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2026.5.22 「トーベン・クールマン絵本原画展」

当初の心づもりでは、さらっと感想を書いて終わりのはずだった。なのに、なぜか斜め上方向に話が滑ってしまった。どれだけ自由な旅に出掛けることが出来ない欲求不満が溜まっているのだろう…。自分のことながら引いている。

別口で書いている、「S S S少し不思議な忘備録」ep300「小さな身体に大きな勇気」で話の種にした「トーベン・クールマン絵本原画展」を観に行ってきた。

昨年夏からデ・キリコ展や大ゴッホ展にはなぜか行かなかったのに、不思議だ。

理由があるとして、たぶんになるけれど作品を観る気力が追いつかないと思ったからだろう。キリコにしてもゴッホにしても、作品の根底にどこか不安定な何か…、書き手の心にあった狂気が存在するはずなので、今の自分にはちょっとキツいのかもしれない。それから入場者の数も。有名な画家の展覧会は入場者数が多く、平日でも並ぶ。並ぶだけなら良いけれど、不心得な者達が、平気で横入り・観ている者の眼前を横切りと無作法をし放題なのである。

そんなこんなで、デ・キリコ展や大ゴッホ展に行きそびれたが、絵本原画展なら観覧者は少なかろうと出掛けることにする。

父親の食事の世話があるし、父親を長時間放置だと心配事が発生する可能性があるので、早めのお昼を済ませての弾丸ツアーだ。十二時過ぎの列車を乗り継ぎ、展覧会を満喫したら余韻に浸ることなく速攻で帰還。door-to-doorで正味四時間の外出でその内半分強は移動時間となり、とっても不完全燃焼で味気なく哀しい…。小さなお子さんを育てている方々が外出するハードルの高さを愚痴っていたのを思い出す。きっとこんな感じだったのだろう。まぁ、私もその方々も、そういう選択をしたのだから愚痴るのもほどほどにしとかないと。今回なら、ちゃんと原画展に行くことが出来たのだから(おん)()だ。行きたくとも、遠くて行けないことの方が多い現実。どこでも○アとか転移魔法があったらいいのになぁ…と真剣に考えてしまう。

ところで、もしも父親の世話なんてしなくても大丈夫ならどんな風なお出かけになったろうかと想像してみた。すると、かなり予定が盛りだくさんになり、普通の方ならこの半分くらいか良くて三分の二ではなかろうかというプランが幾つか出来上がってしまった。


プランA

通勤ラッシュを避けて朝六時台の電車に乗って六甲道で下車。駅近くにある早朝から営業している天然温泉にGO!まったり源泉に浸かったらちょっと遅めのモーニングをお気に入りの喫茶店でいただく。一駅先の住吉まで電車で移動、六甲ライナーに乗り換え原画展鑑賞。全て見終わったら、お昼時だ。三宮まで移動して良さげなお店でランチと洒落込む。空いているならコムシノワさんでランチして、次いでにハード系のパンを買い込みたい。お腹がくちくなったら、本屋さんを梯子して新刊本とマイナー系の本のチェックする。ただし、断捨離中なので購入はシビアに。おまけに積読本を減らそう活動中でもある。この後は気ままにぶらりぶらりと西へ向かって歩いてゆく。買わないけれど、あれこれお店の品揃えのチェックはする。西元町まで来ると、だんだん行き交う人の姿が減って生活感が滲み出てくる。ついつい八百屋さんの店頭を覗いて足りない野菜や珍しい野菜を購入してしまうのは、性分としか言いようがない。ちょっと疲れたなと思ったら、目を引いた隠れ家的カフェで休憩。珈琲とケーキをいただきながら戦利品たる購入本を読んでみたり、お店の内装や小物をチェックしてみたりと一人だからこそ可能なひと時を過ごす。エネルギー補給した後は神戸駅目指して再び歩いてゆく。駅に到着する頃にはそろそろ帰宅ラッシュが始まっているかもしれない。そういう際は、時間はかかるけれど比較的空いている各駅停車に乗って帰途に就こう。

プランB

通勤ラッシュが過ぎた九時台の電車に乗って住吉駅経由六甲ライナーで移動、目的の原画展を鑑賞する。おまけで近くにある小磯記念美術館を覗いてみてもいい。この後住吉駅まで戻ったら、西の御影方面へぶらり歩いて行くついでに良さげなお店で遅めのランチ。ランチの後は北上して白鶴美術館探訪。企画展を鑑賞後、住吉川に沿って南下して、三度住吉駅へ。ここから三宮に移動してティータイム。お茶が終わったら、二宮神社にお参りがてら二宮温泉の源泉に浸かろう。源泉を沸かして循環させている風呂はとても広いのに、なぜか源泉掛け流しの風呂はとても小さくて地元の方と競争でいつも入っている。温泉を出たら、晩ご飯を食べよう。気分は中華、出来たら酸辣湯麺を希望!たしか一貫楼のメニューにあったはず。let's go一貫楼。念の為営業を確認すると、本店は施設修繕中で休業中だった。知らぬ間に出来ていた元町北店にルート変更、無事酸辣湯麺をいただき帰途に付く。お疲れ様!



肝心の原画展の感想を書いていないのに気が付いた。緻密な絵が素敵。人類の歴史上の出来事に被せるようなねずみ達の活躍話がおもしろい。ねずみが人の道具を拝借して画期的な新しい道具を作るというアイディアが良い。インク瓶が宇宙服のヘルメットになるなんて、普通思い付かないと思う。ただ、私は文系脳だから愉しく話を追えたけれど、理系脳の方だと水圧はどうだとか、蒸気機関はどれだけ小さくても動かすことが出来るのか、なんて追求するだろうから、話の設定がナンセンスと断じるかもしれないなぁ…。古い知人を思い浮かべると、とってもありそうな気がする。


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