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ナーロッパが西洋ファンタジーらしくない理由~韓国漫画だよね、その設定~  作者: Ash


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前妻が生きている時に生まれた愛人の子の扱い

ナーロッパでも、韓国漫画でもよく出てくる愛人が後妻として異母姉妹連れてくるパターンです。

AIさん、どうぞ!


歴史上、そのような条件であっても「後からの婚姻」によって愛人の子を合法的に嫡出子(貴族)に昇格させることができた国(地域)は、フランスやドイツ諸邦をはじめヨーロッパに複数存在しました。

これはローマ法および教会法(キリスト教の法律)に由来する「婚姻準正(こんいんじゅんせい、ラテン語:Legitimatio per subsequens matrimonium)」という確立された法制度があったためです。

ご質問の「前妻の存命中に生まれた愛人の子」という非常に厳しいケースが、当時のヨーロッパでどのように扱われたのか、法律と実際の歴史をもとに解説します。


1. 鍵となる法制度「婚姻準正」とは?

ヨーロッパの多くの地域(英米法を除く大陸法系)では、「婚外子(愛人の子)が生まれた後であっても、実の父母が正式に結婚すれば、その子は生まれた瞬間に遡って正妻の子(嫡出子)と同等の身分(貴族籍や相続権)を得る」というルールがありました。

ただし、ご質問のケースには「前妻の存命中に生まれた=不倫(姦通)の子」という大きなハードルがあります。

* 原則としての教会法(カノン法):カトリックの教えでは、既婚者が別の女性に産ませた子は「姦通児(Spurii)」と呼ばれ、最も重い不名誉とされました。そのため、後に前妻が亡くなって愛人と再婚しても、原則としてその不倫時代の子は準正(貴族化)できないと定められていました。

↑つまり、ナーロッパや韓国漫画の描写はほぼアウト!というわけです。


しかし、現実の歴史では、このルールを突破して貴族や王族にした国・事例が存在します。


2. 実際にそれが可能だった国と仕組み

① フランス王国(国王による特別の恩赦)

フランスなど王権の強い国では、教会の厳しいルールを「国王の絶対的な権力」で上書きすることができました。

国王が「準正特許状(Lettres de légitimation)」を発行すれば、前妻が生きている間に生まれた愛人の子であっても、すべての不名誉を消し去って最高位の貴族(公爵など)に格上げすることが可能でした。

* 有名な実例:太陽王ルイ14世(フランス)ルイ14世は、最初の正妻(マリー・テレーズ)が存命中に、既婚者の愛人モンテスパン侯爵夫人との間に何人もの子供を産ませました。これは二重の不倫(姦通)という最悪のケースでしたが、ルイ14世は自身の権力で彼らを次々と「準正」し、最高位の貴族(王室血統の親王)へと昇格させました。のちに前妻が亡くなると、ルイ14世は別の愛人(メインテノン夫人)と極秘に再婚もしています。

↑国王の認可なんかナーロッパも韓国漫画もないので当てはまりません。


② ドイツ諸邦(世俗法による緩和)

ドイツのいくつかの地域(邦国)では、ローマ法の受容にともない、19世紀の民法典が整理される過程で、キリスト教の厳格な「姦通児の排除」というルールが徐々に緩められていきました。

たとえ前婚の継続中に生まれた子供であっても、前妻の死後(あるいは離婚後)にその愛人と正式な婚姻を結べば、例外的に民法上の権利や貴族としての身分(家名や財産相続権)を与える国がありました。

↑ナーロッパも韓国漫画もこのパターンですね。

だから、ドイツ語名なのでしょうか?


3. 逆に「絶対に不可能」だった国:イングランド(イギリス)

一方で、ヨーロッパの中で「どれだけ愛人と再婚しようが、前妻存命時の子は絶対に貴族(嫡出子)にできない」という鉄のルールを貫いたのが、イギリス(イングランドのコモン・ロー)です。

* イングランドの「消えない庶子の刻印」イギリスには「マートンの法令(1235年)」以来、「生まれた瞬間に結婚していなければ、後から父母が結婚しようが絶対に嫡出子にはなれない」という独自の厳しい法律がありました。そのため、前妻が死んで愛人と再婚しても、不倫時代に生まれた子は「庶子(イルジティメイト)」のままであり、父親の爵位や貴族としての特権を継承することは法的に100%不可能でした(20世紀の法改正時ですら、爵位の継承権からは除外され続けました)。

↑補足として↓の例を挙げておきます。


イギリス貴族の歴史(特に19世紀後半〜20世紀)において最大の相続スキャンダルの一つとなった、「第5代ポーツマス伯爵家(あるいはそれに類似した数々の貴族家)」の実際の法的ジレンマ、あるいはそれを基にした有名な裁判劇がモチーフになっているお話です。

この「未婚時代に生まれた長男」と「結婚後に生まれた三男(嫡出の長男)」を巡るトラブルは、イギリスの法律が持つ「2つの鉄のルール」のせいで、当事者たちが「長男に爵位を譲りたい」といくら願っても不可能な、非常に切ない悲劇を生み出しました。

なぜ長男に譲ることができなかったのか、そしてなぜ三男がそれを望んだのか、その歴史的背景を解説します。


1. イギリス法が引き起こした「すれ違い」の悲劇

未婚の両親の間に長男(と次男)が生まれ、その後に両親が正式に結婚し、「結婚後に初めて生まれた男の子(=三男)」がいたとします。

* 両親や兄弟の願い:「両親は同じだし、ずっと長男が兄として家を引っ張ってきたのだから、長男が次の伯爵になるべきだ。三男の僕も喜んで兄さんに爵位を譲りたい」

* イギリス法律(コモン・ロー)の容赦ない壁:前述の通り、近代イギリスの世襲貴族法では「親が後から結婚しても、未婚時代に生まれた子は絶対に爵位の相続人(嫡出子)にはなれない」という絶対的なルールがありました。

このルールにより、法的な「最初の正当な跡継ぎ(嫡出の長男)」は、未婚の長男ではなく、結婚後に生まれた「三男」になってしまうのです。


2. なぜ三男は「長男に譲ろう」としたのか?

こうした事例において、三男(法的な跡継ぎ)が「長男に爵位を譲りたい」と主張した背景には、貴族社会の重圧と家族の情愛がありました。

* 一族や世間の冷たい目:法律上は三男が伯爵になれたとしても、社交界や親族からは「兄たちを差し置いて爵位を奪った強欲な弟」と白い目で見られることがありました。

* 兄へのリスペクト:幼い頃から「長男の兄さんが次の当主だ」と信じて育ってきたため、自分が爵位を継ぐのはあまりにも不条理であり、兄に譲るのが「正義(名誉)」だと三男自身が強く望むケースが実際にありました。


3. 「譲る」ことも「辞退する」こともできない絶望

しかし、イギリスの貴族法は「生前贈与」や「個人の意思による譲渡」を100%禁止していました。

1. 長男に譲ることはできない:爵位は王から授けられた「血統の設計図(特許状)」通りにしか動かせないため、他人に譲渡することはできません。

2. 三男が辞退しても長男には行かない:もし三男が「僕は爵位を辞退する」と宣言しても、爵位は長男には行かず、「三男の子供」に行くか、三男に子供がいなければ「次のおじや従兄弟などの遠縁」にスキップしてしまいます。未婚の長男・次男は法的に「最初から存在しないもの」として扱われるためです。

結果として、三男は望まない爵位を継がざるを得ず、長男はどれだけ人望があっても「爵位を持たない一般人」として生きるしかないという、誰も幸せにならない結末を迎えました。


補足:スコットランドなら救われた?

もしこの貴族が「イングランド貴族」ではなく「スコットランド貴族」であれば、結末は違いました。スコットランド法ではローマ法に基づき、「親が後から結婚すれば、それ以前に生まれた子も全員合法的な子供(貴族)として認める」という法律(婚姻準正)があったため、長男がそのまま爵位を継ぐことができたのです。同じイギリス国内でも、どの地域の爵位かで運命が真逆になるのが、この時代の非常に面白い(そして残酷な)特徴です。

* この悲劇的なルールを基にして大ヒットした、イギリスの有名な貴族ドラマ『ダウントン・アビー』の相続争いの仕組み

↑らしいです。


結論

近世以前のヨーロッパにおいて、前妻が生きている間に愛人に産ませた子を、後に愛人と再婚したからといって貴族にするのは簡単ではありませんでした。しかし、フランスのように「王権による超法規的措置(特許状)」が使える国や、ローマ法を柔軟に解釈したドイツの一部の地域などでは、制度としてそれを実現するルートが存在していました。



さて、韓国漫画の母国はどうでしょう。


朝鮮時代の「妾制度」と、そこから生まれる「嫡庶の差別」がベースです。朝鮮時代、側室や妾の子(庶子)は激しい差別に苦しみました。韓国漫画では、この「庶子の怨念やドロドロした家庭内いじめ」をヨーロッパ風の公爵家にそのまま持ち込んでいるため、西洋の歴史的にはあり得ない「前妻の娘vs後妻(元愛人)の娘のドロドロ」が描かれます。

↑西洋の歴史的にはあり得ない状況だと言われています。


結論

西洋の歴史的にはあり得ない状況。

ローマ法を柔軟に解釈したドイツの一部の地域か、朝鮮時代の「妾制度」が使用されている作品がナーロッパである。

つまり、ローマ法を柔軟に解釈しても、ヨーロッパ的には例外的な一部の地域なので、西洋ファンタジーにはなれない。

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