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異世界召喚された俺、エルフの賢者と融合して究極のキメラになる〜禁忌魔術で、滅びた帝国を勝手に復興させてもらいます〜  作者: 神蛇紫苑


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第十六話 私の体に、新たな機能が知らないうちにアップデートされてたようです。

ご来訪ありがとうございます。ゆっくり楽しんでいってください。

このエピソードかなり今後のストーリに影響する部分のミスがあるので訂正予定です。

4月11日訂正終了。

訂正おわりました。魔核の一部の設定を見落としたまま投稿しました事を深くお詫び申し上げます。

もし、おかしいなっておもったら。遠慮なくお声掛けいただけると幸いです。



翌朝、差し込む光と共に目が覚めた。


昨日、お腹いっぱいに食事をしたおかげだろうか。


霧が晴れたように思考力が回復している。


私は横たわったまま、改めて今後のこと、そして自分自身の肉体に起きた「変質」について深く思考を巡らせることにした。


あの激闘の最中、致死量に近い魔力を強引に吸収したことが、私の細胞を驚くべき速度で作り変えていた。


鏡がないため、私は尻尾しっぽである蛇の視界をジャックし、自分自身の全身を客観的に観察した。


「……あ、やっぱり変わっている」


見た目については、以前のようなはかない少女の印象が薄れ、少しだけ体格が成長している。


これなら「少年」と言い張っても十分に通用するだろう。


そして何より、ここが最重要だ。


私の身体の……いわゆる「アレ」の部分が、ルナの性別ではなく、明確に「悠月ゆづき」の方に寄っている。


魔力の奔流ほんりゅうか? じゃっかん思考の一部の悠月に引き寄せたのか。ついに男としての確定的な身体的変化が訪れていた。


(よし……これでようやく、胸を張って男だと言える!)


パッと見はまだ中性的な美少年なのが悲しいが、それでも内実は大きな前進だ。


私はさらなる詳細を知るため、アナライズ・メガネを装着し、自身のバイタルを解析した。


『健康状態:良好。魔力回路:安定』


淡々と表示されるデータ。だが、解析を進めるうち、おでこの部分に妙な違和感を覚えた。蛇の目で凝視してみると……そこには驚くべきものが刻まれていた。


魔法陣のような複雑な文様。そしてそのど真ん中に、第三の「目」が開眼していたのだ。

白目部分は漆黒、瞳は鮮血のような赤。さながら「魔眼」そのものの禍々《まがまが》しさだ。


「全然気づかなかった……。というか、これ、どこかで見た記憶が……」


エルフ時代のルナの記憶をあさり、合致する情報を引き出す。合成素材の中にいた、魔眼を持つ個体の特性だ。


能力は――「千里眼」。遠くを見通し、隠れた真実を暴く目。


他にも機能があった気がするが、データの断片化が起きているのか、すぐには思い出せない。


(……記憶に、ラグがあるのか)


悠月ゆづきとルナ。2つの魂は完璧に統合されたと思っていたが、脳というハードウェアの中で膨大な記憶データのインデックス整理が追いついていないらしい。


ふと、私がキメラ化する直前の光景を思い出す。


……そもそも、なぜルナはあの時、魔法陣へ突き落とされることになったのか。


争いの一部始終はまだ霧の中だが、帝国が滅びた理由については、概ね推測がついた。


本来、帝国のキメラ生成術式は極めて合理的で、素材となる魔物の死骸しがいからは不純物となる魔核マナ・コアがすべて摘出されていた。


彼らのプランは、魔核マナ・コアを持たない異世界の人間(悠月)を素体とし、そこに人為的に精製した人工魔核アーティファクト・コアを一つだけ定着させキメラ化する予定だった。


「そこにルナが紛れ込んだ。……いや、紛れ込んだんじゃない」


断片的な記憶が蘇る。


起動した魔法陣の中で、ルナは絶望的な状況を悟り、禁忌きんきの術を起動させていた。


彼女は自分の魔核マナ・コアを開放し、暴走する人工魔核アーティファクト・コアを飲み込みながら、同時に自らの魂と、意識を失っていた悠月の魂を一つに繋ぎ合わせる魂の合成魔術を放ったのだ。


「私を死なせないために……彼女は自分という存在を、私に溶かしたのか?」


本来なら、ルナの天然魔核マナ・コア人工魔核アーティファクト・コアが衝突し、悠月合わせて2人の肉体は粉塵ふんじんとなって消えるはずだった。


だがルナは、自らの魂と魔核マナ・コアを「接着剤」にして、バラバラになりかけた悠月の生命と、魔物の肉体、そして暴走するエネルギーのすべてを一箇所に繋ぎ止めた。


その強引すぎる統合の余波こそが、帝国を地図から消し飛ばした大爆発の正体だったのだ。


「結果として、帝国は灰燼かいじんに帰し……私は、ルナの魔核マナ・コアと魂をシステムとして、悠月の意識を保ったまま産声を上げた、か」


私は重い溜息ためいきをついた。


あまりにも大きな代償。だが、その果てに生まれたこの命を、今さら呪うつもりはない。


私はおでこの第三の目を閉じ、かたわらで眠る仲間たちの気配を感じながら、この「不完全で規格外な自分」で生き抜く決意を新たにするのだった。


つづきを読んでくれてありがとうございます。

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