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プロラクチン抑制成分配合の天然植物

森に付いて、白めの巨大なラブラドール(ニンナ)から降りた。ノエラも遅れて巨大トカゲ、ドラコヴォから降りる。

疲れただろう、ニンナとドラコヴォにも無言でキュアIIIを掛ける。


「ありがとうございますっ、ナオ様!」


巨大ラブラドール(ニンナ)は尻尾を振っている。また口を開けて舌を出し、ハアハアさせていた。

かわいい。あまりヒロイン的なかわいさではないが。ついでに言うと、ドラコヴォからも少しだけ熱い目線を向けられている気がした。


とりあえずギルドで貰った資料を開き、再確認してみる。

今からやる仕事は、隣の国の貴族からの依頼だ。このエリアで狩りをするから事前に調査しておいて欲しいそうだ。

とはいえ、貴族だけあってそれなりに腕利きの護衛はいるから適当でいいらしい。

簡単な調査で、大体エリアを走り抜けて危険な扱い受けてる生物を何匹くらい見たか報告する、それが今回の仕事だ。

その度合い次第で護衛を増やしたり、場合によっては狩りを中止する判断材料にするらしい。


指定を受けている生物であれば、倒すと都市の自警団からの報酬がギルド経由で貰えるが、これは全くの別枠だ。

この世界の生物についての知識はないが、このあたりで出る相手についての資料は、ギルドが添付してくれている。

仕事の仲介だけでなく、こういった事務的な補助もあるからこそ、ギルドの存在意義があるのかもしれないと思った。

示されている地図によれば、一本道のコースで森を抜ければいいらしい。


「お疲れっ!入っていいよー。」


ノエラが魔法具らしき珠を取り出した。ドラコヴォは吸われてその珠の中に収まる。

あんなのあったのか。これもソラノメ族の魔法具なのだろうか。


「えっと・・・この魔法籠だったかな?ドーアディア!」


その珠をかざすと、ドラコヴォとは別の尻尾がやたらと長い大きな鹿が現れた。

どっかでノエラが魔法籠って単語を言ってた気がするけど、こんなのだったんだな。


「・・・他、いたんだ。」


「ドラコヴォは砂漠とかああいうところメインの奴だからねー、ライダースキル取るなら色々持っとかないと。」


「・・・なるほど。」


色々あるらしい。ノエラは行く準備が出来たようだったので、自分も行くことにしよう。

ニンナに乗ろうとするが、意外と背中の位置が高くて乗れないことに気付く。このちんちくりんボディが憎い。

頼むから成長して欲しい。


「・・・えと、ニンナ。」


「はい、ナオ様。」


ニンナが伏せのポーズになる、雰囲気で察してくれた。

そのまま背中にまたがった。


「・・・行こう。」


そう言うとニンナは立ち上がり、ノエラと鹿・・・ドーアディアも森の奥へと進み始めた。


――――


周囲を確認しながら、森を進み続ける。モンスターの確認はそれぞれノエラが左、自分は右担当だった。

見掛けた指定生物は、全部魔法で倒しながら進む。倒した証明になる部位の回収も忘れなかった。

そうして恐らく3/4に差し掛かったあたりだろう、突如前方に枝が茂り、道が閉ざされる。


「モリヲアラス、ツミビトタチヨ・・・サバキヲクラエ。」


上の方から声がすると思い覗くと、大きな木があった。見れば枝は全て一つの老木とつながっている。

ここの親玉的な感じなのだろうか、リストには無かったがこれは報告しておく必要があるだろう。

横を見ると、ノエラはドーアディアの上で防御態勢を取っている。


「ワレハ、コノモリノ、スベテヲシルモノ・・・バンニン、デアル。」


全てを知ってるのか!

なら聞きたいことがあったので、対話に持ち込もうと質問する。


「・・・教えてほしい。」


「タチサルノダ・・・ツミビトヨ。」


無視された・・・声が小さすぎて聞こえなかったとかなのだろうか。

悲しいぞ。いや中学の頃とか無視がデフォだったけど。うわどうしよう思い出したら胸だけじゃなくて胃まで痛くなってきた。

ちなみに胸は程度の差はあれ、絞ってすぐ以外は大体張って痛い。はあホントつらい。


「・・・あの。」


「ワガコトバヲキケヌトイウカ・・・ナラバ。」


樹の枝がこちらに向かって伸びてくる。これは攻撃ということだろうか。

ていうか自分も聞いてもらえないんですけど!?


「・・・ウォーターV。」


放たれた魔法は前方を塞ぐ樹の枝を貫通し、大きな老木の幹に穴を空けた。

流石に炎で燃やすと、火事になりかねないのでやめといた。自分も巻き込まれて死にかねないし。

しかしこれも仕事で、明日のメシのためなのだ。ホントごめん。


「グオオオオオオオ!!!!ワレハクッセヌゾ・・・・!」


ダメかならもう一発・・・。


「・・・・ニュクス・ダークV。」


ニュクス・ダークは自分たちを中心に覆う闇のオーラを発生させる、上級闇魔法だ。

これを発動させた状態なら、前方の樹の枝なども無視して進めるのではないか、と思い選んだものである。

あと闇なら多分雷や炎、それに光のように発火することもないだろういうのもあった。


ちなみ見た目的には防御効果とかがありそうだが、ゲーム内では全く攻撃の相殺とかはない。こっちの世界ではわからないが。

大体の障壁魔法よりエフェクトがかっこいいし、範囲も広いのにちょっと残念である。

まあウィザードが障壁魔法強いの使えたら、プリーストの出番が微妙になってしまうのだけれど。


「・・・教えてほしい。」


前に進み、枝を消滅させながら老木に向かって言った。

なんかごめんよほんと。


「・・・ワカッタ、ワタシノシルスベテヲ、オシエヨウ。」


危険なオーラを感じ取ったのか、木はやけに素直になった。

ちなみにノエラは未だに防御態勢を取っている。ニンナも主人が喋ろうとしてるのに、勝手に割り込んでいいのだろうかという雰囲気だった。


「シカシ、ソノヨウナチカラ、ミタコトガナイゾ・・・ナニガシリタイ?」


「・・・」


うーん、聞きたいとはいえ、初対面の相手に言うのもちょっと恥ずかしいぞ。

なんか散々その話をしている気もするのだが。でもなあ。やっぱなんだかんだでTS好きだの言いつつ心は男の子なのである。

やっぱり息子がないのを感じたり、本来ないはずのおっぱいが邪魔になったりすると、凄くなんとも言えない感覚になるのだ。

それにそういう身体って男としてどうなのと思うし。躊躇っていても仕方ない。とりあえず口にしよう。


「・・・その、母乳を止めたい。」

サブタイトルのプロラクチンって母乳のホルモンです。

脳の腫瘍の影響で高プロラクチン血症になったせいで、母乳が止まらない男性とかをニュースで見たことがあります。

TS云々というか、自分の性癖で言えばあれは結構興奮しちゃうのですが、きっと実際に病気で苦しんでる方には凄く失礼なんでしょうね・・・。

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