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特別企画 龍騎士VS霊媒師いずな 

クロスオーバーさせちゃいました。

都会の夜…


龍二はその日、ある妖怪を追っていた。

龍二は数日かけてやっとその妖怪にとり憑かれた人物を見つけその人物を尾行していたのである。

そのとり憑かれた男性はひ弱で色が白くどう見ても病弱そうだ。


龍二が尾行している最中その男性の前にクダ狐が現われた。


「あれはクダ狐か?」


その男性は何かに曳きつけられるようにクダ狐と共に路地裏へ入った。


龍二もその後を追って路地裏へと入ろうとしたが…その男性は露出の激しい若い女性と話をしている。

姿から想像するに占い師といったところだろうか。


龍二はその場に飛び込まず話を隠れて聞いた。


「50万を用意する準備は出来たかい?」


「いやそれが…体調が優れなくて…」


「じゃあ出直してきな。50万払えないんだったら除霊は出来ないよ」


龍二はその女がインチキ霊媒師だと思った。

とりあえずこのまま放っておけば女性が襲われるかもしれない。

そう思った龍二は路地裏の中に入った。

龍二の姿にいずなが気づく。


「ようこそ!クダに招かれし迷い人。今、取り込み中だから少し待ってな」


龍二はいずなの言葉を無視しとり憑かれた男性の首に剣を向けた。


「ヒィ!?」


それを見たいずなは慌てる。


「ちょっとあんた何してんだ!?」


しかし龍二はいずなの言葉を無視する。


龍二が剣を振りかざそうとした時、いずなの数珠が龍二の剣をグルグル巻きにした。


これでは剣は振り下ろせない。


「さぁ!とっとと逃げるんだ!」


男性は一目散にその場から逃げ去った。


「放せっ!」


いずなは少しムッとした顔をしながら剣から数珠を解いた。


龍二が男性を追おうとすると龍二の前にいずなが仁王立ちした。


龍二は眉間に皺を寄せる。


「退け」


「あんた何様だよ!?あれは私の客だ!勝手な真似は許さないよ!」


「もう一度言う退け」


「嫌だね」


龍二はため息をついて男性について説明しだした。


「あいつは本当に妖にとり憑かれている。インチキ霊媒師は引っ込んでろ」


インチキ霊媒師と言われて黙っているいずなではない。


「インチキって…私はこれでも東北のイタコの血をひく霊媒師ですが何か!?」


だがそんな事を龍二は信じない。


「どうでもいい。とにかくあの男とは関わるな」


いずなの怒りは頂点に達そうとしていた。


「あんたこそ偽者なんじゃないのか?」


「これでもか?」


龍二の持っていた剣が蒼い炎と共に消えた。


「これは!?」


「分かったらさっさと退け」


いずなは少しニヤッとした。


「あんた獣騎士だね…」


龍二は驚いた。

まさか「獣騎士」という単語を知っているとは思わなかったからである。


いずなはさらに話を続ける。


「確かにあの男は酒呑童子にとり憑かれてる。でもまだあの人は人間なんだよ?何でいきなり斬りつけるのさ?」


龍二はやっといずなが偽者ではないことに気づいた。


「あいつの姿を見たろ?もうあの男は末期状態だ。完全に同調してしまっている。もう酒呑童子に身体を乗っ取られるのは時間の問題だ。あの状態では酒呑童子を追い出す事はできない。被害者が出る前にあの男を…いや酒呑童子を止めなければ取り返しのつかないことになる」


「そりゃ…そうだけど…でもまだ可能性はある。最後まで私は諦めないよ」


龍二は鼻で笑った。


「だが可能性は3%もないだろうな」


龍二はその場を立ち去った。


結局、酒呑童子は取り逃がしてしまった。






帰り道…


龍二は後ろからつけられているいる事に気づいた。


龍二は曲がり道に入り隠れてつけている人物を待った。


つけている人物は龍二の姿が見えないので辺りをキョロキョロする。


「クソッ!どこへ行ったんだ?」


龍二はその人物の後ろに回りこんだ。


「俺に何か用か?ん?…お前さっきのインチキ霊媒師か!?」


尾行していたのはいずなだった。


「急に消えるなよ!ビックリするだろ!?」


「お前が下手糞な尾行なんかするからだ」


「下手糞で悪かったわね…」


(いちいち言い方がムカつくんだよな)


「で?何の用だ?」


「ちょっと話があるんだ。ここじゃなんだから場所を変えよう」


半強制的に腕を引っ張られる龍二。


「おっ、おい!」


龍二が連れてこられたのは裏路地の奥にある小さなバー「HOUSE FAIRY」


龍二といずなは店の中に入った。


すると中には美人な女性がいた。

どうやらこの店で働いているらしい。


「あっ!いらっしゃい!いずなちゃん!って…えぇ!?」


その女性は酷く驚いた様子だ。


「まさかいずなちゃんの彼氏!?いい男じゃない!」


確かに龍二は一般からすればイケメンの部類に入るだろう。


いずなは慌てて否定する。


「ちがーう!あくまで同業者!さっき知り合ったばっかりなんだから!」


「ふ~ん」


その女性はニヤニヤした目でいずなを見ている。


「いずなちゃんはホットミルクね。いずなちゃんの彼氏は何にする?」


「だーかーらーこいつは彼氏じゃないって!」


「コーヒーはありますか?」


(お前も否定しろよ!)


「えぇ、あるわよ。でもバーでホットミルクとコーヒーなんて何だか変な組み合わせね」


暫くしてコーヒーとホットミルクが龍二といずなの前に置かれた。


龍二がふと酒などが置いてあるところに目をやると座敷童子を見つけた。


「珍しいな座敷童子に会えるとは」


「えっ?何?」


「いや…ここは幸せを呼ぶ店なのかもな…この店を守り神が守っているからな。これからもこの店は繁盛するはずだ」


するとその女性が笑い始めた。


「確かいずなちゃんにも同じ事言われたわね。やっぱりあなた達お似合いのカップルだわ!」


いずなは飲んでいたホットミルクをブッーと吐き出してしまった。


「そうそう紹介が遅れたわね。私、ルナっていうの」


「辰巳龍二だ」


すると店のドアが開いた。


入って来たのはシスター。


「あっ!いずなさん!」


いずなの顔が青ざめていく。


「ゲッ!?沙聖…」


いきなり沙聖というシスターはいずなに抱きついた。


またドアが開くとヤクザが入ってきた。

その数八人。


「この前の話考えてくれたか?」


「何回来てもこの店は売りません!帰ってください!」


「あのねぇ…うちの親分を怒らせると怖いですよ?今のうちに引き渡した方が身の為だと思いますがね?」


「親分がどんな人かは知らないけど売る事はできません!」


ヤクザは達は眉間に皺を寄せた。


「テメェ…じゃあこうしてやるよ!」


いずなと沙聖の腕をヤクザたちが無理やり引っ張った。


「何すんだ!お前ら!」


「どうかお許しを」


ヤクザはいずなと沙聖を店から強引に連れ出した。


そして一人のヤクザが店に残った。


「あの娘達がどうなってもいいんですかい?」


「クッ…あなた達!いずなちゃんと沙聖ちゃんは関係ないでしょ!」


ヤクザが隣の席を見ると龍二が呑気にコーヒーを飲んでいる。


「テメェ!何呑気に飲んででやがるんだ!このぉ!!」


ヤクザが龍二の手を叩くとコーヒーを飲んでいたカップが床に落ちて壊れた。


残りのコーヒーが少しこぼれている。


龍二はヤクザの方を睨んだ。


「何だその目は?ガキのくせに!」


ヤクザは龍二の顔面に向かってパンチをした。


しかし龍二はそのパンチを片手であっさりと受け止めるとその手を捻った。


グキッという音がした。


「ぐがぁぁぁぁぁぁ!!手が手が!!」


ヤクザの片手が変な方向に曲がっている。

あまりの激痛にヤクザは気を失った。


龍二は席を立った。


「コーヒー美味かった。生憎だが俺は金を持ってない…その代わりと言っちゃなんだがいずなとあの沙聖というシスターは俺に任せろ」


「無茶よ!相手ヤクザ数人よ!警察に連絡するからその場にいて!」


「俺を信じろ!」


そう言って龍二はそのヤクザを引っ張って店を出た。




「放せよ!」


「やめください!」


ヤクザ達は今にもいずなと沙聖に乱暴しようとしていた。


そこに龍二が現われた。


「待て」


そして龍二は気絶したヤクザを放り投げた。


「ヤロォ…やっちまえ!」


七人のヤクザが一斉に龍二に攻撃を仕掛けた。


だが龍二は最初に突撃してきたヤクザを蹴り飛ばした。


するとそのヤクザは数メートル吹っ飛ばされた。


そして次のヤクザの攻撃をかわし腹部にパンチを入れた。


そのヤクザは腹を押さえてその場へ倒れこんだ。


その後も次々にヤクザを撃退していく龍二。


残ったヤクザは一人になった。


そのヤクザは懐からナイフを取り出した。


「舐めやがってぇ!」


ヤクザはナイフで攻撃するもそれを遊んでいるかのようにかわす龍二。


そしてヤクザの頬に龍二の回し蹴りが炸裂した。


吹っ飛ばされるヤクザ。


いずなはそれをポカンとした顔で見ている。


(強っ!!)


しかしそのヤクザは拳銃を取り出した。


「そんな物がないと勝てないのか?」


「黙れ小僧!!」


ヤクザは龍二に向けて弾丸を放った。


「危ない!!」


「どうか聖アベマリア神の母よ、どうかあの方を守る為お祈りください」


龍二の手に剣が現われた。


そして龍二は剣で弾丸を弾き返した。


弾丸は拳銃を放った男の頬をかすめた。


唖然とするヤクザ。


開いた口が塞がらないとはこのことだろう。


「とっとと消えろ」


ヤクザは首を何回も縦に振った。


そして仲間を連れて夜の道を逃げ去った。


龍二はいずなと沙聖の方へと向かった。


「怪我はないか?」


「何とかね」


「お前には言ってない」


「へっ?」


龍二沙聖の手に手を差し伸べた。


「ど、どうも。なんて優しい方なんでしょう。神の祝福を」


(こ…このヤロォォォォ…)


とりあえず3人は店へと戻る。


「こいつらは無事だ」


「いずなちゃん!沙聖ちゃん!」


4人の間に暫く沈黙の時が流れる。


いずなが重い口を開く。


「ルナさん…いつからヤクザが?」


「2週間程前からかな…」


「どうして言ってくれなかったのさ!?」


ルナは下を俯く。


「いずなちゃんには心配かけたくなかったし…」


いずなは口を紡ぐ。


龍二は立ち上がってその店を出た。


(あのヤクザ達近いうちにまた来るだろうな…今度は大物を引き連れて)


するといずなが後ろから肩を叩いた。


「そう言えば話があるって言ってたな」


「それなんだけど、私と組んで大儲けしない?」


龍二は眉間に皺を寄せた。


「断るっ!俺は金に興味はない!金が欲しくてやってるのならこの仕事をとっととやめるんだな」


「危険な仕事してんだから金を貰うのは当然だろ?て言うか労働には対価を払うべきだろ?」


「その考えは必ずお前の身を滅ぼす」


龍二は不快な顔をしてその場から立ち去った。





つづく























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