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vsナラザス④

「ちょっと、待ってー!みなさーん!!」


「お願い、逃げないでー!」



俺たちはナラザスに追われながら、


地下4階から地下3階へ通じる階段を発見。


先ほど保護したパーティーを見たので合流しようとしたんだけど……



「嫌!来ないで!バケモノ!」


「バケモノ同伴はお断りだからね!?」


「なすりつけやめてください!君たち学生!?私は成人です!」


「……」(怒り心頭)



そんなこと言われてもな!?



「うるああああああああああああああああああああ!!!!!!」



相変わらずナラザスは元気だ。



「状況説明!ナラザスはすでに致命傷を受けているわ!」



『!?』



「物理攻撃は効かない、魔法ならもしかしたら!」



「ナラザスは魔法対策もしてるって聞いたんだけど!?」



「アイツの魔法対策って!?」



「よける!全部よけるみたい!」



「今のアイツはただ直進してるだけよ!当たるんじゃない!?」



「……それなら。……やってみる。」



シンシアが説明を終えると今まで無言だった魔法使いの女性が口を開く。



「……火球よ火球。罪をひとつ、照らして。」



魔法使いは弱々しい火の玉をひとつ出現させた。


だ、大丈夫なのかこの弱そうな火の玉で……



「……第1シークエンス。誘導、口の中。」



火の玉がヒュンとナラザスの開けっ放しの口の中に入る。



「ホントだ!避けるだけの判断能力がないのね!」


「しっ!」



しかし、あんな弱そうな火の玉が体の内部に入ったところでな。



「……第2シークエンス。大炎上。」



「グルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」



ナラザスが頭を押さえ、もだえ苦しみはじめた。



「グルア……アアアア……アア。」


「アアアアオオオオアアアアオオオオ!!!!」


「ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァ…………」



「めちゃくちゃ苦しそうにしてますね。」



「ええ。たぶん脳を燃やしてるんじゃない?」



うっわ。それえっぐいな。



「オオオオ……アアアア……」



ナラザスはついに倒れた。


いやここまでやってようやくかよ!?



「……第3シークエンス。大爆発。」



 ……ボン。



ナラザスの頭の方からなんとも地味な爆発音がした。


……奴は完全に動かなくなった。



「お、終わった……」



「スゴイじゃん!アイツをあそこまで追い詰めるなんて!」


「なにか秘密兵器でも出したの!?」


「まさかあそこまで弱らせてたなんて。」


「……」(ほっとした表情)



「いえ、まだよ!」



え……



まだ何かあるんですか!?シンシアさん!?


もう俺は心が折れそうなんです!



「……決闘の終了を宣言する。勝者、戦士ノクタ!」



あ、そういえば決闘のテイだったな。


思いっきりアシストが入ったけど俺の勝ちでいいみたいだ。



「そして……」



シンシアはナラザスの死体に近寄る。



「ナラザスは完全に消滅させなきゃダメね。」



そんなに近寄って大丈夫なの!?



「"火葬(かそう)昇華(しょうか)"」



ナラザスの体が燃え始めたと同時、近くの地面から何かが出てきた。


……フードをまとい大鎌を持ったガイコツ。


死神?いかにもそんな風体のフードをまとったガイコツが現れた。


……ライラさんを送る時には出てこなかったぞ!?



 クオオオオオオオオ……


 クオオオオオオオオ……



これは、死霊の声か!?



「シンシア!」


「おーけい!火葬昇華を一旦止めて……"言語(げんご)付与(ふよ)"!」



死神はナラザスをにらみつけながら……



「コノ者ノ罪ハ重スギル……ダカラワタシガキタ……」


「コノ者ノ罪ハ重スギル……ダカラワタシガキタ……」


「コノ者ノ罪ハ重スギル……ダカラワタシガキタ……」



「いや怖いって!?」



「ん?」



俺がついツッコむと死神はこちらを振り向いた。



「ああ、言語付与?私の言ってることわかる?」



「……わかる。」


「わかります!」



「いやー面白い!下界の人としゃべるなんて久々だよ!」



死神はフランクな人だった。



「えっと……死のプロフェッショナルっていう認識でいいですか?」



「ああ、いいよいいよ!そうそう、死のプロだよ私は!」



「こいつの内部、どうなってるんですか?」



「ああー、まず脳がヤバいことになってるね!」



「内臓は?」



「ああー、五臓六腑が全部やられてるね!」



ウソだろ……五臓六腑全部やられてる状態で動いてたのかコイツ……



「流石にこれは、即死だよね!」



「……脳は無事でしたがこの体で元気に走り回ってました。」



「えっどれくらい?」



「私が内臓(ないぞう)を破壊したのが、ここの地下5階で……」


「今……地下3階です……」



「……」



死神も絶句している。



「……ま、地獄ってのは曲者(くせもん)が多いからね!」



あ、やっぱりナラザスは地獄行きなんだ。それは確定してるんだ。


死神はナラザスに向かい、鎌を振りかぶる。



「それじゃあ、クセモン……GETだぜ!」



死神の鎌の先がナラザスの体に命中すると……



死神の鎌の刃がボキリと折れた。



「……」


「……」


「……」


「……」


「……」



もう全員が黙るしかなかった。

ナラザス戦、決着です

まさか4話も続くとは想定していませんでした

もう災害だよコイツ

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