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 各労働組合は企業側に労働組合員の福利厚生のために、工場出荷品に5-10%の上乗せを乗せて各組合のショップに売り渡す協定を結ばせる事から始まり、ストライキ回避になるよう全力で努力する事と物価上昇と企業業績に連動したボーナス制度の検討を要求していく方針を提示していく穏健で論理的な話し合いを中心とした交渉路線を取っていく事を企業と合意する事を目指すこととした。

 これら工場直売組合ショップ制により住宅価格の原価が大幅に圧縮する事が可能になり、様々な方針を取ることが可能になった事は事業の成功に大きく影響することになった。

 また、産業形態の変革によって労働需要が大幅に変動する要因がある組合については、予め組合員に労働力の不足している組合に適正によって斡旋する制度を作り、沈みゆく船からのいち早い脱出を計画できるクレバーな執行部に能力強化を促す。

 直近で言えることは、港湾労働者組合の荷作業員がクレーンの常設化によって一挙に大部分が不要になることが分かっているから、土木や運輸、建築などの組合に転職出来るように訓練すべきところ

だが、実際は東海岸はマフィアの影響が極めて強いところであり、西海岸は人種差別の撤廃を掲げる強力な左派集団が支配しており労働組合としのもろもろの利権を手放すつもりは一切ない。

 そもそも、1947年時点における労働組合の力はアメリカ建国史上で最盛期と表現しても問題ないくらいの権力と富を保持していた時期であった。その中で未来を憂いていた指導者に出会えたことは、大変な幸運であった。

 そしてそれはアメリカの歴史を根底から覆すほどの出会いとなるか、ただ単なる歴史のあだ花として語られることになるのかは、これからの行動次第なのだろう。

 労働組合のネットワークを使い、共同事業によって利益を稼ぎ出す資本主義の手法に乗っ取って財政規範と組合員の共同意識が浸透すれば、新たなアメリカの社会の構築が可能となる。更に歴史的に中南米カリブ海域に悪名高きプランテーションによる収奪構造から次々と共産主義へと誘い込まれ不毛な争いを始めるまでに、何らかの手を打つことが可能になるかも知れない。貧しい後進国の共産化する事による幻影の幸福の夢は全て植民地主義による富の収奪を第二次世界大戦以前より強力に荒れた宗主国の復興の名のもとに続けた結果であり、それによって引き起こされた自らの過失である事に気付かない宗主国はボーア戦争と同じ泥沼の道へ、終わりのない民族戦争へと自らを引きずり込んでしまう結果になったのだ。

 歴史的ifとして、このような形では無く、日本で行ったような民主的に平等な政府と法律を成立させ、国を安定させる努力を後進国で実験的に行う事が出来たなら、ほとんど全ての後進国は諸手を上げて参加させて欲しいと願ったのではないか?

 話が横道に逸れてしまった。

カーター代表が集めた組合代表は誰もが今後の事を真剣に考え、確としたる何かを掴むためにこの場に集まり、自信を得て各組合に帰り着いたと思う。 

 現代のようなクーラーがあるビルは高級百貨店ぐらいしか無い時代において8月のニューヨークは窓を全開にしていても涼しくはならなかったが、この日、8月15日にこの月初めての雨が降った。

夕立であったが皆の頭を冷やし、虎視眈々と未来の栄光を掴む覚悟を決めるには十分な冷静さを取り戻せればそれでいい。


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