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異世界召喚された俺、エルフの賢者と融合して究極のキメラになる〜禁忌魔術で、滅びた帝国を勝手に復興させてもらいます〜  作者: 神蛇紫苑


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第四十五話 記憶の中の友

ご来訪ありがとうございます。ゆっくり楽しんでいってください。


ー・・・・ー


セドリックと共に多機能魔導デバイスが示した鉱脈を調査し、いくつか有用そうな素材を見つけることができた。


ホクホクとした気分で拠点に帰還したのだが――玄関をくぐった瞬間、私の思考は別の意味で停止した。


「……誰ですか、彼女は」


寝床に横たわっていたのは、一人の人間の女性だった。


ラウの話によれば、彼女はたった一人でこの帝国跡地に迷い込み、深手を負って魔物に襲われていたのだという。


彼女が目を覚まさないことには詳しい事情は分からない。


そう思い、ノアが施してくれた応急処置を確認しようと彼女の顔をのぞき込んだ、その時だった。


「…………っ!」


心臓が、嫌な音を立てて跳ねた。


ラウが「どうした、ユエ?」と怪訝けげんそうに声をかけてくるが、今の私には届かない。


そんなはずはない。


帝国が滅びてから、少なくとも数百年は経過している。


あの魔力暴走の渦中にいた彼女が、もし生きていたとしても……彼女は短命な人間だ。


今この時代に、当時と全く同じ姿で存在しているはずがないのだ。


「……シェリル?」


ボソリと、自分でも無意識にその名をこぼしていた。


かつて、帝国で唯一心を許し、共に研究に没頭した親友。その顔、その髪、そのすべてが、私の記憶の中にある彼女そのものだった。


ラウが「知り合いか?」と尋ねてくる。


私は視線を彼女に固定したまま、静かに首を振った。


「いえ……おそらく、彼女自身は私の知る人物ではありません。ただ、昔の友人に瓜二うりふたつなんですよ」


必死に動揺を押し隠し、私はラウに向き直った。


「とりあえず、救助してくれてありがとうございます。賢明な判断でした。……それからノア、素晴らしい手当だ。助かったよ」


褒めてあげると、ノアは「えへへ」と少し照れくさそうに笑った。


「さて。彼女が目を覚ますまでの間、ラウたちは食料調達の続きをお願いできますか? 予定より一人、増えてしまいましたから」


「わかった。お前ら、行くぞ!」


ラウの号令で、魔猿マナ・プライメイトたちが再び森の中へ消えていく。


その背中を見送ってから、私はセドリックを呼び止めた。


「セドリック、申し訳ないのですが、お湯を沸かしておいてください。彼女の体を、できるだけ綺麗にしてあげたいので」


「わかりました。すぐに準備いたします」


セドリックが台所へと戻り、静かになった部屋で、私は彼女の容態を注視しつつ、その時を待つことにした。


目の前の彼女が、単なる他人の空似そらになのか、それとも……。


帝国時代に死んだはずの彼女が、時を超えて現れたのか。


期待と、それ以上に大きな不安が混ざり合う中、私はただ、彼女の顔をじっと見つめ続けた。



また、修正したりするとおもいます。とりあえず投稿。残りの2話は、21時までに投稿。

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