第8話「深海の魔物」
今溜まっている話を全て消費したので、
おそらく今日投稿できる最後の話かなと思われます。
『人間の匂いがする』
「……俺は人間だった」
そう答えた。
『フッ、ハハハハハハ』黒い剣から笑い声が響いた。
『そうか』
『ならば、お前もいずれ海を裏切る』
「何言ってんだ」
『海は人間を憎んでいる』
「……」
俺は何も答えられなかった。
実際、人間は海にゴミを捨て、環境を破壊している。
ゴゴゴゴゴ……。
洞窟の奥から地響きがした。
「何だ?」
巨大な目が開く。
洞窟の奥に。
巨大な魔物がいた。
【種族:深海喰らい】【Lv.34】
「…………これはやばいやつだな。」
逃げろ。
本能がそう告げる。
だが、魚群がいる。
俺が逃げればこいつらも食われる。
「……やるしかない」
俺は放電した。
バチィィィッ!
魔物の身体を電撃が走る。
だが。
ほとんど効いていない。
「嘘だろ……」
深海喰らいが口を開く。
周囲の海水が吸い込まれる。
魚群が引き寄せられる。
「逃げろ!」
俺は全力で泳いだ。
魚群の前に立つ。
放電、岩甲、毒牙、
今持っている能力を最大限に使った。
何度も攻撃する。
身体が傷つく。
HPが減っていく。
【HP:8/50】
「まだ……!」
深海喰らいが襲いかかる。
俺は口を開けた。
そして敵の身体へ噛みついた。
鈍い音がした。
【捕食判定】
【対象が強すぎます】
【捕食に失敗】
「くそっ!」
その瞬間、黒い剣が光った。
『食え』
「……!」
『その魔物を食えば、お前は次の段階へ行ける』
俺は迷った。
俺は死にたくない。
仲間も死なせたくない。
「だったら――!」
俺はもう一度。
魔物へ突っ込んだ。




