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9話 獣騎士VS退魔忍者 前編

「行ってきまぁ~す……」


眠ぼけた目をしながらだるそうに龍二は言った。

それもそのはず、最近は悪霊退治が大量発生しており休む暇がない。

これから学校の授業があると思うと憂鬱になる。


「おはよう。龍二くん」


美咲の主は美咲だ。


「あぁ……」


「大丈夫?無理してるんじゃない?」


「俺なら心配ない」


素っ気無く答えたが美咲の心遣いはありがたかった。

少し心が緩んだ、その時、龍二は背後に殺気を感じた。

龍二は足を止めた。


「美咲、悪いが先に行ってくれ。すぐに追いつく」


「えっ?でも……」


不安そうな顔をする美咲の背中を龍二は押した。

美咲も下を俯きながら走り出した。

これで心置きなく戦える。


「俺をつけているのは分かっている。出て来い」


すると路地裏から忍者のような姿をした奴が姿を現した。

黒装束を身にまとい顔を覆面で隠している。

龍二は只者ではないと感じた。


「何者だ?」


すると黒装束の人物は問答無用でいきなり龍二にハイキックを繰り出した。

龍二はそれを間一髪でかわす。


「お前、何しやがる!?」


龍二の問いに答える事なく攻撃を絶えず続ける黒装束の人物。

攻撃の威力、キレ、スピード共に只者ではない。

だが、技はまだまだ未熟だ……隙だらけで力任せと言った感じだ。

龍二は相手が右足で放った蹴りを受け止めると相手の左足をすくうように蹴った。

すると相手は宙に浮きそのまま地面に落ちた。

龍二は素早く相手の上に乗り覆面を脱がした。


「女!?」


そう……黒装束の正体は女だったのだ。

年齢は龍二とそう変わりはないくらいだ。

ショートカットの髪で幼い顔立ちをしている。


「早く退けよ!」


龍二は言うとおり上乗りになった女の子の身体から離れた。


「お前は何者だ?」


「見て分かるだろ」


「成る程な……退魔忍者か。だが、どう言うつもりだ?何で俺を狙った?」


退魔忍者……その昔、獣騎士と双璧をなした悪霊退治の専門家である。

獣の鎧を身にまとう獣騎士とは違い退魔忍者は生身のまま戦うのだ。

その戦闘力は鎧をまとった獣騎士にも勝るとも劣らない実力を持ち忍法や呪文や呪符などの特殊な攻撃も豊富にあるのだ。

どちらも目的は悪霊退治だが、互いの実力とプライドがぶつかり合い喧嘩になる事も昔から多く、獣騎士たちとは犬猿の仲だったのだが最近では協力する事も多くなった。


「お前ら獣騎士はいつも私たちを下に見やがって!ふざけんなよ!」


「何時の時代の話だ?少なくとも俺は見下してはないがな」


「うるさい!私が今日から全ての悪霊を鎮める!獣騎士は手を出すな!」


「無理だ。少なくとも今のお前じゃ弱い悪霊ですら鎮める事はできない」


「黙れ!このまま引き下がったら田舎から出てきた意味がないんだ!」


「とっとと田舎へ帰った方が身の為だ」


「何だとぉ!?」


退魔忍者の少女は怒りの目で龍二を睨みつける。


「私の名前は風魔小太郎の血を受け継ぐ退魔忍者・風魔千尋……お前は?」


「辰巳龍二……龍騎士だ」


「龍騎士、覚えていろ……この借りは必ず返すからな!」


そう言うと千尋は煙のようなものに包まれ姿を消した。

これも忍術だろう。

良く見てみると千尋の居た場所に何か落ちている。

それは学生証だった。

龍二はそれを拾った。


「こいつ……俺と同じ学校だと?めんど臭くなりそうだ……」


そこには「1年2組・風間千尋」とある。

とりあえずこれを届けようか……。


龍二がこうしている間にも不気味な事件が起きていた。



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