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16話 協力、伺う者

〇前回のあらすじ

冒険者たちを村へと案内したネクス。

魔物と人が共に生きる世界を目指し、その歩みを進めていく。

だがその裏で――

再び、彼らを“観る”影が動き出していた。

「ん〜、あぁ〜眠たい」


朝になり、腕を上にして体を伸ばす。

体を起こして、家を出る。


「さて、冒険者たちの元へと向かうとしますかね」


「あぁ〜ネクス様だ、おはようぉ〜」


すごく眠そうな声で挨拶してきたのは、

ハイスライムのスムだった。


髪の毛は緑でもふっとしており、

身長は俺より少し高い、

性格も見ての通り、マイペースかつのんびり屋である。

話しながら寝てしまいそうな、そんな感じだ。


「おはよう、スム。珍しいな、君がこんな早くから起きてるなんて」

普段から皆より遅く起きてくる事が多いため、もの珍しさに声をかける。


「ん?あぁ〜とくに何かある訳じゃないんだけどね〜、たまには早起きしたいこともあるんだよ〜」

目をこすりながら答える。


そんな様子を見た俺はこの子のペースに乗せられそうになる。

(ダメダメ、とりあえず、冒険者のところに向かうんだった)


「出会って早々で悪い!俺、冒険者たちのところに行ってくるよ!」

急用で急ぎ早歩きでその場を後にする。


冒険者が泊まっている家に着く。すると中から話し声が聞こえてくる。

起きているようだった。


「おはよう。お邪魔するよ〜」

入り口から声をかけて入る。


「おはよう。ネクス、昨日はありがとうな。助かったぜ」


「ご馳走は美味しかったし、夜泊めてくれてありがとう。」

2人から挨拶と同時に感謝される。


「いいよいいよ、手を取り合うっていうのは大事なことだし」

俺は手を振って返事をする。


「あ、ネクス様くるのが遅いよ。暇だったからネクス様のすごいところ話してたところだったんだから」

そう言って奥の方からクロが出てくる。


「へぇ〜そうだったんだ。遅れてすまんかったな」

(え?俺の話って一体なにを、、、、)


そんな考えとは裏腹に話しかけられる。


「なぁ、ネクス、今更だけどさ、俺たちにできることがあったら遠慮なく言ってくれ!色々やってもらってばっかりは申し訳ないからよ!」

自身の拳を胸に勢いよく話す。


「ありがとうな。ならさっそくで悪いんだけどさ、また時間がある時に、俺を人間の町に連れて行ってくれないか?」


「え?」

ここにいるみんな、目を丸くしていた。


「ネクス様、人間の町に行かれるのですか?私たちではダメなんですか?」

いつの間にか話に入っていた、ドンスライムのマルドが口を開く。


「悪い悪い、勘違いさせたな。単純な興味で行ってみたいなって思ったんだ。数日経ったら帰ってくるから安心してくれ」

追加で伝えると、安心してくれた。

なお、クロはそう言ってくるだろうと思っていたのか、冷静だった。


「そんなことでいいなら、連れて行っても問題ないんだが、なにせ俺たちはまだクエストの報告とか諸々あるから、また近いうちに来ることにするよ」

申し訳なさそうにそう話す。


「あぁ!それで構わない!また近いうちに連れて行ってくれ」

(その返事を聞くことができて良かった。この村を広げるなら、外の世界も知らないとな)


いつまでもお世話になるのは悪いと言って、支度を済ませる。

「気をつけて帰りなよ。朝になって魔物たちが落ち着いているとは言っても危険だからな」

伝えると、何か言い忘れたかのように、話を続ける。


「あ、そういえば、こんだけしてもらって、まだ名乗ってなかったな」


「俺は、Cランク冒険者のザックだ。」

「私は、シルア、同じCランク冒険者よ。また、来るからよろしくね!」

簡単に自己紹介を終えると「じゃあな」と一言発して、村を後にした。


「魔物はみんな話の合わない、倒さないといけない存在だと思っていたが、まさか、あそこまで話せるとはな」


「正直驚いたわよね。人間である私たちにも有効的だったし、なにより、ネクスさん、あの方がまとめているからこそ成り立っているんでしょうね」

数日という短い期間、

あっという間と感じさせるほど、あの村での居心地が良かったと2人の冒険者は感じていた。


「さて、クエストの報告を終えたら、またあの村に足を運ぶぞ!」


「えぇ!そうね、他の仲間も連れて行きましょう」

そんなやり取りをしながら、自分たちの、人間の町へと戻っていくのであった。


「帰ったな、魔物たちが皆んな敵だという認識を改めて、協力し合える魔物もいるってこと、伝わるといいな」

2人を送り出した俺はそうつぶやく。


(数日だけの関わりしかなかったけど、町に行く話もできたし、目標に一歩前進したなぁ)

視線を上に向けて思い耽っていた。


「ネクス様、終わりましたか?」

センが作業をしながら聞いてくる。


「いいや、まだ終わってない。」


「急いでくださいね。皮剥きが終わったら、次は洗い物があります。なので、早くしないといけません」

今絶賛、ゴブリンたちと一緒にご飯の支度をしていた。

村の人数が多いため、作業も多い。その手伝いとして俺はそこにいた。


「ネクス様、手をもっと早く動かしてください」

(センさん、もぅちょっと優しく教えてくださいよ〜)


こうして、全員分の調理を作っていたゴブリン達の手伝いをしていた俺は、かつてないほどの疲労感と作業に没頭することとなる。


ーーーとある場所にて


「なんだ、この人間は、魔物と一緒に住んでいるのか?」

水晶を通して、ある村の様子を見ている者がいた。


「これは、あのお方に報告するべきか?いや、しかし、、」

しばらく考え、ある提案をする。


「よし、私から刺客を送りその様子を見ることにしようか。それで、今後、敵になるか否か、見定めることにしよう。」

そう言って立ち上がる。


「ねぇねぇ、なにをやってるの?」

後ろから突然現れる2つの影があった。


「これはこれは、カル様にポル様、こちらに何用でございますか?」

頭を深く下げた後に、問いかける。


「まぁ、部下がなにをやっているのか気になったら会いにくるでしょ?」

青い髪の少年は答える。


「なぁなぁ、何をやっていたんだ?この水晶に映っている人間、中々面白いではないか?」

かたや、赤い髪の少女も答える。


2人からの答えを聞き、すぐに答える。

「ま、まぁ、気になる者がいましてね。今から様子を見に行くところです。」

額に汗を流しながら伝える。

少年少女の姿とは裏腹に、言動の全てに対し緊張感が走る。なにより、その圧倒的な圧には、頭が上がらない。

(視線を交えていい相手ではない)


「まぁ、でも、悪いことしてないなら、いいさ、力のバランスが崩れるのは避けたいから気をつけてね。」

そう言うと、その場を後にしようとする少年。


「なぁなぁ、面白そうなことするなら、我も混ぜよ!やりたい!」

その場を離れようとする少年とは違い、興味本位でやりたい様子の少女。


「はぁ、まったく、これから大事な会議をするんじゃなかったかな?楽しいことならその後からでも遅くはないだろう。」

少年が少女に視線を送り、そう話しかける。


「むぅ、分かったのだ。会議が終わったらまた、様子を見にくるからな!」

2人は次元が切り裂かれたように現れたそれに、歩み、その場から消える。


「ふぅ、あの方は神出鬼没だから心臓に悪い。」


「さて、私も行動に移るとしよう。」


1つのアイテムを手に取り


その者はその場を後にした。

最後まで見ていただきありがとうございます!

前作から続けて見ていただいてる方、今回初の方、いろんな方に見ていただき嬉しい限りです!


よろしければ評価・ブックマーク等していただけると励みになります。

次回17話もよろしくお願いします!

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