第六十八話 【凪の観測手《カーム・オブザーバー》視点】蒼氷の英雄が見た、未知なる螺旋【後編】
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案内される道すがら、俺はまるで御伽話の中を歩いているような錯覚に陥っていた。
想像を絶する未知の領域。
目に映るすべてが、現代の常識から乖離した「失われた時代の遺物」のように見え、まるで白昼夢でも見ているかのような感覚で足を運ぶしかなかった。
案内された席に着くと、目の前の少年が真っ直ぐに俺を見つめ、静かに問いかけてきた。
「それで……私たちに、何を聞きたいのですか?」
その落ち着き払った態度に、俺は改めて気を引き締め、本題を切り出した。
君たちは何者で、一体ここで何をしているのか――。
「私はユエ。……私たちの先祖は、大昔に大災害が起きた際、地下へと逃れました。それから長い時を地下で過ごしてきましたが、ようやく地上の魔力汚染が収まったと判断し、出てきたのです」
少年――ユエは、淀みのない口調でそう答えた。
(……なるほど。大災害を逃れ、これほどの魔導技術を独占したまま地下で守り続けてきた隠者の末裔か。だからこそ、外界の常識から完全に切り離されているというわけか)
にわかに信じがたい話だが、周囲の光景――意思を持つかのように動く魔道具や、完璧に統率されたゴーレムたちを見れば、それが嘘だとは到底思えなかった。
確かに、言葉の端々に何かを隠しているような気配は感じられたが、それは悪意ではなく、見知らぬ武装集団に対する当然の警戒心だろう。
もし彼らに害意があれば、俺たちは拠点に招かれる前に、あの森で全滅していたはずだ。その一点において、俺はユエという少年を信じるに値すると判断し、深く頷いた。
対話を進める中で、俺は飼育されている魔物の正体を尋ねた。
そこで返ってきたのは、想像を絶する回答だった。
なんと、先祖代々気の遠くなるような時間をかけ、温厚な個体を交配させることで家畜化したのだという。
魔物とは、遭遇すればどちらかが死ぬまで戦う存在。
それを飼い慣らすなど、もはや神話の領域だ。
だが、現に目の前には殺気を微塵も見せない魔物たちが、整然と管理されている。
さらにユエは、驚くべき提案を口にした。
これらの魔物や加工品を外で販売し、生活資金を得るつもりだ、と。
(……これは、千載一遇の好機ではないか)
これほどの技術と資源を持つ彼らと敵対するのは愚策だ。
ならば、彼らが外界との繋がりを求める今、俺たちがその窓口になることで、監視を兼ねた強固な協力関係を築ける。
俺は間髪入れずに提案した。
「……その話、俺たちに協力させてくれないか? ユエ、君たちが生産する家畜を安定供給できるなら、カームで最高の販売ルートを用意しよう。ギルドが責任を持って、君たちの安全と権利を守ると約束する」
ユエも俺の意図を汲んだのか、その提案を潔く承諾してくれた。
こうして、未知なる存在との契約が成立した。
さらに驚いたことに、輸送路の開拓は彼らがゴーレムを用いて行い、その道には常時結界を張るという。
商人たちの安全を完璧に保障するという、商人ギルドが泣いて喜ぶような条件だ。
これは俺たちにとっても計り知れない利益がある。
帝国の奥地は危険な魔物の巣窟ゆえ、これまで詳細な調査は不可能だった。
だが、彼らが敷く「安全な道」があれば、歴史的遺物の発掘や生態調査は劇的に進歩するだろう。
外はすでに日が落ち始めていた。
「今夜はここで一泊していきませんか」というユエの申し出を受け、俺たちは『ヘリックス村』での初めての夜を迎えることになった。
この後、食事や生活環境、さらには入浴施設に至るまで、さらなる驚愕の連続が待ち受けているとは、この時の俺はまだ知る由もなかったのである。
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