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異世界召喚された俺、エルフの賢者と融合して究極のキメラになる〜禁忌魔術で、滅びた帝国を勝手に復興させてもらいます〜  作者: 神蛇紫苑


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第八十六話 【カームの守護者達各視点】

ご来訪ありがとうございます。ゆっくり楽しんでいってください。


ー・・・・ー


【宮廷魔導師長セレナの視点】


古代の資料に、かつての帝国が「生物兵器」を開発していたという記述は確かにありました。


ですが、まさか自分の生きる時代に、その伝説をこの目で拝むことになるとは思いもしませんでした。


何より驚かされたのは、ユエ殿自身の魔法展開技術です。


一切の無駄がなく、流れるような術式の構築……当時の魔導がいかに高みにあったかを思い知らされました。


正直に申し上げて、今の魔法技術ではその足元にすら及びません。


……できることなら、この場で弟子入りを志願したいくらいです。


いえ、今はそんなことを言っている場合ではありませんね。


あのような異形、そして圧倒的な魔導を操る「兵器」が敵に回ればどうなるか。


宮廷魔導師長として、もはや一刻の猶予もありません。


現代魔導の常識を一度捨て、対キメラを想定した更なる防衛策を早急に構築しなければなりません。


ー・・・・ー


【現騎士団長バルトロメウスの視点】


昨日、ユエ殿たちが町へ想定外の速さで現れた理由が、ようやく理解できました。


なんたる不覚。


私の考えはあまりに浅はかすぎました。


もし彼らが敵対しており、あの話を鵜呑うのみにした状態で背後を許していたら……と思うと、背中に冷たい汗が流れます。


「帝国の末裔まつえい」という言葉だけで納得し、思考を止めるべきではありませんでした。


国の安全を預かる身として、己の至らなさに身が縮む思いです。


彼らは、そんな私の愚かさにあきれていたに違いありません。


ユエ殿、気づかせてくれて感謝いたします。


そして、あの戦い方を見せつけられた今、我ら騎士団も変わらねばなりません。


今の力では、彼らのような存在には到底太刀打ちできないでしょう。


しかし、やらねばならないのです。


必ずこの国を守り抜く者として、対キメラ用の新たな戦術を、死に物狂いで練り上げることを誓います。


ー・・・・ー


【オーウェン閣下の視点】


あれが、古代生物兵器の真の力なのか。


想像を絶する光景に、これからの戦いが辿たどるであろう凄惨せいさんな末路を予見せざるを得ない。


早急に、闇組織ソル・インヴィクタスの野望をくじかねばなるまい。


ユエ殿たちは、我らを信じてすべてを明かしてくれた。もし彼らが我らを敵と見なしていたなら、とっくにこの国……いや、この大陸のすべてが破壊し尽くされていたはずだ。


演武を見終えて強く感じるのは、彼らが心から「普通に暮らしたい」と願っていることだ。


我らが手出しをしない限り、彼らが牙をくことはないだろう。


今の我々では到底叶わぬ相手だが、彼らが共存を願う限り、我らもそれに全力で応えるのが最善の道だ。


陛下への報告書には、こう記さねばなるまい。


『彼らを敵に回すことは、我が国に落ちる雷に剣を向けるのと同じである。


今はただ、彼らの望む平穏を国家が保証し、その恩恵を共に受けるべきだ』とな。


まずは目の前の敵、闇組織ソル・インヴィクタスへの対処に全力を注ぐ。


直ちに陛下へ報告し、国家としての公式な協力体制を敷かねばならんな。


ー・・・・ー


【ギルド長 アルヴィン・クロムウェルの視点】


初めて会ったあの時、敵対しなくて本当に良かったと心底思った。


あれは変異魔獣どころの騒ぎじゃない。


人間が太刀打ちできる限度を、音を立てて踏み越えている。俺たちを殺そうと思えば、赤子の手をひねるより容易かっただろう。


だというのに、彼らは俺たちを温かく迎え入れ、共存の道を選んでくれた。


自分たちの正体が露見するリスクを冒してまで、だ。


結局のところ、彼らはこの大陸の人々のために、身を切るような決心をして情報を差し出してくれた。


文字通り、自分の身体を削ってまで示してくれたその誠意に、俺たちが応えないわけにはいかない。


互いの平穏を守るために、俺は、俺たちギルドは、最後まで彼らの味方でいよう。そう固く心に誓った。




最後までお読みいただき、ありがとうございます!

もし「続きが気になる!」「面白い!」と思っていただけましたら、

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あと1話21時過ぎるかもです。すみません。

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