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第7話「海底の洞窟」

 進化してから、世界が変わった。

 以前なら逃げていなかった魚が逃げていく。

 小型の魔物も俺を見るなり距離を取る。

 そして何より、魚群が増えた

 俺についてくる魚が百匹を超えた。

「……これ、もう立派な群れだな」

 そんなある日。

 魚群の一匹が妙な場所があると教えてくれた。

「こんなことまでしてくれるんだ。」

 海底の洞窟。

 入口には古い石柱が立っていた。

「なんだ、これ?」

 石柱には文字が刻まれている。

 読めない。

 だが。

 触れた瞬間。

【古代文字を確認】

【スキル《言語解析》を獲得しました】

「おぉ!こんなスキルが!助かるなぁ。」

 文字が読める。


『海王の血を引く者よ』

「海王?」


『深海の門を開くな』

 その一文だけだった。


「なんだこれ……」


 洞窟の奥へ進む。

 そこには巨大な壁画があった。

「なんだこれ?人魚か?魚もいるな。」

「巨大な……なんだこれ?龍みたいな?ドラゴンみたいな…?」

「いや、龍とドラゴンって一緒か?あぁーもう、なんでもいいや!」

 中央に描かれた一人の男。

 王冠を被っている。

『初代海王』

 その下には

『人間との戦争』

 という文字。

「……人間?」

 俺は壁画を見つめた。

 この世界には人間がいる。

 そして

 どうやら昔、人間と海の魔物は戦争をしていたらしい。

 さらに奥へ進むと、

 一本の黒い剣が石に刺さっていた。

 剣の周囲だけ海水が黒く染まっている。

「……嫌な感じだな」

 近づいた瞬間、頭の中に声が響いた。

『お前は――人間か?』

「……!?」

 俺は振り返った。

 誰もいない。

 声の主は剣の中にいた。

真夜中に書いて、溜まっていたのを見返して投稿しました。

ちなみにドラゴンと龍の最大の違いは、ドラゴンは西洋の文化で生まれた「悪魔や怪物の化身」で、

龍は東洋の文化で生まれた「神聖な水の神様」だそうです。

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