…ああ。毎日連絡する。夜でいいか?」
「ええ!学園生は夜9時からは自由時間だから。10時に消灯だからそれまでにしましょう?」
「わかった」
了承の返事をもらい、私はリトにニコリと笑いかけた。
すると、リトは何故か俯いてボソッと何かを呟いた。
「……無自覚天然タラシ」
「リト?」
「なんでもない」
「本当に?」
「なんでもない」
「…そう?それならいいけれど」
本当に何もないのだろうか。
少し俯いたリトの髪の隙間から見えるリトの肌が赤いような気がするのだけれど。
気のせいなのかしら。
…殿下自身のことが嫌いなのではないけれど、私に死刑を言い渡すのはラガルハーネル殿下。
その人なのだ。
「御坊ちゃま、そろそろ就寝の時間でございます。部屋へお戻り下さい」
「ああ、分かった。グランデラ」
すると、結構長く話し込んでいたのかリトの従者であるグランデラ・マークリーに声をかけられた。
窓を開けてみると、外はもう真っ暗だった。
月も高い。
もう、随分と遅い時間なのだろうと推測できた。
「長く引き止めてしまってごめんなさいね?それと…お休みなさい。リト」
「お休み。エメ姉」




