表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
26/33

20.5話 改善と神化

エニュートとの戦いに苦戦を強いられる中、

気絶したネクスが起き上がり、再び戦闘を開始する。

今までにない異常な変化に、クロとセンが恐怖を感じる中、

ネクスの中では---


---ネクスの精神


(俺は、為す術もなく倒された。)


(クロとセンが駆けつけてくれた、フォローしてくれた、それなのに、乱入した相手に完敗した。)


(頼む、今の俺は、まだみんなを守るだけの力が無い。だから......)


(助けてくれ!!)

目の前で簡単に倒されてしまった自身の姿を思い出し、仲間を助けて欲しい。

ただ、その願いのために叫ぶ。


誰にも届かない、


そう諦めていた。


ある例外を除いて、


---そして、現実


ネクスからの承諾をトリガーに、行動する者がいた。


「個体名ネクスからの申請を受諾、体の主導権を一時的に移行し、目的を遂行します。」


機械的で女性のような声、しかし、鮮明に頭に残るような声だった。


「報告。進化の条件を一部満たしました。」


「確認します。」


「魔力やスキルの研究及び実力の一定基準......成功」

「個体名ネクスの思いの強さ......成功」

「器の確認......成功」

「一定量の魂を確認......失敗」


「申請。所持スキルを魂に代用します......クリア」


「報告。全ての条件を満たしました。スキルを犠牲に進化を開始します.........成功しました」


淡々と、小さな声で読み上げていく。

決められたセリフを読んでいく。

そんな様子に等しかった。


綴られた文を読まれる度に、ネクスの体内では、様々な変化を起こしていた。


「報告。Rスキル(管理)が、Sスキル(法則改変)へと進化しました。」


「スキルが進化し、既存の能力の制限を緩和、さらに新規能力を取得......成功しました。」


「Sスキル(法則改変)の新規能力」

「完全記憶、同時付与、スキル融合、解析鑑定、並列意思が加わります。」


「付け加え、スキルが進化したことにより、種族進化を行います......成功しました。」


「報告。個体名ネクスの器を確認。通常進化ではなく、“神化(しんか)”へ移行します...成功」


神化(しんか)に伴い、代用していないスキルが進化しました」


ネクスの内部で、複数のスキル構造が再構築される。

犠牲となったスキルが多くある中、唯一残ったスキルが進化をしていた。


「Nスキル(土いじり)が、Rスキル(土魔法)」

「Nスキル(そよ風)が、Rスキル(風魔法)」

「Nスキル(充電)がRスキル(雷魔法)」

「Nスキル(寄り添い)がRスキル(見通し)」

「Rスキル(圧)が分岐進化によりSスキル(覇気)」

「へと進化しました。」


「以上で、進化を終了します。」


気絶していたはずのネクスは進化(神化)を終え、ボロボロの体を何も無かったかのように、動かし始める。


「体の損傷を確認。傷の修復を始めます。」


(データでコピーしていた健全状態のネクスの体を読み込みます。)


「完了。自身の管理データを元に傷の修復を100%完治しました」

体が緑に少し光ると、体が一瞬にして治る。


「報告。空気中に漂う魔力を持続的に吸収し戦闘を行います。」

何も無いただの空間から、自身の体に集まるかのように魔力が集束される。


(解析完了。現在の魔力量やスキルを行使し、個体名エニュートに勝てる確率83%)


(話し合いに応じる確率3%。戦闘を想定し行動を開始します。)


そして、ネクスはエニュートに歩み寄り、撤退するように、話し合いに興じるように、“あえて”話しかけていた。


ネクスの根本が“話し合い”のため、その目的を遂行しつつ


話を終えた途端、エニュートは戦闘態勢に入る。


「居合=神速」

ネクスは小声でそう言うと、その場から消えて、瞬きをするほんの一瞬で、エニュートの背後に現れた。


管理能力により、“自身”を別空間へ一時的に移動。

敵の背後へ出てくるように再び使用することで、瞬間移動を可能とする。

その動作の時に発する衝撃波を一点に集中させ、後押しとして剣を使い居合と同じ要領で攻撃を行っていた。


この時、相手の“内部”に攻撃を与えるため、表立ったダメージは見られない。


クロとセンの2人が見守る中、移動したことが認識出来ないでいた。


“最初から後ろにいたように”


「報告。戦闘に入らなくても大丈夫です。すでに終わりました。」


そして、背後に現れたネクスがエニュートに向けて話しかける。既に対象は倒れていた。


(報告。居合=神速による自身への反動が大きいです。自動戦闘モード解除まで残り、2分を切りました)


声には出さず、解除までの制限時間を数える。


そうして、目標を遂行した後、狼型魔物5匹、魔鉱石によって変異した魔物1匹に手をかざす。


「完了。スキルを回収、改善、付与により、対象の魔物の自我が戻りました。」


次にエニュートのもとへ行き、手をかざす。


「......完了。スキルの回収を成功しました。個体名エニュートの一部のスキルを回収しました。」


「報告。個体名エニュートが意識を覚醒した時に被害を引き起こす可能性92%、これより、魂の回収を行います...完了」


センとクロから会話を持ちかけられている中、それらに答えながらも、スキルの回収や、付与などを行っていた。


「報告。時間です。」


「...目的を達しました。体の主導権を個体名ネクスへと変わります。」


こうして、魔王の幹部の一人であるエニュートの戦いは終えた。


倒れた後の、ネクスは“ネクス”なのか、ネクスとは別の介入した存在なのか、


それとも---


答えは誰にも分からない。

最後まで見ていただきありがとうございます!

前作から続けて見ていただいてる方、今回初の方、いろんな方に見ていただき嬉しい限りです!


よろしければ評価・ブックマーク等していただけると励みになります。

次回0.5話シリーズもよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ