↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
41/52

32話 初めての都市!

〇前回のあらすじ

冒険者であるザックたちと共に、自分の村を離れ、都市へと向かうこととなる。

道中、様々な話を聞くことで、ネクスはワクワクが湧き上がっていた。魔物に襲われたりもする中、無事に都市の近くまで来るのであった。

木々をかき分けて進んでいく中、よくやく、都市へと着くことが出来たネクスたち一行は、まず、門前にいる兵士に声をかけるのであった。


「お〜い、戻った。通してくれ〜」


ザックが手を振りながら門番に近付き、声をかける。


「あ、ザックさんじゃないですか、今日は怪我してないんですね。珍しい。」


そうして出迎えた兵士はザックのことを知っている様子で、軽く挨拶程度に会話をする。


「ん?君は?」


視線の方向にはネクスがいた。

返答しようとしたが、遮るようにザックが「こいつはネクス。俺の知り合いだ」と言ってその場を後に、都市へと入っていった。


「うわ〜すごいな。建物が多い。」


周りを見回すと、形は整っていないものの建物がかなり並んでおり、屋台等もあった。


「どうよ、ネクス!ここが都市だ。繁盛してるだろ?」


村と都市を比べ、その差に圧倒されつつ、ザックに声をかける。


「そうだな、とりあえず、見回ってみたいな。」


「分かった、なら俺たちは今からギルドに向かうところだから、一緒にくるか?」


「来てまもないし、道中の案内は頼むよ」


ギルドに向かう途中まで道案内をしてくれることに対し、甘えることにしたネクスはそのまま屋台を通ることとなる。


「ネクスさんは、前に都市や港等、行ったことはないのですか?」


セキがネクスの様子を見て、ふと思ったことを聞いてみる。

それを聞いたネクスは、「行ったことない」と伝え、前世のことは伝えずにそのまま嘘をつくことにした。


周りを見ていると、美味しそうな匂いがして、その屋台へと足を運ぶ。


石のようなツルツルした物の上で、肉を焼き、調味料のようなものをかけて串に刺したものをだった。


「美味しそうな匂いだなあ」


ネクスは思わずその匂いを嗅ぎ、言葉が出る。


「ネクスさん、これをどうぞ!」


セキが、ネクスの見ていた串を何本か買ってきて、複数本を渡す。それに対し、ネクスは「ありがとう」と一言伝え、ひとつを頬張る。


「美味いな」

(かけてた調味料は塩と同じような感じだな、シンプルかつ普通に美味い。)


何度も頬張る。


その後、別の屋台で私のオススメもあるからと、シルアは仲間たちとネクスを引き連れて行く。


(ん?なんか視線を感じるな...あそこからだな)


建物同士の間からこちらを伺う視線を感じ取ったネクスは、少し用があると言って少しの間離れることをザックたちに伝え、その視線の先へ向かうことにした。


「君たちは、」


ネクスが見たのは、人のような見た目ではあるものの、獣のような耳や尻尾、手をした特徴があった。


しかし、問いかけても、なんで私に、みたいな表情で、言葉が出ない様子だった。


そんな中、ネクスは見てわかる範囲で考えをめぐらせる。


(見た目は俺と同じ歳に見える。ただ、そのボロボロの身なりを見るに、恐らく...)


ハッとなったネクスは、その子たちに向けて、先程受け取った串を全てその子に渡す姿を見せる。


「お腹、空いてるんだろ?良かったら食べて」


事情を深掘りせずに、察することで、心に寄り添うように動く。話す話さないはその子に委ねることにして、その場をあとにしようとする。


「おーい、ネクス...お?いたいた、こんな所で何やってるんだ?」

ザックが近付いて問いかける。

諸々の事情をざっくりと伝え、その子たちを紹介しようとしたら、既にその場にはいなかった。


(あれ?いない。あの子たちがなんだったのか、聞こうと思ってたんだけど...まあ、もしまた縁があれば会うこともあるか。)


その事を心にしまい、ギルドへと向かっていった。


ネクスが気付かないレベルまで気配を押し殺し、

その者はネクスに熱い視線を送っていた。


ザックやシルア、セキとレイの案内によって、ギルドに付くことができた。


ザックたちは、用があると言って受付の所まで足を運び何か話をしている。その間、ネクスは、ギルドというものが冒険者ということ以外に何があるのか、模索しようとしていた。


「ん〜、冒険者って、アニメとか漫画とかで見たことあるくらいで、詳しくは知らないんだよなあ」

本が置いてある所まで向かうと、それ関係のものを手探りで読んでいく。


すると、ふと、目に入ったものが気になった。


「生贄に捧げられし村の子どもたち」


(なんだ?この本、名前と言い、とんでもないな。読みたいなんて思うやついるのか?)

心の中でそう話しかけていると、ふと、後ろから声をかけられる。


「その本は、昔、神を奉る村の大人たちが規則によって、兄弟が生まれた時、片方を捧げものにし、安泰を約束させる。そんな話だね。」


その声に振り返ると、そこにはレイがいた。

初対面で会った時より、かなり話すようになり、今となってはかなり長文とかしている。


「そうなのか。」

返事をすると同時に、本を見つめる。


「読んでみたら?そこまで長い話じゃないし、ただ、私はオススメしない」


そう言われて、まだザックたちの話が続いているのを視認し、少し読んでみることにした。


---今から昔


未だ、人が文明を歩み始めてほんの一時、都市など存在せず、食物や建物など裕福ではなかった時代。


とある村では、神の存在を絶対とし、安心安全を約束とし、その神に向けて、供物を用意していた。


金銀財宝が無い時代。食べ物ですら自給自足で不十分だったために、その村では、ある規則を取り入れていた。


兄弟として命を授かった2人のうち1人の命を捧げることで、神の供物とする。


この規則が後に、とある兄弟を境に壊れることとなる。


規則が始まってから数年経ち、初めて兄弟のうちの1人を供物とする儀式が行われようとした時であった。


供物となる存在は、後から生まれた者がなる。という話であった。しかし、先に生まれた者が、自分が変わりに供物になると言い出す。


それを村の大人たちは承認。先に生まれたその者を木に十時に縛り付ける。やがて、火をつける。そうして、焼却し、神に供物として捧げる。


だが、それを許さなかった存在が少なくとも1人いた。それは、後から生まれた者であった。

自分の代わりに供物となる者を助けたい一心で、


泣き、叫び、大人たちに止めてと懇願する。


家族である大人たちはその者の声を無視し、我が子である存在が焼却されるその様子を引き止めやしない。


その現実を、見て、後悔した。


何故この村に生まれてきたのか、

何故人を供物として命を捧げるのか、

何故誰も助けてくれないのか、

何故自分には力がないのか、

何故こんなにも弱いのか、


葛藤した結果、その者が出した結論とは、


「ネクス。またせたな!」

ふと、読んでいることに夢中になっている時、ザックがネクスに声をかける。その声を聞き、現実に戻る。


「ん?ああ、ザックか、悪い、待ってる間本読んでた。」


やがて、ザックの後ろからもう1人、女性を連れていた。


「どうも、君がネクスくん。だね。私はこのギルドを任されている。ギルドマスターって言うべきかな。カルラと言う。よろしく。」


手を差し伸べてくる。

ネクスは読んでいた本を閉じて、元の場所に戻し、その手を握り返す。


「カルラさんね、改めてネクスだ。よろしく頼む。」


そう言って、手を握り返した瞬間、


(報告。個体名カルラより、解析鑑定を受けております。自動反射を施し、無効化しました)


そのような報告がされる。


(ふ〜ん、まあ、初めて会う相手なんだし、警戒するのは当然として、ギルドマスター?なんだっけ、さて、その目的を悟るために話をしますか)


握った手を離さずに、カルラに向けて話しかける。


「で、俺を解析したみたいだけど、要件を聞こうか」


ギルドマスターであるカルラは驚いていた。


そうして、


ネクスに接触したことについて話すこととなった。

最後まで見ていただきありがとうございます!

前作から続けて見ていただいてる方、今回初の方、いろんな方に見ていただき嬉しい限りです!


よろしければ評価・ブックマーク等していただけると励みになります。

次回33話もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。