↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
37/52

28.5話 鶴(狼)の恩返し

それは、自分たちを助けてくれた。

2度目の人生をくれた。

白い狼の兄妹は、助けてくれた主様に尽くそうとする。

恩を返すため、頑張ります!

それは、双星(そうせい)の魔王兄妹が来る数日前。


「なぁツキ、前にネクス様のところに夜中潜っただろ?、実際どうだった?」

以前、夜中にネクスのいる部屋へ向かった際、白い狼ことホワイトウルフの兄妹はネクスの元で寝ていたことがあった。


「そうね、兄さんが思ってるより、ネクス様は、なんて言いますか、言葉にすると難しいけど、優しい。これが言葉として合ってますね。」

兄の疑問に対し、率直に答える。


それは、助けてくれた恩人に何か裏があるのか、それを調べるために実行した。それが、ネクスの部屋で共にいること。だった。


「ん〜そうか。ネクス様には悪いけど、直ぐに信用出来るわけじゃない。あくまで表向きは信用する。裏では疑問を持つ。これが本来、当たり前だったからな。」

ツキとの会話を続けていく中、助けてくれたネクスに対する謝罪を口に出しながら、部屋で共にした際の情報をもとに模索していく。


「でも、兄さん、助けてくださった恩人に、あまり失礼なことをするものではないと思うのですが」

兄リュウの気持ちに寄り添いつつ、ネクスに対するこの行動に対しての疑問も伝える。


「実際、助けてもらった恩人に警戒を持つのも失礼な話だもんな...だけど、ツキの能力だとネクス様は大丈夫なんだろ?だったら、これからは恩返ししていけばいいさ。」

リュウはツキに言葉を返す。


「ありがとう。兄さん。じゃあこれからは遠慮なく恩を返すことができるってことね!」

ツキはその大人しい性格からはギャップを感じるほどテンションが上がっていた。


「よし。じゃあ兄さんに相談があってね。」

周りに響かないような声で相談を持ちかける。


---夜


「ん〜、こんなもんかな。」

ネクスが自分の部屋で、研究とさらなる追求をしていた。


「とりあえず、1つずつ魔法は上達していこうかな。今は雷をメインに、ある程度使えるようになったら次の魔法系統って感じでやっていくかな。」

「ふぅ」とため息をつきながらも、両手を上げて腰を伸ばす。その様子をホワイトウルフ兄妹は窓から見ていた。


「ねぇねぇ、兄さん、雷魔法を使う魔物や人って、見たことある?」


「俺は心当たりが1つあるが、あれは、別格の存在だ、雷が扱えるのも頷けるが、使えるやつはほとんどいない。」

ネクスの研究と修行をこなしている所をじっと見ていた。

そんな中感じていた。


雷魔法を扱う者の存在を、


「誰かいるのか?」

ふと、窓の方を見て、ネクスは声をかける。


「あ、ごめんね。私たちなんです。」

気付かれたことに対してはそもそも問題ではなかった。

ホワイトウルフ兄妹が考えていることは、改めてどう恩返しをしたらいいのか、その事だった。


しかし、それより先にリュウは疑問をぶつける。


「ネクス様、質問なんだけど、魔法って何が使える?」

正面から堂々と聞く。

そんな兄リュウの質問に対して、即答する。


「ん?俺が使える魔法ね。今は雷魔法を磨いてる所だな〜。ただ、他の魔法ってなると、土と風だね。」


あっさり答えてくれたネクスに対して、後から仲間になった相手に対して、嘘偽りなく直ぐに話すその姿にリュウは驚いていた。


「ふふ」


そんなリュウの姿を見て、ツキは微笑んでいた。


「あ、いえ、ごめんなさい。なんかバカらしくなっちゃって」


「ん?どういうこと?」

ツキがなぜ笑っているのか理由がわからないでいるネクスは質問をする。


「あ、いえ、実はつい先まで、ネクス様は信頼たる方なのか、と兄さんと話してたんです。」


「だけど、話してて思ったんです。ネクス様が信頼して本当のことを話してるのに、私たちだけ嘘をつくのはダメだってね。」


ツキが今まで隠していたことを全て話していた。

それは、ネクスの行動を見て大丈夫だと判断したからだった。

その様子を見たリュウも、(ツキがそうするなら)と心の中で語りかけ、話を頷きながら聞いていた。


「全然いいんじゃない?初めて会った相手を信じるなんて無理な話だし、むしろ、そのことを話してくれたってことは信用してくれたってことだから嬉しいさ」


信頼してくれたと感じ取ったネクスは、そこからというもの、ホワイトウルフ兄妹に対して、本音を伝える。


そうしたやり取りをしている間に1時間近く経っていた頃、


ネクスは、研究によっての体や頭の行使により、疲れからか、ゆっくりと眠りに落ちていた。


その様子を見ていたホワイトウルフ兄妹は、次は嘘偽りのない、本当の恩返しが始まるんだ。と、心から思っていた。


すると、ツキがネクスの隣へ行って丸くなって横になる。

リュウは、起こさないようにそっと外へと向かっていた。


---翌日


「ふわぁ〜よく寝た。」


「ん?なんか、すごい体の調子がいいし、スッキリするな。」

ふと、隣を見ると、前にも見た光景があった。

「すぅすぅ」と静かな寝息をたてて寝るツキがおり、唯一の違いと言えば、本調子とも言えるくらい体調が良くなったこと、いつもいたリュウの姿がなぜか消えていることだった。


「ネクス様起きたか。」

外から来たのはリュウだった。


「はい。これ、疲労回復や魔力を微量に回復できる薬草と腹ごしらえに魚とか取ってきた。」

それは、センから聞いた情報と照らし合わせると、かなりレアな薬草だった。


「え?急にどうしたの」


昨日の夜から態度が激変したことに違和感しかなく、ネクスは聞いた。


「え?昨日の夜言いましたよ?本当の恩返しはこれからだってね。」


そうして、ニッコリ微笑むリュウ


横になって寝たフリをしていたツキもまた、横目でそんな様子を見て、


(本当の恩返しは、これからなんだからね(な))

最後まで見ていただきありがとうございます!

前作から続けて見ていただいてる方、今回初の方、いろんな方に見ていただき嬉しい限りです!


よろしければ評価・ブックマーク等していただけると励みになります。

次回0.5話シリーズもよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。