現状把握
そわそわする これからナツと会わなければならない
大事な戦いの前だが、こればかりは済ませておかないといけない
『冬、どうするの?』
「わからん」
『え?まさかのノープラン? 冬って意外と行き当たりばったり?』
「こればかりは計画通りには進まない 人の感情がかかわってくるものだ」
こういえば、相手は許してくれるだろうと計算して相対するのは誠実さに欠ける
『う、う~ん それは、そうかもしれないけど 危険すぎない?』
冬の言ってることは理解はできる でもどうにもこの問題を先送りにしているようにも見える ほかのことに関してはサクサク物事決めていくのに
「一応 手がないわけじゃない」
『え?』
「前に言ったとも思うけど、ひとつだけ、方法はある やらないですませたいけど」
不穏なことをいう冬
行くも地獄 引くも地獄 ギリギリの状況が続くな
コンコンとノックする音が聞こえる
「来たか」
どうぞと中に通すよう促す
がちゃりと音がして中に彼女が入ってくる 息をのむ
白い髪に透き通るような白磁の肌に赤い瞳 アルビノの少女がこちらを見つめる
一瞬身構えたが、どうにも様子に違和感を抱いた
「えっと ナツさん こちらが冬さん、です」
「初めまして ナツといいます」
綺麗なお辞儀とどこかよそよそしい雰囲気
敵愾心や殺意でお出迎えされるほうがまだ理解できたから
一瞬の空白 どう返答すればよいのか迷ってしまった
「あ、冬さん、あのね ナツさんは」
ヒマワリがフォローに動くが
「私のほうから、いうから」
その声音はどこか生気が感じられない
その印象はどこか、ゲーム開始時点の主人公と再会したときのような
「私、記憶がないの」
言葉を失った
「あなたのことも覚えていないの だから感謝も恨みもできないの ごめんなさい」
「謝る、必要は、ありません、が」
なんと言葉を紡げばいいのか 言葉を探してしまう
正直それは想定していなかった
「どこまで覚えているのですか?」
ぴくりと彼女は綺麗な眉根を動かす その表情には大きな陰りが出た
今にも死にそうな いまにも人を殺しそうな そんな危うさ
「あまり言いたくありません」
「そう、ですか では現状をどこまで認識しているかだけでも教えていただけませんか? いま、世界がどうなっているのか、とか」
根ほり葉ほり聞く、ということはできない だが現状置かれている世界の情勢は決して知りませんでは済まない状態だ アニマとダエワの戦争でダエワの勝利に終わったこと 彼らの広げる汚染領域はアニマやノルマの水源や作物を腐らせ、毒を生成する
手を打たなければ、戦う以前に生きていくことすら満足にできなくなる
「...アニマがダエワに敗北した、ということはお聞きしました そして、今はあなたがダエワと戦う旗頭だということも」
現状の認識はある程度、できているらしいが、自分が聖寵を失っていることなどはどう思っているのか
「言いたくはありませんが、あなたは私を、助けてくれた、でいいのよね?」
今ので彼女との距離感が微妙な理由がわかった ジャクラとの闘いで俺が彼女を助けた、という風に勘違いしているのかもしれない
「ちがうの、ね」
ナツもまたアニマだ 機微は鋭い
「ヒマワリ達からどの程度聞いているかはわかりませんが、状況を説明します 戦況は決していいとは言えません アニマは聖寵を失ってしまったため、まともに戦えるものは俺だけですから」
「それは、はい 聞いています」
「俺がなぜ戦えるのか、ということですがザインクラフト、というものに聞き覚えはありますか?」
これは重要なファクターだと思う これを知っているのなら彼女の記憶は主人公の善と合流した後まではあるということだ
「ありません」
だが、彼女はそれに対してきっぱりとそう言った
となると、彼女は善と再会する前までの記憶しかないことになる だいぶ記憶が消えているな 無の領域に落ちたことが原因なのだろうか?
「そう、ですか 少し気を悪くするかもしれませんが、これは存在情報に干渉する特殊な科学デバイスです 旧時代に作られた物を参考に俺のほうで再現したものになります」
アニマは高度な科学技術にあまりいい思い出がないからできるだけ気を使った返答になった ゲーム世界の技術を現実に再現したという話も決して嘘はついていない
「...そんなこと、できるものなの? 旧時代の技術ってオーバーテクノロジー扱いで解析もできないって聞いたことがあるけど...」
「実物があるので信じてほしいところですが、難しいでしょうね 量産できるのかという話になると思いますので先に言っておくと現時点ではできません 材料うんぬんというのもありますが、大量に作るにはそれなりに大きな工房が必要になります 一人二人分なら俺が数日こもれば作れなくはないですが、それも材料が手に入ればという話です この荒野の中でそれらをそろえるのは、難しいでしょうね ちなみに材料に関しては安全管理の点から言えません 申し訳ありませんが」
「量産が、できるのね」
「ええ できれば量産して、アニマに持たせて戦力増強を図りたいと考えています」
ちなみにノルマには与えるつもりがない 彼らは裏切る可能性が高いから
「ただ食料自給の観点からも、ザインクラフトの量産に関しても聖都の奪還が一番手っ取りばやいということです」
「そうね それは理解できます」
「それと俺の素性についてですが、ここから先は少し、説明が いえ かなり難しい」
ややこしいことになった ここで全部一つ一つ説明しても混乱させるだけだろう
とんとんとんと 額を親指でつつく どう説明したらいいのか
「難しいのでしたら、話さなくてかまいません」
「は?」
困惑した
「あなたが今、何を為そうとしているのか あの演説を見ました」
「...それは、見苦しいところを」
ほんとうにお恥ずかしい 育ちの悪さがよく出たというか 喧嘩腰でしか話してないし
「いえ、あなたの覚悟が感じられたわ あなたは本気で、ダエワと戦う気だって 敗北して たった一人になっても... だから」
強い怒りと憎しみを感じる
「たとえあなたが何者でも その部分で意識を共有できるのなら あなたが何者なのかを詮索するつもりはありません だから...」
「私の邪魔も、しないでほしい」
彼女の目的 それは 復讐 彼女の復讐相手で現在残っているのは5人(+1人)
おさないまもる、まるこめがり、かねなりしゅう、じゃみ、ひでお、そしてマシロ
「...はい」
「聖都奪還作戦 私も参加するわ 聖都には...」
あいつらが、いるからと小さく聞こえた
「わかり、ました...」
「それじゃ、準備ができたら、教えて」
そう言ってナツは去っていった 死の芳香を漂わせて
「あ、あの、あれでよかったのですか?」
ヒマワリはおろおろしながら聞いてくる
「俺が口を挟めることじゃないから それに」
復讐に関してはとめるつもりなんてさらさらない、彼女の境遇を考えれば他人がとやかく言える話ではない 俺が逆の立場でもそうする もっとも仮に止めようと思っても止められるものでもない
『こ、こえぇ~』
冬真が戦慄を漏らす 無理もない ナツの放つ殺意や狂気、死を彷彿とさせる今にも消えてしまいそうな存在感は通常の人には忌避を感じさせるだろう
「はぁ~ 結局うやむやになったな いろいろと」
自分にあまりに都合のいい展開に、座りの悪い気分になった こういうのはあとで揺り戻しが怖かったりするんだけどな
「ヒマワリ、行こう やることはたくさんある」
今は今できることをしていくしかない
「は、はい」
◇
「冬真君 悪いな」
『え?』
戸惑う 急な謝罪に
「なんだかんだ言って、結局君の件も遠回りになっている だが、聖都に入ることができればある程度資材も手に入ると思う ダエワとの戦いがあるから最優先とはいかないけれど、お互い、元に戻れるようにいろいろ手を打つつもりだ」
『本当?』
「しばらく切迫した状況が続きすぎて、君とこうしてゆっくり話す機会も取れなかった この後話し合う機会があるかもわからない ここで少し互いのことを話しておかないか?」
自分のことを話したいわけじゃないが、座りの悪そうにしている冬真の感覚もこちらに伝わってきてる 仲違いしない範囲で自分の情報を開示するのも必要だろうと判断した
『え? いいの?』
「話せる範囲で、だけど すきなもの きらいなもの その程度のことでもいい あれはやってほしくない こういったことをしてほしい、みたいなありふれたやつでもかまわないよ」
全部を飲むことはできないけれど、付き合わせている自覚もある ある程度は譲歩するつもりがある
『急に言われると困るけど、そうだな どこから...』
「難しいなら俺のほうから言おうか? 好きな果物はめろん」
めろんを嫌いな奴はいないだろう あんなうまい果物は二つとない 果物に限って言えば俺はめろんしか食べない 軽いジャブから始めることにした
『え?あんなもんが好きなの?』
「え?殺すよ? なにが不満なの? え?」
ぶちきれそうになった
『ひぃ!!!』
速攻で地雷を踏む冬真
「どこが嫌なの? 言ってごらん? 怒らないから」
絶対に怒るでしょそれ
『か、皮の近くの味が薄くなるところが』
「皮の近くを食べなければいいだけだろ!!」
『そ、そうですよね! ぼくがわるかったです!』
だめだ この話はやめよう 喧嘩にしかならない
「嫌いなものの話をするか 嫌いなものが同じだと団結力が高まるらしいからな」
『嫌な話』
「嫌いなものはたくさんある 絶対に食べないものや絶対に作らないもの 嫌いな人間は星の数ほどいるが、実は絶対許さないリストに入ってる人間はいまのところ6人、しかいない」
『絶対許さないリストとか作ってる人と仲良くなれる気がしないよ~』
なきべそをかき始める冬真 わがままな奴め
「じゃあ君はどんな話がしたいんだ?」
『エロい話』
きっぱりといった
「ふざけているのか?」
『大まじめだよ エロいことだけが人生の目標だよ』
最強無敵の異能と最高にエロい彼女 どっちかくれるっていうのなら迷わず後者を選ぶ ぼくは強い力も 頭の良さも 財力も 顔の良さも 話術のうまさも 全てはかわいくてエロい彼女にモテるためだと信じてる つまり結果を手に入れるための手段でしかないもの ゴールが選択肢に入っているのにわざわざ過程を選ぶなんて愚かだ
挑んだ女性は星の数 彼女いない歴=年齢の輝かしい敗戦記録 聞くも語るも涙
女性を泣かせたことがないことだけが唯一の誇り むしろ百戦無双? なんだ、ぼくは負けてなかったんだ!!
「お、おい おちつけよ」
こいつ、万年ピンク頭か?
『冬はどんな女の子が好みなの?』
「ないよそんなの」
『そんなわけないでしょ どんな人間にも好みってのはあるんだ』
「好きになった相手が好みになるタイプ」
今まで人を好きになったことなんてないけれど
『そんな人間いる?』
「いるだろ普通に 常日頃から女子のことばかり考えてるやつばかりじゃない」
だめだ 話題を変えよう
「趣味とかは?」
「趣味は...オ○ホ集...」
「話題を変えよう!」
「家族は?」
『!!! それは、えっと...』
家族の話はセンシティブなこともあるからあまり聞きたくはない 俺も家族のことなんて話したくないしな だが今回に限って言えば...
「話したくないなら、話さなくてもいいです ただ 君に待っている人間がいるのならこちらとしても、申し訳ないからね いますぐ何かをしてやれるわけではないけれど、いずれ君を送り帰すときに...」
何かしらのお詫びもしないといけない
こちらに喧嘩を売ってくるものには容赦はしないが、こちらから誰かをいたずらに傷つけたいわけでもない
「...妹と母がいます... ただ、母はぼくがいなくなってせいせいしてるんじゃないかな 妹は...生きているなら、ぼくのことを恨んでると思う 帰る場所なんて、ないですよ...」
強い悔恨のあるセリフだった
「...昔、世話になった人がいます」
『え?』
「まだ、自分が養成所で訓練をしていた時のお話です 歳は同じくらい 俺のいた地域で子供が誘拐される事件が多発してた その時の犯人と揉めててね 偶然その時の犯人を半殺しにしたときに助かった人間の一人だった」
『もう、前提話だけで、壮絶なんですけど... 治安悪すぎでしょ』
「その事件からかな こちらを気にかけてくるようになった」
『感謝、してたんじゃないかな?』
どうかな あの頃のあいつはどこか、破滅したがっているようにも見えた
「どういうつもりだったのかはわからない だが、あいつは孤立してた俺をどうにかこうにか、周りとなじませようとしていた」
『いい人、だったんだね』
周りの人間からは、そう映ったかもな それらの行動は結果的に周りの人間との軋轢をさらに深くした 人間とは、自分が嫌いな存在を好きになれと言われてもさらに嫌いになるだけだ
「人間には分不相応というものが存在する」
『え?』
「かかわるべきではない人間とかかわると不幸になるということさ 後悔してる 本当ならもっと強く拒絶していればよかったんだろう」
人の価値は社会が決める そこから外れるものを社会は許さない 産まれたときから社会の外にあったものと関わりを持つことが人生の梯子を外してしまうことにつながる もっともそんなことガキに理解できるわけもなかったけど
「俺はいろんなものから恨みを買いすぎた 結果を出さなければ価値を見出されないのに、結果を誰よりも出し続ければ、嫉み妬みを買う そしてその恨みつらみってのは自分ではなく、周りの人間にいったりする あいつには悪いことをした 俺の人生の中でもかなり深い悔恨の一つだ 今回の事件もそうだけど、一生後悔するだろうな」
『ごめん』
「なぜ謝る?」
『それは、僕にも覚えがある 才能のある人に嫌がらせをしてしまうような、暗い感情が 妹が、すごく優秀な子で 研究者の母とよく難しい話をしてるんだ 僕には全く理解できなかった 何が楽しいのか 何が面白いのか 僕、マザコンでね 母に好かれたくて、いろいろ勉強したりもしてたんだけど、ダメだったよ 母や妹のする勉強ってのは学生のそれとは比較にならなかった 家に、居場所がなかった
妹はこんな僕に気を使って家ではそういう話をしなくなった 家の中でもたくさん調べたいことはあったろうに 無理をさせてたんだろうね 妹は僕に甘えるようになった いま思えばそれも気を使っていたんだと思う 年下の子に気を遣われる それも僕のちっぽけなプライドを傷つけた 妹を突き放すようになったんだ それでも妹は僕のことを、おにいちゃん、おにいちゃんって、 それは本来なら喜ぶべきことだったんだと思う でも当時の僕には、たまらなく、不快だった』
暗い感情を腹から吐き出すように冬真は語る
『ある日、妹が僕を遊びに誘った 僕は嫌がった だがどうしても妹は遊びたがった そこで僕は嫌な思いつきを、実行した 僕の住んでいる家の裏山に存在する都市伝説 山の中にある謎のロッカーがある、そこに入ると異世界にいけるってバカな話 ほんと、ただの噂だと思った 噂であってほしかった』
山の中に、ぽつんと一つ立っていたロッカーが、あったんだ
『僕はその時、妹とかくれんぼをしようといった 妹が鬼で、僕が隠れ役 僕は妹をロッカーに入れて、もういいよというまで出てきてはいけないといったんだ 妹は最初嫌がったけど、僕が帰ると言い出すとしぶしぶうなずいて、ロッカーに入った 僕は中からま~だかな?と聞こえるとま~だだよって言って 離れていった いつまでも いつまでも 山を下りて、家に帰るまで』
その時はすっきりしていたと思う 鬱屈していた感情を晴らした暗い喜びを嚙みしめて すぐ家には帰らず、近場のゲーセンで陽が暮れるまで遊んで でも時間が経つにつれ、不安が大きくなった すぐに騙されたと気づいて帰ってくると思ったんだ
『まさか、夜中になっても帰ってこないとは思わなった 母が珍しくその日は早く帰ってきていた 理由は僕の誕生日祝いだった 妹が、僕のために母と一緒に祝いをしようと言って外に連れ出してる間に準備を済ませていたらしい 大きな僕の誕生日ケーキがおいてあった 事態を把握した母は血相を変えて妹を探しに山へと入った それからは大騒ぎになった 僕も急いで山に登った でも探せども探せどもロッカーは見つからなかった 妹と別れた場所には着いた でも、ロッカーなんて、なかったんだよ どこにも』
妹は帰ってこなかった 母ともそれ以来口を利くことはなくなった
「...お前、最低だな」
冬ははっきりとそう言った
『...そう、だね その通りだ』
そう言われるのが苦しくて、でも母にそう口にしてもらえなかったことはさらに苦しかった 自分勝手の極みだ 子供だったからなんて、言い訳にもならない やっていいことと悪いことがあるように 僕はあの時、やってはいけないことをやってしまったのだ
『でも、一番苦しいのは、妹だ』
いい子だった 自分なんかにはもったいない 自分が消えればよかったと、何度思っただろう
『それからだ 僕は異世界に関係するもの、手当たり次第に調べた どうにかして、あのロッカーをもう一度見つけられないかって』
『その後も異世界についての話は少しずつ、少しずつ、世間でも噂されるようになっていった 似たような事件が全国でもそれこそ、外国でも噂されるようになったから でもほとんどがデマの類だった 結局それらしい話はあっても本当に怪奇的な話に出くわしたという話は僕を含めて信ぴょう性が確保できないまま、時間だけが過ぎて行って、ある日、青い光を見て、それから今に至る 僕の話はこんなものだよ ごめんね 暗い話になっちゃって』
「異世界、か」
異世界の話というのは、この惑星の中でもまことしやかにつぶやかれる 怪談の類
つまりはオカルトに属する ドラゴンの遺骸もまたオカルトの扱いになる
宇宙人はいた だが、異世界人は? それは現代における謎の一つだろうな
『なんか、吐き出したら自分のやるべきことを再確認できたよ、冬 僕は帰るよ 帰らないといけない 妹を、探さないと』
見つかるかどうかじゃない 自己満足でもやり続けないといけない それが僕の犯した罪なのだから 罪は償わないといけない
『冬は、どうなの?』
「俺の今一番の罪は、この世界にきてしまったことだ」
君のことだけじゃない 本来はビットだけで表現されたデータに命を吹き込んでしまった 祝福されるべきじゃないものを引っ提げて
ダエワに蹂躙される人々も ナツの憎悪も 本来ならただのデータで済んでいた
それに肉の苦しみを与えたのは俺だ
「俺のやることは、決まってる ダエワを皆殺しにする この世界を、救う」
ナツも、ヒマワリ達も 誰かを憎んで生きなくてもいいように
仮に俺の命が潰えようとも 償いはする
窓の外を見る 相変わらず薄暗い雲が暗雲を想起させる それでも時折、顔を見せる最後の善意(希望の光)がまだ負けていないと心を奮起させる
戦力は充分とは言えない だが、俺たちは行く
終わった世界を終わらせて、もう一度始めるために
世界をアップデートします
カチリと針がまた一つ進む




