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偽りの鏡  作者: あとかん
4/8

ギルドって?ああ

 さて、剣買うぞー。現在の所持金は50リラ。デスペナで半分いかれました。!50リラがどれ位の金額なのかはさっぱりわからないが初期所持金の半分なんて大した金額では無いだろう。

戦闘でリラは貰えなかった。じゃあ仕事の報酬か、持ち物の売却で手に入れるしか無いか。仕事はどこで受けるか分からないし時間がかかる。じゃあ売却だ。幸い森で集めたアイテムやドロップした素材がインベントリにある。これらはデスペナでいかれなかった。この集めたアイテムの売却は何処でできるんだろうか。

教会を出た後、俺は森で手に入れたアイテムを売れるところを歩きながら探していた。

 そうしていると、一つの看板が目に留まり足を止める。

『ポーション素材の買取して(ます)。』?森で沢山毟った草と花買い取ってくれるのかな?とりあえず店員さんに聞くか。いざ入店!


「いらっしゃいませぇ〜。」

「すみません。看板見たんですけどまだ買い取りしてますか?」


俺は名前をセナというらしいカウンターに座っている眼鏡をかけた女性の店員に話しかける。


「大丈夫ですよぉ。売りたいものはこのかごに入れてくださいねぇ〜。」


俺はとりあえず森で手に入れたものを片っ端からかごに入れていく。


「さすがに毛皮ではポーション作れないですよぉ、買い取れないものはこっちのかごに入れますねぇ〜。フォレストボアの牙、これ滋養強壮にいいんですよぉ。お客さん、東の森に行くなんてプレイヤーにしては強いですねぇ〜。」

「お姉さん、東の森って何ですか?」

「この街ファストから東にあるのがぁみんなに東の森って呼ばれてるハーデイトの森ですよぉ。あなたがこれらの素材を採ってきた森のことですぅ。はい、こちらの買い取りは銀貨2枚と大銅貨8枚になりますぅ。で、そっちのかごに入ってる素材はお返ししますねぇ。冒険者ギルドで売ってくださぁい。」


銀貨?大銅貨?リラじゃなくて?冒険者ギルド?え?


「すみません、お姉さんが暇であればもうちょっと質問させてもらってもいいですか?」


インベントリにアイテムを仕舞いながらカウンターでぐでっとしているセナさんに確認をとる。


「暇ですけど、うちの商品買ってったら答えますよぉ〜。」

「…この店の商品って何処ですか?」


俺は店内を見回したが商品は無かった。入店したときもあったのは、カウンターと入り口の扉、そしてスタッフONLYの扉だけだった。


「私のお店、『エストのアトリエ』はポーションを受注販売してるんですよぉ。ちょっと時間はかかりますがぁその分質が良いんですぅ〜。さてぇ、どういったポーションをお求めですかぁ。」




 「ご来店ありがとうございましたぁ〜。」


 あの後俺はいくつかポーションを買い、店を出た。で、店を出る前に質問したのだが、かなり有益だった。まず銀貨1枚で100リラ、大銅貨1枚で10リラとのことだった。1リラが日本の100円に相当するので、28000円で買い取ってくれたということになる。これが良い取引だったのかは分からないが、良かったとしておこう。セナさんいい人そうだったし。

そして冒険者ギルドは行った方がいいらしい。西洋が舞台のRPG代表の組織といって差し支えないくらいだからな、そりゃあるか。逆によくアイテム何処で売れるのか考えていたときに思いつかなかったんだ?


聞いていないのに冒険者ギルドへの行き方を親切に教えてくれたので歩いていると道がひらけていき、人通りがどんどん多くなっていく。

えーと、広場に行けば分かるっていってたな。これは...広場に近づいて行ってるんだろうな。お、明らかに広場であろう場所が見えたな。俺がこのゲーム始めてすぐ来た広場もこういう感じだった……いや同じ場所、同じ広場だ。初めて来たときには見えていなかった冒険者ギルドがあるが、確かに噴水がある同じ広場だ。

......え?

......あ、完全に理解した。冒険者ギルドは始めたてのプレイヤーが真っ先に行くべきところだ。ヒカリが居たのはそういうことだ。セナさんに教えてもらった情報も.........。

俺が勝手に空けたピースがはまる。

ぐわー!損していることを認識するのつれー!


ふぅ。

息を吐き、落ち着きを取り戻す。

少し前後しただけだ。まだ慌てるような時間じゃない、とりあえず中に入ろう。


受付に若い女性、大きなクエストボード、併設された酒場や雑貨屋など、etc...。

テンプレの煮ごこりだぁ。使われすぎて冷めに冷めてるよ。まぁ、本当に美味しいものは冷めてても美味しいしいいか。ひとまず冒険者として登録してもらおう。

俺は受付の列に並んだ。



「本日はどのようなご用件でしょうか?」


何も起きず自分の番が回ってきた。


「ギルドの登録をお願いします。」

「プレイヤーの方ですか?」

「そうです。」

「少々お待ちください。」


受付の女性はそう言うと少し屈んだ後、板を台の上に置いた。


「はい、こちらのギルドカードを触れると登録は完了になります。...無事、登録出来ましたね。」


俺が板だと思ったものはギルドカードらしい。触れるとギルドカードに文字が刻まれる。もう登録は出来たみたいだ。


「では、このギルドカードとこちらの紙をお渡しします。ありがとうございます。」

「ありがとうございます。」

「次の方どうぞー。」


 俺は人の邪魔にならないよう移動し、壁に体を掛けて渡されたものを確認する。

ギルドカードじゃなくてギルド板って感じの厚さだ。白くて非常にツルツルしている。素材何だ?何だ素材?金属光沢あるけど俺が知ってる金属にこんなの無いんだよな。この世界固有の金属か?一度インベントリに入れてアイテムの詳細確認したいけど手触り良すぎて擦る手が止まんねえ!

刻まれているのは俺の名前と冒険者ランクGという文字のみ。ギルドカードもランクもテンプレだから分かるが、あってるか分かんねぇ。何の説明も受けてないからな。でもなんとなく分かる、ギルドカードと一緒に渡された紙に色々書いてあるということが!!というわけで、



なるほど、大体理解した。

よし!知りたいことも知れたし雑貨屋で地図買って、依頼も受けて再度森へ!!

その前に剣!!!




東の森、無事現着!

腰にかけた鞘から武器屋で購入した剣を抜いて掲げ、その光を反射する剣身を見つめる。

向こうだと諸刃の剣はなかなか触れないんだよな。ん?最初に使っていた剣はどうなったかって?デスペナでロスト。軽いし、切れ味ないしで剣としては使い物にならなかったけど、無駄に耐久値だけはあったから盾代わりに良かったんだけどなぁ…。

そんなことを考えていると、探知が反応する。

まだ増えるかもだが、ひとまず4か。

【アタックアップ】を唱えてから深呼吸し、呼吸を整える。時間と共に草むらの大きくなる影からはまた狼が出てくるのだった。

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