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包丁を持ち歩く親族を考える



前回、義父の異常について話した。

今回は義父の親族についての話をする。


少しだけ怖い話だから、ショックを受けやすい人は読まないでね。




 私の義父は反社会的な人間だが、義父の親族もまた変な人間が多い。


たとえば、義父の兄は消防士だが、常に口が半開きで子供に暴力を振るう、そして何を言っているのか分からない。


親族のおばさんは、私が寝ていると上から覆い被さり、「襲うよ?、襲っていい?」と何度も言ってきた。私は11歳だった。


いとこは、大阪駅や名古屋駅などの主要な駅で包丁を隠し持ち、「トラブルになったら人を刺そうと思って、駅の中、回ってた」と言った。



 こういった感じで、義父の親族は危険・変な人間が多い。義父の親族は山奥の村(?)で暮らしており、基本的に都会に出てこない。


だが、いとこのように行動力を持っている人間は、都会に出てくる。



 いとこが「人を刺そうと思って」と言ったとき、私は――本当に刺すだろうな――と感じた。


なぜなら、いとこは口が半開きの父から虐待されていたから、「力」や「暴力」に執着していた。


トラブルになれば人を殴るし、何もしていない人間に「何見とるんや!」と絡み出すなど、非常に攻撃的だ。


その攻撃性の延長線上に「殺傷」がある。

だから、理屈としては変ではない。




 「暴力的な人間が包丁で人を刺そうとする」というのは、“理屈”としては変でなくとも、一般的におかしなことだ。



 私は一般的な人が嫌悪する環境には慣れているが、自分の感覚がズレていて、「もめた相手は、必ず殺さなければならない」といった考えを人に向けないように、道徳や大切な物で自分を縛って生きている。


しかし、いとこは自身が生きている世界が、世間一般の基準を満たしていないことを知らない節があり、それゆえに、包丁を持ち歩いているように見える。



 『危険が伴う世界』では、舐められないことや暴力を学ぶことが、悪意から自身を守るための絶対正義であるが、『危険が少ない世界』では、自分の身を守ってきたその技術は悪意そのものであるため、自身の身を守ろうとすればするほど、法や秩序が立ちはだかるため、身を守るどころか、自身が悪になってしまう。



 いとこはそれを知らない。

 山奥の田舎で、口が半開きの父から暴力を振るわれて馬鹿にされ、周囲に同年代の子供もおらず、私が連れられて来るまでは、山や川で魚を捕るぐらいしかすることがない。



 そんないとこには、『世間』を学ぶ機会などどこにもない。


 

 2つの家庭を壊す不倫をした義父。

 口が半開きで暴力を振るう義父の兄。

 「襲うよ?」とのしかかってくるおばさん。

 そして、駅の中で包丁を持ち歩くいとこ。


 これらの人々は、薄気味悪いフィクションのような、悪夢の住人たちだ。


 しかし、どれも実在している人物だ。

 

 田舎が悪いと言うわけではない。

 これは、おかしな人間が家族の大黒柱になると、家系が腐るという話だ。






【あとがき】


 私に「襲うよ」といってきたおばさん。


 このおばさんへの嫌悪は、あなたが男性なのか、女性なのかで変わってくるだろうが、そのどちらも「自分がもっとも生理的嫌悪を抱く相手」を想像してみてほしい。


 それがおばさんの姿だ。


 このおばさんは、私と初めて会ったときから「え、カッコいい!カッコよくない?」と言っていた。


川に泳ぎに行く時には、必ず胸を強調する水着を着て、「胸を見てたやろ〜?」と言い、私の顔をつかんで、自分の胸に当てようとしてきた。


そして、私が11歳になると、寝ている私の上に覆い被さり、「襲うよ?」と言うようになった。



 そのあとは、パーソナリティ障害者の母が、私の連絡先をおばさんに教えたことで、おばさんから電話やメールが頻繁にくるようになった。


始めは、3回に1回くらいの律儀さで返信をしていたが、だんだん胸の写真や自撮りを送ってくるようになって、返信に困ることが増えた。


だから、メールアドレスは変更して、電話はかかる状態にして、義父の実家には関わらないようにした。


明らかな拒否は角が立つからだ。



 おばさんは、義父の親族の中では良い人だし、保育士でもあるから、子供が好きなんだろうけど⋯⋯そういった「いい人間が変な癖を持ってる」ってのが1番厄介だと思う。



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