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記憶の向こうにある幸せ  作者: みやび68


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第3話

布団に包まり、同級生たちの笑い声に耳を塞ぐ。


「澪、朝ごはん食べたら⋯?」


静けさが戻ってきた頃、お母さんが気遣うように声を掛けてきた。


パジャマのまま、黙々と朝ごはんを食べる。


「⋯無理に学校行かなくてもいいからね⋯」

「⋯ありがとう⋯ごめんね⋯」

「っ⋯どうして謝るの⋯?」

「⋯娘が不登校だなんて⋯恥ずかしいでしょ?」

「っ⋯そんなわけないじゃない!澪が優しい子だって、知ってるもの⋯」

「⋯ごちそうさま⋯」


お母さんの言葉を遮るように立ち上がり、部屋へと戻る。


「⋯私は、なんのために生きてるんだろ⋯」


思わず呟いた言葉。


クラスメイトから存在を否定され、自分でも自分がわからなくなっていた。


そっと棚に手を伸ばし、何度も聴いたCDを流す。

聴き慣れた歌なのに、違和感を感じる。


「⋯ホントにこの歌、好きだったのかな⋯」


CDを棚に戻し、溜息をつく。


自分が自分じゃないような感覚に、涙が溢れた。

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