40:王都出立~ステータス回~
「あぁ、なんてこと……やっぱりあの子はもう……。ありがとうね、貴方たち。あの子の剣だけでも帰してくれて。これはせめてものお礼よ。あの子が好きだったパイなの」
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【息子の形見を私のもとに】クリア!
報酬:2,000mil、ボアミートのパイ
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なんとも言えない気持ちになったがサブクエストとしては一応完了である。
ちなみにボアミートのパイは料理アイテムだな。食べれば一時的にSTRが上昇するという代物である。
ゲームと違って現実味がありすぎるのであまり食う気にはなれないのだが……とりあえず死蔵させておこう。
他にも【深緑の地下園】で手に入れたアイテムを街中の依頼人に渡し、【王都ローデル】でやれる限りのサブクエは熟せたと思う。
冒険者ギルドの依頼もかなり熟せた。ランクが上がるようなことはなかったが、おそらく俺とエリザはCランク間近だろう。
王都の様子は四日経っても相変わらず騒がしく、慌てているようにさえ感じる。
それは集団で警邏に当たっている騎士団の様子や、民がヒソヒソと噂話をしているから感じるものだ。
明らかにフルアデスの一件が尾を引いているのだが、中には【穴倉の蝙蝠】に関する噂もあるのだろう。
俺が<エネミーサーチ>で探っても暗殺者ギルドが尾行している様子もないから、おそらく二つの事件の犯人が俺たちだとは気付かれていないように思う。
てっきりギルマスのブリメアあたりが接触してくるかと思っていたんだけどな。自ら確かめるために。
しかしそんな様子もないので、もしかしたら【穴倉の蝙蝠】壊滅の影響が暗殺者ギルドにまで及んでいるのかもしれない。
支配する裏町が二倍になったわけだからな。後釜の闇組織を置くか、暗殺者ギルドが一括して統治するか、そんなところだろう。
ちなみに街の声を拾ってもデュイス・ワーデル侯爵がどうなったかは分からなかった。
おそらくとっくに処罰を受けているとは思うのだが、貴族の話など民には届かないものなのかもしれない。
自ら探るつもりもないけどな。そんなことをすれば目立つし。きっと国が何とかしてくれると信じよう。
そんなわけで【王都ローデル】でやるべきことは全て終わった。
最後に聖教会へと行って、<ディテクト>の宝玉で五人のステータスを確認する。
神官もすっかり「おお、また来てくれましたか」ってなもんだ。お得意様だな。不本意だけど。
エリザも来るたびに熱心にお祈りするので神官に気に入られている。
五人のステータスに加えて俺のステータスも確認し、紙に記載しておく。
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Name:ジェイル
BIL:闇と計略の神
JOB/Lv:スカウト(45)
HP:315
MP:215
STR:111
VIT:71
INT:74
REG:75
AGI:169
DEX:166
CHA:76
LUK:124
WEP Skill:ラッシュエッジ(8)、アサシンエッジ(8)、クロスエッジ(8)、バックスタブ(8)、ラストエッジ(8)、スターバースト(8)、シャープスロー(7)、ダブルスロー(6)、エクシードスロー(4)、トリプルスロー(1)
JOB Skill:スニーク(8)、ハイド(8)、エネミーサーチ(8)、コレクトサーチ(8)、トラップサーチ(8)、ラビットイヤー(8)、イーグルアイ(8)、マップ(8)
ITEM SkilI:ナイトビジョン(6)、クラフト(4)、アルケミー(4)、クッキング(1)、アプレイス(3)
Gear:毒の投刃、鬼角のチャクラム(暗月の短剣)、深き闇の上装、深き闇の下装、音無の革靴、夜纏の外套、忍びの手甲、棒真珠のネックレス、紫晶石の指輪
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Name:フゥガ 狼獣人
BIL:剣と正義の神
JOB/Lv:ナイト(43)
HP:348
MP:202
STR:117
VIT:161
INT:66
REG:152
AGI:64
DEX:67
CHA:109
LUK:67
WEP Skill:スタンス(8)、スラッシュ(8)、ダブルスラッシュ(8)、スウィープソード(8)、スパイラルトラスト(8)、ゾーンアタック(8)、ゾーンスラッシュ(8)、レディネス(5)、ハードストライク(3)、スウィープストライク(1)
JOB Skill:ガードスタンス(8)、ディフェンススタンス(8)、タウント(8)、シールドバッシュ(6)、ハートオンセイント(5)、リカバリー(5)、ラストスタンド(3)
Gear:白晶石のメイス、(黒曜石の直剣)、天晶鋼の中盾、天晶鋼の鎧、天晶鋼の足甲、皇帝狼の内装、森狼の革靴、献身の腕輪、緋珊瑚のイヤリング
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Name:カリン 狐獣人
BIL:炎と手工の神
JOB/Lv:マジシャン(43)
HP:165
MP:348
STR:67
VIT:64
INT:163
REG:159
AGI:65
DEX:62
CHA:115
LUK:112
WEP Skill:スタッフクラブ(8)、マジックスタンス(8)、マジックアップ(8)、エレメンタルフォース(8)
JOB Skill:ファイアボール(8)、ファイアベール(8)、ファイアランス(8)、ハートオンファイア(8)、ファイアウォール(8)、グランドファイア(8)、ファイアストーム(8)
Gear:長栄樹の杖、闇紫のローブ、皇帝狼の革服、森狼の革靴、白光琥珀のネックレス
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Name:ネフィリア エルフ
BIL:森と精霊の神
JOB/Lv:ハンター(42)
HP:282
MP:202
STR:151
VIT:64
INT:75
REG:119
AGI:111
DEX:170
CHA:89
LUK:68
WEP Skill:パワーシュート(8)、スパイラルシュート(8)、ダブルシュート(8)、パラライズシュート(7)、トリプルシュート(7)、アローレイン(8)、マジックアロー(6)
JOB Skill:エイムアップ(8)、ホークアイ(8)、コレクトサーチ(8)、エネミーサーチ(8)、ナイトビジョン(6)、ハイド(8)、ハンターズチェスト(5)
ITEM SkilI:クッキング(1)
Gear:豊霊樹の長弓、暁闇の上装、暁闇の下装、音無の革靴、夜纏の外套、螺旋鋼の矢、疾風のストール、棒真珠の指輪
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Name:エリザ
BIL:愛と生命の神
JOB/Lv:クレリック(36)
HP:177
MP:252
STR:57
VIT:59
INT:127
REG:135
AGI:96
DEX:60
CHA:61
LUK:94
WEP Skill:ガードアップ(8)、ウィッシュ(8)、マジックアップ(8)、セイントフォース(4)
JOB Skill:ヒール(8)、ライトシュート(8)、キュア(8)、ハイヒール(8)、ターンアンデッド(6)、エリアヒール(6)、ライトピラー(7)
ITEM SkilI:スピードアップ(1)
Gear:信心のタリスマン、硬白革のドレス、白金糸のローブ、森狼の革靴、紫水晶の指輪、緋珊瑚のネックレス
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Name:フライヤ・バルディオン
BIL:戦と勲功の神
JOB/Lv:ブレイド(43)
HP:308
MP:248
STR:165
VIT:111
INT:66
REG:65
AGI:166
DEX:121
CHA:75
LUK:77
WEP Skill:スタンス(8)、スラッシュ(8)、スウィープソード(8)、クリティカルスラッシュ(8)、ユーフォリク(8)、ゾーンクラック(7)、ディスパイト(6)、ダブルスラッシュ(4)
JOB Skill:アタックアップ(8)、スピードアップ(8)、タイトウェポン(8)、クリティカルアップ(8)、フリーウェポン(5)、ディボーション(6)、ダブルブレイド(6)
Gear:破壊者の大剣、黒曜石の直剣、閃ノ雷鳴、暗蛇革の道衣、森狼の革靴、夜纏の外套、豪傑の腕輪、疾風のイヤリング
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なんかもう色々と惜しいな。
フライヤの大剣スキルはあとちょっとで全てカンストだし、エリザもかなり順調に稼げている。
問題は俺とカリンだ。すでに職業スキルがカンストしたから速攻で転職したいのだが、職業レベルがまだカンストしていない。
ステータスを常日頃から見れないとこういうことになるんだな。<ディテクト>の宝玉を売ってくれないだろうか。
まぁ無理みたいなんだけどな。聖王国からの支給品らしいし。
あとは貴族を仲間にするという選択肢も……ないな。冒険者ルートで生粋の貴族は仲間にできなかった。
カールみたいな戦闘職の貴族なら仲間にできるんだけどな。<ディテクト>が覚えられるのは『貴族職』のヤツだけだ。
「ちょっと予定変更してリッツエルデ王国に行く前にレベル上げしようか」
「まぁジェイドが言うなら従うまでだが……どこか鍛えるのに良い場所でもあるのか?」
「【ダンブレッドの街】に行く前に【アディエラ山林】に行こう」
「【アディエラ山林】? 聞いたことのない場所だな」
「私は知っています。確かAランク推奨の危険地帯だったと思いますが……」
シュトローゼル王国とリッツエルデ王国の関所となる街が【ダンブレッドの街】だ。
【王都ローゼル】からは馬車で四日の距離だという。
【交易都市デュッセル】ほどの大きさではないが交易の要所には違いない。王国でも有数の街と言えるだろう。
本当はそこに滞在するのも少しの時間にして、さっさとリッツエルデ王国へと行くつもりだった。
しかしスキルに対してレベルが劣っているという現状は如何ともしがたい。なんかこうムズムズする。
効率の良いレベル上げ・熟練度稼ぎができないことに、ゲーマーとして不快感があるのだ。
だから【ダンブレッドの街】の手前にある【アディエラ山林】に行こうと思ったのだが、ここは【ヴォンヘーデンの森】と同じように『周囲のエリアに対して強すぎる敵が出る場所』だ。
何も知らずに近づこうものなら急に強い魔物とエンカウントして全滅させられる。そんなエリア。
だが今の俺たちならばレベル上げに適していると思うんだよな。少なくとも麓に限れば。エリアの深くまで行くと間違いなく死ぬけど。
――というようなことをざっくりと説明し、みんなから了承を得られた。
「じゃあ王都を出る前に買い出しをしておこう。【ダンブレッドの街】に行くまでろくに買えなくなるからな」
「やれやれ、先行き不安になるな」
「あと、カリンの武器も買わなくちゃいけない。カリン、何がいい?」
「杖以外持ったこともないのですが……ジェイルさんは何がオススメです?」
【マジシャン】が持てる武器は、杖、メイス、タリスマン、鞭の四つだ。
魔法戦士系に行くならメイスはアリだ。前衛・後衛どっちもいける。
賢者系に行くならタリスマン。攻撃魔法と神聖魔法どっちも熟せるようになる。
「――でも俺が勧めるなら鞭だな。カリンは攻撃魔法を極める意味で【アークウィザード】に就いてもらいたいし、魔法が効きづらい相手に後衛から物理攻撃できるというのは大きい」
「じゃあ鞭でいってみるです!」
素直だなー。自我がないのとは違うな。俺への信頼がハンパない。
そんなわけでカリン用の鞭を武具屋に買いに行った。
手に入れたのは【暗蛇革の鞭】という普通に王都で売られているレベルのものだ。
別に主武器にするわけじゃないからな。スキルを覚えるだけなら何だっていい。
カリンの最終装備はもうほとんど決まってるけど杖だからな。
強敵と戦う時に杖に持ち替えてもらえればそれでいい。
そうして買い物を終えた俺たちは翌日、【王都ローデル】を出立した。
各国を巡り、聖王国へと行く時にまた訪れるとは思うけどな。旅程は未定だから何とも言えない。
願わくばその時の俺たちは力と自信を身に付けていて欲しい。そこから死地に向かうのだから。




