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八日目(前編)

最近、忙しくて家に帰れない為PCが使えず、携帯で作成投稿する日々が続いています。

改行等、読みにくい文章になっていると思います。

ご迷惑おかけして申し訳ありません。

夜遅くまでベッドにて考え事をしていた私は寝不足です。一昨日の夜も寝ていない為、今日はギリギリまで起きないでおこうかと思っています。いつまでも暖かいベッドの中でのまどろみを堪能していたいです。

ですが、そんな私に無情にも訪れる魔の手が……。いや、情欲をはらんだ人間の手が訪れるのです。


ドアをノックする音と共にご主人様の声が聞こえてきます。


「リリ。朝早くに悪いけど、いいかな?」

いえいえ、勿論いつでも構いませんが。いきなりですか?

しかも、普通はこういうことって夜遅くなのでは?夜這いっていいますし。

女性機能としては早朝が都合が良いとか聞いた事がありますが。優しさをここで発揮されるのですか?


「どうぞ。」

私が答えると、音を立てずに慎重に扉を開けて入ってこられます。そして同じように扉をしめます。

別の部屋でまだ寝ているであろう、ラミアやミントは気がついていないでしょう。


「電気つけてもいい?」

「ダメです。このままでお願いします。」

何を言っているのでしょうか?恥ずかしいに決まってるじゃないですか。私の全てが見たいと?嬉しいですが、はじめてなので。

ベッドまで忍び足で近づかれるご主人様。私が促すと、直ぐにベッドに腰掛けられました。

どうしましょう。ああ、シーツを直しておけば、鏡をチェックしておけば、シャワーを浴びておけば良かった。


狼狽する私を気にする様子も無く、ご主人様は何か決心されたかのように深呼吸します。

止めて下さい、部屋の私の匂いとか気になりますし、そんな気合いを入れないで優しく、ムードを重視してください。


「これから、リリはどうしたい?」

「えっと、ご主人様の気の済むように。私はご主人様のものです。」

「では、ラミアの事何だけど。」

そんな、いきなりラミアも交えてですか?私には難易度が高過ぎます。


「私は、ご主人様と二人でいたいです。私が口を出せる立場では有りませんが、お願いします。」

はじめては二人だけで、出来ればずっと二人だけでお願いします。


「ラミアの事はどう思う?リリの意見を聞きたい。」

「良い娘とは思ってます。でも、今は距離を置くべきです。私達の邪魔をされるわけには。」

「そうだね。」

溜め息をつくご主人様、そんなに残念なのですか?そんな、私だけでもしっかり務めを果たせます。決心した私は、自らの服のボタンを外し始めます。


「彼女は離しておくべきだね。でも、扱いを悪くするわけにもいかない。保険だし。」

え?なんか、話がかみ合ってない気がします。今度はご主人様の服のボタンに手をかけながら考えます。


「彼女は怪しいよな。最初にタダで派遣されたってのもそうだけど。今回の龍族の事も。実は龍族のスパイか、もしくは裏切るのか。」

あ、迷宮の事とラミアの事ですか?とても紛らわしいです。まあ、内密な話なのでしょうがないですか。

ご主人様の意見ももっともです。今考えてみれば、ラミアは迷宮に来た時から尻尾を出していたと、そしてご主人様は最初会ったときから尻尾に触れてましたね。そして今度は、尻尾を掴ませたと、蛇の尻尾を。


「新しい迷宮をラミアに任せてみようと思う。距離を置いておきたいし、ミントはまだ迷宮管理センター所属だし、今となってはどちらも怪しいかもしれないけど。」

「私は、ご主人様の味方です。ご安心ください。」

信じて頂けないかも知れませんが、こう言うしかありません。本心ですし、ご主人様になら全てをさらけ出せます。

ちなみに、服のボタンもすべて外れていますし、ほとんどさらけ出しているような状態ですが。


「ありがとう。今は信じれるのはリリしかいない。そしてリリに新しい迷宮を任せたらこっちが危なくなる。ラミアも疑われていると考えてくれれば、必死になるだろう。それに彼女に辛く当たって迷宮支援組合から、何かされたら怖い。オーブは比較的簡単に手に入る事だし。大役を失敗したとなれば、それなりの処分を下せるし、組合から何か保障があるかもしれない。」

いきなり迷宮を任されて、やましい事があるのであれば、尻尾を巻いて逃げ出すかも知れませんね。労せずに裏切り者を追い払う事が出来るかもしれません。


「必死になって、うまく迷宮で稼いでくれるかも知れない。龍族の手法も見ておきたいし。」

こちらは戦力も整っていませんから、表立って龍族に敵対するわけにも行きません。ラミアがスパイであったとしても、それだけでは彼女を罰する事は危険だと。彼女に迷宮を任せる事で、距離を取り様子を見たいと。うまくいけば利益を上げてくれるかもしれませんし、失敗すれば堂々と処分出来ますね。ちなみに、利益というのは新しい迷宮を大きくしてくれることとお金でしょう。

もっとも、私にはラミアが裏切ったりするとは考えていません。おおかた、ご主人様の方針に従って管理者の知り合いを増やそうとでもしているのでしょう。

これで私とご主人様の間には、何の障害もなくなったのですが、ムードもなくなってしまいました。

やがて納得されたご主人様は、立ち上がると私の部屋を後にするのでした。



皆で朝食を食べている時に、ご主人様は突然新しい迷宮の事を仰ります。


「昨日言った新しい迷宮の事なんだけど。」

ここで私が名乗り出たりしたら、ご主人様はどんな表情をされるでしょうか?冗談ですよ。でも、少し気になります。


「私がやりますわ。きっと、ご主人様のご期待にそった、素晴らしい迷宮を作り上げてご覧に入れますわ!」

またミントが生意気な事を言ってます。まだ、ご主人様に買われていないでしょうに。


「まだ、ミントは迷宮管理センターの所属だし、ここはラミアに任せようと思っているんだけど。」

「規則なんて関係ありませんわ。私が稼いだお金でご主人様が私を買えばいいのです!」

誰ですか?こんな性格を考えた人は。

「それに、私まだ何も頂いていませんし。リリ先輩は服を頂きましたのに。……私もご主人様の愛の形が欲しいです。」

最後なんて目に涙を浮かべて甘えるような声でおねだりしてます。

「私も、服欲しいです。旦那様。」

ラミアまで乗ってきました。あなたは服より迷宮を貰いなさい。

ここは私も便乗して何かおねだりするべきですね。あ、ご主人様が助けを求めるような目で見てきます。

「あなた達、ご主人様の命令が聞けないの?」

私が、一喝すると二人は静かになりました。どうですか?ご主人様。あ、私にはご褒美を用意しておいて下さいね。


それからはラミアが一人で新しい迷宮を管理する方向で決まり、ミントは拗ねて何処かへ行ってしまいました。

それにしても、ご主人様は主としての威厳が無さ過ぎます。今は良いかも知れませんが、いつか困るでしょう。

主を導くのも使い魔の役目ではないでしょうか?ご主人様には悪いですが、私は毅然とした態度で意見を申し上げたところ、物をねだる娘達みたいだと仰ってました。

元いた世界で、よく見た光景を懐かしんでいるようで、どこか寂しげな表情を浮かべるご主人様。その姿を見た私は言葉を続けることが出来ませんでした。


ところで、ラミア達が娘なら、彼女達を叱る私は妻といったところでしょうか?

ご主人様の目指す迷宮と共に私の夢も現実味を帯びてきましたね。

そろそろ、ミントと連携を取ってご主人様の心を掴みたい所です。

後で彼女の部屋に相談にいきましょう。

ついでに拗ねている彼女を慰めておきますか。役に立って貰わなければなりませんし。



所で食堂に私しか居ませんが、朝食の片付けは私がするのでしょうか。

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