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異世界召喚された俺、エルフの賢者と融合して究極のキメラになる〜禁忌魔術で、滅びた帝国を勝手に復興させてもらいます〜  作者: 神蛇紫苑


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第四十話 畑を作って。品種改良した作物を植えよう!

ご来訪ありがとうございます。ゆっくり楽しんでいってください。



ザクザクと軽快な音を立てて土を耕す。


私は今回、品種改良をした植物の種を育てるために、畑を作ろうと思い、土を耕していた。


しかし、「ガキン!」とまた硬い何かに当たった。


ここら一帯は土の中にまで魔晶石ましょうせきが入り込んでいるのだ。


即席で作ったクワが何度も水晶を叩いたせいで、ついに根元から折れてしまった。


「……これは問題ですね」


このままでは、せっかく品種改良した植物を育成することができない。


私は折れたクワの柄を支えにして両手を置き、あごを乗せて思考にふける。


何か良い解決策はないだろうか。ひとりで悩んでいると、そこへラウがやってきた。


「ん? ユエ、砂遊びか? 楽しそうだな!」


「……違いますよ。これは畑と言いまして、意図的に食べられる植物を量産するための場所を作ろうとしているんです」


畑という概念を知らないラウに簡単に説明すると、彼は感心したように目を丸くした。


「ほう、食べ物を巣の近くで育てるのか。俺たちには無い発想だな……。ユエ、ここは俺にまかせろ!」


爽やかな笑顔で申し出てくれる彼に、私は現状の深刻な問題を伝えた。


土中の魔晶石ましょうせきが邪魔をして、うまく耕せないのだと。


するとラウは「わかった!」と短く応じ――次の瞬間、彼は一切の迷いなくその場で服を脱ぎ始めた。


「……は? ちょっと、ラウ!? 何を唐突に……っ!」


私の困惑が言葉になるより早く、目の前の巨漢は、凄まじい威圧感と共にぬえの姿へと変身を遂げる。


どうやら、また服を破いて私を困らせないための彼なりの気遣いらしいが、あまりに予測不能な行動に私は内心で深い溜息ためいきをついた。


脱いだ服を汚さないよう丁寧に畳んで置く姿だけが、妙に律儀でシュールである。


「場所はそこであっていますが……本当に何をするつもりですか?」


「要ハ、ソノ石ヲ退カセバ良インダナ。見テテ」


ラウは真剣な顔で左手を地面につき、右手を大きく振りかぶった。その手のひらには、恐ろしい密度の魔力が部分的に集中していく。


私は慌てて、スチャッ、と頭にかけていたアナライズ・メガネをかけ直し、分析モードを起動した。


高出力の魔力が限界まで溜まった次の瞬間――。


「フンッ!」


ラウがそのてのひらを思い切り地面に叩きつけた。


――ドン!!!


凄まじい衝撃波が地面を伝わり、細かな振動が周囲を揺らす。


メガネ越しに地中を確認して、私は絶句した。


なんと、土の中にあった魔晶石ましょうせきが、ラウの魔力波を受けて跡形もなく消し飛んでいたのだ。


(……なるほど。無理に掘り起こすのではなく、魔力分子を強制分離させてエネルギー体へと還元し、霧散させたということですか。これなら土の中に破片すら残らない。完璧な土壌改良です)


「……。」


私は困惑と、なかば諦めに近い眼差しをラウに向けた。


「ドウダ? 上手クイッタカ?」


「ラウ……なぜこの方法で解決すると分かったんですか?」


人型に戻り、いそいそと服を着直す彼に尋ねると、意外な答えが返ってきた。


先の戦いで元長のコアを砕いた際、魔力を込めた手刀をぶつけたらコアが砕けて霧散した。だから同じ方法がいけるのではないかと本能的に思ったのだという。


人工魔核アーティファクト・コア魔晶石ましょうせきを元に作られている。


理屈は通っているが、それを応用して土そのものを浄化してしまう彼の底知れない才能には感嘆するしかない。


「よし、これでようやく耕せますね!」


問題が解決したところで、私は道具を作り直し、ラウと共に暗くなるまで作業に没頭した。


ラウの衝撃波で土が柔らかくなったおかげで、耕す作業が驚くほどスムーズになり、つい時間を忘れてしまったのだ。


その後、夕飯の時間になっても戻らない私たちにセドリックが激怒し、1時間ほどたっぷりとお説教を食らったのは言うまでもない。




あと、1話書く予定です。少々お待ちを。21時までには、投稿します。

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