27:予定と準備と
「はぁ……思ってた以上にとんでもないご主人様だったなぁ。こりゃ先が思いやられる」
「妙な輩に買われるより何倍もマシだろう? ジェイル以上の主人はいないと思うぞ?」
「そりゃそうかもしれねえけどよ、いきなり魔族の大群と戦うとか言われりゃ驚かないほうが無理ってもんだぜ」
「人類の宿敵には違いないのですから、出会ったら斃さなきゃダメです」
「ジェイル様は世界を救う志と力をお持ちなのです。出会えたことは神のご意思かと思います」
「私はフライヤさんの気持ちが分かるのですがね……もう色々と慣れたと言いますか、諦めたと言いますか……」
色々と話を聞いたフライヤは頭を抱えている。それが正しい反応だと思う。
この中ではそういう反応をしたのがネフィリアだけなので少数派になってしまうのだが、それがおかしいんだよな。俺もそっち側ではあるのでフライヤには共感できる。
獣人の『強者に仕える精神』と聖女様の『世界を救う精神』がおかしいんだよ。俺の感覚だと。
そんな話し合いをしているのは新たに取り直した五人部屋だ。
俺だけ一人部屋でも良かったのだが冒険者パーティーとしては普通のことらしい。
身体を水で拭く時だけ俺が部屋から出る感じなのだが、つくづく風呂に入りたくなる。どこかに銭湯とかないものだろうか。ゲーム内にはなかったのだが。
「ちなみにみんなを強くする旅程だが正式に決まったところもあるので共有しておく」
「ほう、それは六人揃ったからということか?」
「ああ。まず【交易都市デュッセル】から【王都ローゼル】には行く。そこから南東の【リッツエルデ王国】に行き、北部に接する【モルデリア大森林】の中にある【エルフの隠れ里】を目指す」
「えっ!? い、行けるものなのですか!? 私も行く方法を知らないのですが……」
ネフィリアは冒険者となって隠れ里を出た両親から生まれた子供だと言う。だから本人は隠れ里に行ったことがないらしい。
そもそも隠れ里はエルフ以外にその場所を知らないとされており、人間が行こうと思っても大森林で迷ってしまい、永遠に辿り着くことはできないそうだ。
まぁ俺は道順も辿り着くためのギミックも知っているわけだが。
おそらく俺たちが近づけばエルフたちに敵視されることだろう。異分子は危険視され排除されるのが常だ。
しかしネフィリアを【エレメントシューター】にするためには必要だから是非とも行きたいところだ。もし無理そうなら別の職業で妥協するしかないのだが……出来れば行きたいな。
「そして【リッツエルデ王国】から東進し【イーステッド武国】に行く。ここまでは確定」
「はあ!? あたしの国にも行くのか!? めちゃくちゃ遠いぞ!?」
「遠かろうが行かない手はない。フライヤの装備と職業のためには必要だ」
なんなら俺が『ニンジャ系』の職業に就ける可能性すらある。
俺の転職先は未だ悩んでいるのだが斥候系の最上位を目指すなら『ニンジャ系』は択に入る。
イーステッド武国は『和の国』だからフライヤの『サムライ系』の装備や職業も揃えられるし、『ニンジャ系』の装備や職業も手に入れられるというわけだ。
「それからは魔族次第というか時間によるが、海を渡って【ヴェナト海王国】に行くか【ボイルーツ共和国】に行くか、時間がなさそうなら北進して【エイリーン聖王国】に向かう。エリザの最終強化はそこで行うことになるだろう」
「海王国や私たちの故郷には何かあるですか?」
「主に装備だな。本当は【シュトローゼル王国】の東にある【マスケード帝国】まで行けば欲しい装備もあるんだが……そこまで諸国漫遊を続けられるものか分からないからな。どちらを優先するかと言われれば海王国と共和国になるな」
「そんなにすごい装備があるのか……噂を聞いたことすらなかったが」
「ジェイル様が仰るのであれば実際あるのでしょうね。本当に天啓のようなお力です」
ユニークキャラ用のユニーク装備なら簡単に入手できるんだけどな。汎用の最強クラス装備を手に入れようと思ったら色々と回る必要がある。
この六人だけで最終決戦に挑むことになるのか、それとも二十人規模のクランを結成するかは分からないが、とりあえず今の六人を優先して強化するとなればこういった感じの旅程になるな。
一つの街に滞在する時間を極力短くして、やることやってすぐに移動、という感じになるだろう。
魔族の南下がいつになるのか分からない以上、急いでおくに越したことはない。
「それで改めて聞きたいんだが、フライヤ、家名を教えてもらうことはできるか? 武国に行った時に会うか会わないかは分からないが把握はしておきたい」
「はぁ……言わなきゃダメか?」
「フライヤを強くするのがお前を買った俺の役目だ。その為には幾人かの豪族に会う必要がある。それがお前の家族とかだったら気まずいだろ?」
隠し職業の開放条件や装備の入手にも豪族が絡んでいたりするんだよな。武国の場合。
どれも「強さを示せ」とか「私を斃せれば」みたいな対人戦が多いのだけど。
他国でも貴族が<ディテクト>を使える影響で戦闘職の貴族が強い傾向にあるのだが、武国も同じようなものだ。豪族は強いし、そのことに誇りを持っている。
だからそれを討ち斃さないと武国のストーリーは進まないのだ。
フライヤはまた頭を抱えて悩んでいた。それほどフライヤにとって重いことなのだろう。
しかし俺たちの目的を聞き、魔族と戦う必要性が生じ、そしてフライヤ自身は俺の奴隷である現状。
だからしばらくして口にしたのだ。言いたくなかったその家名を。
「……バルディオンだ」
「はあっ!? 王家かよ!!」
「えっ!? 王家!? フライヤさんが王族なんですか!?」
イーステッド武国を治めるのは『武王』と言われるムサ・バルディオン国王だ。
武国の為政者が武を重んじていないわけがなく、当然のように強い。なんなら武国最強と言ってもいいくらい強い。
メインストーリーに直接関与するわけではないが、武王に挑戦しそれを斃すことを目的とするサブクエストもある。
「なんだよ、やっぱり知ってたのか。あたしは七人兄弟の五番目でね。上には兄が二人と姉が二人いるんだが――」
「ってことはケルジア・バルディオンの妹か?」
「はあ? なんで兄貴のことまで知ってんだよ。ホント意味分かんねえご主人様だな」
ムサ国王の長子がケルジア。武国の冒険者ルートで仲間にできるユニークキャラだ。
以前にも言ったが、「非常に強いけど仲間になるのが遅すぎて微妙」というキャラだな。
最初からメインパーティーに組み込む意思があれば如何様にもできるが、少なくとも初回プレイでは微妙な扱いだろう。
俺としてはケルジアをカーマイン陣営に入れたいので、会えるのなら会っておきたい。
しかしそうなるとフライヤを連れて行くことになるから……どうしたものかな。
「ちょっと考えさせてくれ。武国に行くことは行くが、王族に会わない手を探すか、フライヤを隠す……ってのは無理だな。隠したままフライヤの強化はできない。【マスターブレイド】を諦めたとして……」
「はあ? あたしを【マスターブレイド】にするつもりだったのか!? 親父とヤるとかあたしは無理だぞ!?」
「可能性の話だ。行くまでに色々と考えてみよう。いずれにせよフライヤの強化に武国の存在は必須だから行かないという選択肢はないからそのつもりでいてくれ」
「うわぁ……まさかこんなことになるとはなぁ……」
詳しい事情は知らないが王族の娘が国を出て、大剣を持ち、Bランク冒険者となっているのは深い理由があるのだろう。
帰りたくないし、会いたくもない雰囲気だから恐らく自ら出奔したのだろうし、そうなると武国に行くことすらしたくないはずだ。
しかしそれは俺が困る。こんな早期に『武国の者』を仲間にできたのだから、育てないというのはやりこみ勢としての矜持に関わる。どうしても武国に行かなくてはいけない。
こうしてまた一つ考え悩むことが増えたのだが、順々に熟しつつ、臨機応変に対処するしかない。その時、その場で行き当たりばったりな対応になることも考えられる。
だが大まかな道筋ができたのは僥倖だ。これを基準とし、共有しつつみんなを強化していこう。
この日はそんな話で終わった。
翌日、六人でまずは冒険者ギルドへと向かう。パーティー編成と依頼票の確認のためだ。
街中もギルドの中も相変わらずざわついている。一昨日の夜襲がまだ尾を引いているようだ。
『朱色の〇印』をつけたチンピラも幾人か見かけた。大通りまで出てきて何やら探している様子。
おそらく謎の四人組を探しているんだろうな。【朱の怪鳥】からしたら味方なのか敵なのか分からないだろうし。
【青の竜爪】【白雷の虎】と続いて【朱の怪鳥】が潰されていない現状が不思議に違いない。しばらくは俺たちを探し続けるだろう。
そんなことは我関せずと、俺たち六人は街の外へと向かった。
三日間は普通に冒険者活動をしつつ、スキル熟練度を上げ、サブクエストを熟すつもりだ。
「今日はとりあえず西の平原で狩りと練習。明日は東の森、明後日は南の湿地帯に行く予定だ」
「また採取ポイントを巡る感じか」
「ああ、MPポーションは大量に買ったけど絶対すぐなくなるからな。霊草を採取しつつMPポーションを作りつつ、スキルの熟練度上げを優先して行う。狩りは街の住人が欲しがっているものを中心に」
「【ベレッサ】の時と同じですね。了解です」
俺たちの狩りの仕方は普通の冒険者とはまるで違うらしいからな。まずは慣れてもらうところから始まる。
フゥガとカリンは慣れたものだが、エリザとフライヤはもちろん、ネフィリアだった怪しいところだ。
スキルを優先して使うやり方は、さすがにもう分かっているみたいだけどな。今回は<コレクトサーチ>と<エネミーサーチ>を重点的に鍛えてもらいたい。
「ジェイル、つまり装備を受け取った後の四日後は別の場所に行きたいということか?」
「さすがフゥガだな、俺のことがよく分かっているじゃないか」
「慣れてきただけだ。で、どうなのだ? また山に籠るのか?」
「四日後は北の【ナミヴィア渓谷】に行く。ついでに【静水の晶岩洞】に行きたい」
「おお、ダンジョンか。あそこはBランク推奨だが……まぁこの面子なら問題ないか」
フライヤは行ったことがあるみたいだな。【静水の晶岩洞】は【デュッセル】の近場にあるダンジョンだ。
ナミヴィア渓谷自体が推奨Lv25と【デュッセル】近郊としては高く、谷底に入口がある【静水の晶岩洞】は推奨Lv30とさらに高い。初見で【デュッセル】に来たプレイヤーはちょっと近寄りがたい難易度だ。
王都周辺のほうがまだ魔物も弱いので、そこら辺でレベル不足と感じた時に【静水の晶岩洞】を利用するというのが『普通のプレイヤー』の一般的な活用法だと思う。
しかしやりこみ勢からすると、なるべく早く行っておきたい『稼ぎ場』である。
今の俺たちからするとレベル上げには適していないが、スキル熟練度稼ぎを考えればこれ以上効率的な場所はない。少なくとも序盤では。
だからこそ行っておきたいし、その前に装備を受け取っておきたいということだな。何日間も街を離れることになるから。
そんなことを話しながら、俺たちは西の平原へと足を進めた。
「フライヤ、もっとスキルを使ってくれ。単体相手でも<スウィープソード>を使っていいし、雑魚相手でも<クリティカルスラッシュ>を使ってもいい。斃すのが目的じゃなくて、スキルを使うのが目的なんだ」
「まじかよ。聞いてはいるけどホントに大丈夫なのか? こんなのスキルを使えるようになったばっかのガキだってやらねえ戦い方だぞ?」
「エリザは誰も怪我していなくても<ヒール>や<キュア>を使っていい。<ライトシュート>も積極的に狙ってくれ。今はスキルの数を熟すことが重要だ」
「健全な方を治療するのは少し気が引けますが……はい、承知しました」
「ネフィリアは索敵とバフと<コレクトサーチ>な。次はあっちの採取ポイントに行くぞ」
「採取場所が分かっているなら<コレクトサーチ>するまでもないと思うのですが……分かりました」
指示を出しながら採取ポイントを巡り、MPポーションを量産し、またスキルを使わせる。狩りはついでだ。
フゥガとカリンは俺が何も言わずともスキルを使いまくっている。俺流のやり方に慣れてくれたようで何よりだ。
しかし俺が無理矢理使わせ続けているとさすがに三人も慣れてきたらしい。
順応が早いのは俺が主人として命令しているせいなのかもな。まぁエリザは性格的な面もありそうだが。
こうして三日間、俺たちは全力で冒険者らしい活動を続けた。
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「もうすぐ結婚記念日だと言うのに妻に何を贈ればいいのだ。ああ、悩ましい」
「この花束いります?」
「おお! 白いラムーサの花言葉は深い情愛! これだ! これしかない!」
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【もうすぐ結婚記念日】クリア!
報酬:1,000mil、器用の実 1個
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「あの上客をどうしても落としたいのよねぇ。貴方何かいい方法はないかしら」
「これ魅惑の香水って言うんですけど」
「まあ! すばらしい! これであの男も私にイチコロよ!」
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【目指せナンバー1娼婦】クリア!
報酬:2,200mil、紫水晶の指輪
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「西の街道ではぐれオークが出るって知ってるか? そのせいで行商人が来れなくて困ってるんだ。このままじゃ店に品が入らないよ」
「あ、もう斃しましたよ。これ、ドロップの牙です」
「おお、その凶暴そうな牙はまさしく噂どおりのはぐれオーク! 良かった! おかげで助かったよ!」
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【街道のはぐれオークを斃せ!】クリア!
報酬:1,800mil、螺旋鋼の矢 10本
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「私はダークモスとダークバタフライの共存について研究しているんだ。できればそれぞれの翅を五つずつ確保しておきたいのだが」
「ありますのでどうぞ」
「なんと! これで研究が進む! 感謝するよ!」
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【闇の蟲の研究家】クリア!
報酬:2,000mil、闇石の腕輪
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「またとんでもない荒稼ぎだな。意味不明なものも多いが」
「なんでこんなにポンと報酬くれるんだよ。気前がいいってレベルじゃねえぞ」
「オークの牙なんて見分けがつかないですしね。狩った私たちでさえ」
「花束って三日前に拾ったヤツですよね? インベントリじゃなかったら萎れてますよ」
みんな何かしら言いたいことはあるだろうが、街中のサブイベントなんてこんなものだ。俺は【ベレッサ】で慣れた。
とりあえず現状で出来る街中のサブクエストはこれ以上ない。あとは【ナミヴィア渓谷】と【静水の晶岩洞】で手に入るアイテムを渡すくらいだ。
ちなみに紫水晶の指輪は魅了耐性。これはエリザに渡した。
螺旋鋼の矢はネフィリアに。闇石は闇属性魔法の強化だが俺たちには誰も該当しないので死蔵させておく。
並行して冒険者ギルドの依頼も熟していた。
毎日大量に狩って、街中のサブクエで消費できなかったものを、ギルドの依頼票が残っていれば受理⇒そのまま完了という流れだな。
その甲斐あってエリザは早々にDランクに上がった。
おそらく拉致される前に稼いでいたものも考慮されているのだろう。でなければ早すぎるしな。
というわけで、【ナミヴィア渓谷】への探索を明日に控えた夕方、改めて例の武具屋へと向かった。
入ればすぐに髭面の店主が声をかけてくる。
「よお、待ってたぜ。注文のもんは出来てるぞ」
「おお、素晴らしいな。これはいい出来だ」
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皇帝狼の内装、皇帝狼の革服、森狼の革靴×4
暁闇の上装、暁闇の下装
天晶鋼の鎧、天晶鋼の中盾、天晶鋼の足甲
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カイザーウルフ製のインナーがフゥガとカリン用。革靴は俺とネフィリア以外の四人分。
暁闇シリーズは【夜霧のベルゲッツィ】の装備品だな。ネフィリア用に調整済みで俺の深き闇シリーズより上質だ。
天晶鋼シリーズは【白虎のトラッド】の装備品。フゥガ用に調整済み。
試着室で着替えさせてもらい、サイズが合っていることも確認。みんな納得した表情で嬉しそうにしている。
【デュッセル】で揃えられる最強装備とまではとても言えないが、とりあえず最低限の装備は確保できたと言っていいだろう。これなら安心して【ナミヴィア渓谷】に向かえる。
【現在の装備一覧】
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Name:ジェイル
JOB/Lv:スカウト(35)
Gear:暗月の短剣、深き闇の上装、深き闇の下装、音無の革靴、夜纏の外套、忍びの手甲、棒真珠のネックレス、紫晶石の指輪
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Name:フゥガ 狼獣人
BIL:剣と正義の神
JOB/Lv:ナイト(31)
Gear:黒曜石の直剣、天晶鋼の中盾、天晶鋼の鎧、天晶鋼の足甲、皇帝狼の内装、森狼の革靴、豪傑の腕輪、緋珊瑚のイヤリング
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Name:カリン 狐獣人
BIL:炎と手工の神
JOB/Lv:マジシャン(31)
Gear:長栄樹の杖、闇紫のローブ、皇帝狼の革服、森狼の革靴、白光琥珀のネックレス
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Name:ネフィリア エルフ
BIL:森と精霊の神
JOB/Lv:ハンター(30)
Gear:魔樹の弓、暁闇の上装、暁闇の下装、音無の革靴、夜纏の外套、螺旋鋼の矢、そよ風のスカーフ、耐呪の腕輪
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Name:エリザ
BIL:愛と生命の神
JOB/Lv:クレリック(16)
Gear:信心のタリスマン、硬白革のドレス、祈念のローブ、森狼の革靴、紫水晶の指輪、緋珊瑚のネックレス
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Name:フライヤ・バルディオン
BIL:戦と勲功の神
JOB/Lv:ブレイド(31)
Gear:破壊者の大剣、黒鋼の直剣、黒緋革の服、森狼の革靴、豪傑の腕輪、疾風のイヤリング
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「見事なもんだな。とても新人冒険者パーティーには見えん」
「最低でもBランクくらいはありそうだな。まぁ相応の力は持ってるんだし下手な装備してるよりマシだろ」
「ありがとうな。満足したわ」
「気ぃ付けろよ? まだ衛兵やら【朱の怪鳥】が嗅ぎ回ってるらしいぜ。せいぜい大人しくしておくことだな」
「ああ、明日から数日は遠出するからちょうどいい」
「遠征か? どこ行くんだよ」
「【ナミヴィア渓谷】と【静水の晶岩洞】に行ってくる」
「おっ、白晶岩か黒晶岩が採れたら買うぞ。余裕があったら持ってきてくれ」
「ああ、分かった」
仮に衛兵や【朱の怪鳥】が俺たちを不審に思っても証拠がないからなぁ。どうにもできないと思うんだが。
俺を危険視したとしても二つの闇組織を潰した事実があるのだし、手を出すのも怖いだろ。
やっぱりこの世界、力が正義みたいなところがあるんだよな……まぁそれはゲームの頃から変わらない部分だから仕方ない。
そう考えるとやっぱチュートリアルで戦闘職を選んで正解だったな。この世界は危険だ。そして力に溺れないよう気を引き締めないといけない。
さて、さらなる力を身に着ける為に行こうか。【ナミヴィア渓谷】に。




