表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人外が跋扈する世界においての出来事まとめ  作者: 頭の軽い奴
喫茶店での日常
22/26

喫茶店でのある1日part16

 

『今回は驚きよ。まさか神殺しをしようとする者がいると思ったら、それの原因となるのが私なんだもの』

「元凶はてめえか。よっしゃ、殺してやるから動くなよ」


  さらりと告げられた言葉は膠着していた状況を変えるものだった。赤い霧が男の周囲から立ち込める。それは喫茶店の店内を削りとりながら初瀬に向かう。


『動く必要がないわ。この程度のものに干渉できない程というのは、雑魚ね。下手にすり抜けようとするから乗っ取られる。全部吹き飛ばせばいいだけよ』

「そういや、あそこでもやっていたな。だがあのときと同じと思うなよ」


  店内というのは、弾幕をやるには狭すぎる。そのため、回避する場所はほとんどない。それは必然的にお互いの攻撃を相殺するしかできなくなる。閃光と赤い霧が中央でぶつかり合う。


『拡散系はこういうとき嫌ね。面で攻撃できるというのは卑怯と言いたいわ』

「てめえ、それができねえからって俺をピンポイントで狙うじゃねえか! こちらの苦手とするところを狙いやがって、それのが卑怯じゃねえかよ」


  閃光は赤い霧のある一点を集中的に狙って打たれていた。その延長には男がいる。そのため、どうしても防御に回すしかできずにいた。


  ならば初瀬が有利かと言うとそうでもない。前回の戦闘でもあったことだが、赤い霧は薄く広がる。密室であるこの場なら充満するのも早い。制限時間のある戦闘というのは初瀬も認識している。


「ああ、まったく。充満する霧は減らせないのよ。なんで侵食なんて能力なのかしら」

「てめえの媒体はロザリオだろうが、なぜ信託を使える?」


  時間稼ぎという目的のためか、男は初瀬に媒体のことを聞く。攻撃の手が緩まることはなく、赤い霧の量が減ることもない。膠着してしまっている場で有利なのは男の方であった。


『これは信託なんて崇高なものではないわ。単に言葉を覚えるのが面倒だったからテレパシーを使っているだけよ』

「何で、それを信託とかぬかしてるんだよ!」


  返事が想定外だったのか赤い霧が揺らぎ、閃光が中央から越えて男の方に行く。当たる直前に赤い霧が閃光を飲み込んで無効化されるが、男は冷や汗を流す。


「下手に時間稼ぎとか目論むべきじゃなかったか」

『残念だったわ。あそこで当たってくれれば良かったのに』


  だが、その間にも赤い霧は店内に充満していく。刻一刻と制限時間はゼロに近づいているのだ。拮抗してしまっているため、時間だけが過ぎていく。


「邪神風情に二回も負けたくはないのよね。さて、その場合どうしようかしら」


  溜息を吐きながらも攻めあぐねている。閃光をこれ以上は同時に打ち出すことはできない。このままだと、また初瀬の死亡で戦闘が終わるだろう。そして、男が気づいているのか分からないが、神はこの奥で匿われている。死んだら流石に隠し通すことはできない。


「策はあるのよね。時間が足りないだけで」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ