表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/11

6話 恋する少女の夢 

今回は龍騎士への変身はありません

まぁ…こう言うのもたまにはありかと…

今日は高校が休みの日…


龍二は今日も修行をしている。

まずは行きと帰り往復で20キロのランニング…

そして近くの神社で階段ダッシュと兎跳びをそれぞれ30回繰り返す。

家に帰ると腹筋、背筋、指立て、腕立て伏せ、柔軟そして五郎との剣の稽古がある。

これくらいしなければ獣騎士の鎧は装着できない。


龍二は家に帰る為に歩いていた。

ふと目をやると病院があった。

ここは一度、五郎が悪霊との戦いで怪我した時お世話になった病院である。

久しぶりに病院の周りを回って見る。

するとベンチに一人の少女が座っていた。

その少女は龍二の視線に気づき龍ニの方を見た。

龍二は立ち去ろうとしたがその少女が呼び止めた。


「待ってください!」


龍二は後ろを振り返った。


「何か用か?」


龍二はいつも通り素っ気なく言った。


「私の歌聴いてもらえますか?」


「あぁ…いいぞ」


その少女は歌い始めた。

その少女の歌声は素晴らしい美声だ…

音楽に関しては素人の龍二にも巧い事くらい分かる

それ程だ…

少女の歌が終わると龍二は拍手をした。


「上手いな…将来は歌手にでもなるのか?」


龍二が聞くとその少女は暗い表情になった。


「どうかしたか?」


「私ね…もうそんなに長くは生きられないと思う」


「どうしてそう思うんだ?」


「私の身体だもん…私が一番分かってるよ…皆は気を遣って良くなるって言ってくれるけど」


龍二はその少女の話を黙って聞いた。


「私の家はね、お父さんがまだ私が小さい頃に亡くなってお姉ちゃんとお母さんと私の三人暮らしなんだぁ…私がいなくなればお母さんやお姉ちゃんの負担も軽くなるから…」


龍二はベンチを勢い良く立ち上がり少女の頬を少し強く叩いた。

そして怒鳴った。


「馬鹿な事を言うな!残された人の気持ちを考えろ!残された人は計り知れない辛さ、悲しみ、寂しさをを味わう事になるんだぞ!?それに君は死なない!いや俺が死なせない!」


「えっ!?」


少女は龍二がまさか怒鳴るとは思わなかったので驚いた。

龍二にもこの少女の辛さはわかる彼も幼い頃両親を亡くしているからだ。

しかし親の遺言である「泣くな」「強くなれ」「長生きしろ」この遺言を糧に成長してきた。

少女の目が輝きを取り戻した気がした。

少なくとも龍二はそう思った。

そしてその少女は将来の夢について語り始めた。


「私ね将来は歌手になっていろんな歌を歌うのが夢なんだぁ…でも一番近い夢は遊園地に行く事かな」


「だったら生きてその夢を叶えろ」


龍二はポケットから小さい鉄の塊のような物を取り出して少女に手渡した。


「何これ?」


少女が不思議そうに見つめる。


「お守りだと思って取っておけ…もし辛くなったり怖い思いをした時は俺の名前を呼べ必ず助けに行く


龍二がそう言って立ち去ろうとするとその少女が呼び止めた。


「そう言えば名前は?」


龍二は振り返らずに答えた。


「辰巳龍二だ…」


「辰巳さん…もし私の病気が治ったら一緒に遊園地に行ってくれる?」


龍二は小さく頷いた。


「約束だからね!」


「あぁ…約束だ」


そう言ってその病院を後にした…





数週間後…


彼女は瀕死の状態になった…


しかし彼女の右手には龍二から貰った鉄の塊を話さず握っている。


彼女の名前を呼ぶ者、心配そうに見つめる者がいる…


だが彼女にその言葉は届かない。


何故なら彼女は真っ暗闇の中を彷徨っているからだ。


後ろを振り返ると眼鏡をかけたをかけた小太りの男がこちらに向かってくる。


「小出君!?何で!?イヤァァァ!!」


少女は助けを求めて走り出した。


「辰巳さん助けて!!」








龍二は自室に篭り水晶に呪文を唱えると水晶に眼鏡をかけたをかけた小太りの男が現われた。


「おい…お前…悪趣味極まりないぞ…その娘から離れろ」


「由香里ちゃんは僕の者だ!誰にも渡しやしない!」


「あのな…そんな事したら嫌われるぞ」


「き、嫌われる!?また振られるのはイヤだよ!」


「だったら取り付いてないで正々堂々勝負しろ」


「で、でも…僕はイケメンじゃないし…頭良くないし…太ってるし…」


「男は外見じゃなくて中身だろ…」


「わ、わかったよ…」


そう言うと


水晶からその男の顔が消えた。


龍二はため息をついた。


「今回の生霊って…純粋と言っていいのか…悪いのか…」





逃げる由香里の目の前に光が現われた。


その光から龍二が出てきて由香里の手を掴んだ。


二人は光を目指して走る。


その光の先には…










数日後…




美咲が龍二の家にやって来た。


「どうしてお前が俺の家を知っている?」


「理恵に聞いたの」


「それより辰巳君、私の妹救ってくれたようね」


「何の事だ?」


「この鉄を握ってずっと辰巳さ~んって言ってたよ?それに全部妹に聞かせてもらった」


龍二は気づいた…


あの少女の姉とは美咲だったのである…







あたなは誰かから恨まれたり妬まれたりしていませんか?

もし心当たりがあるのなら十分ご用心を…





続く









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ