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14話 決め事

⚪︎前回のあらすじ

名付けとスキル付与に追われ、疲弊するネクス。

そんな中、自身にもスキルの付与が可能であることを知る。

新たな可能性を手にしたネクスは、その力を共有するため、再び会議を開くのだった。

俺は自分に付与できることを知り、できるだけ付与しようとした。


ーーーだが


「不可能。これ以上の付与はできません。付与するには付与済みの物を上書きする必要があります。」

(あらら、まぁ流石に上限はあるよなぁ)


名付けやスキル付与の際、別でスキルのコピーを行っていたため、自身にも付与を施していた。


自分への付与は3つまでだった。

「ふぅ、流石に全部付与はできないよなぁ、色々スキルコピーできたからやりたかったんだけどなぁ」


残念がっていると戸を叩く音が聞こえる。


「ネクス様!どうしてそんな残念がっているんです?、、、あ!それより、会議がそろそろみたいです!」


この爽やかなハイゴブリンは“ハルト”

高校生男性くらいの身長

短髪の髪の毛に

できる奴!って感じのオーラを感じる。


「おー、ありがとうなハルト。今から向かうよ、」


ハルトの後を追って会議の場へと急ぎ向かう。


「よし、じゃあ、改めて話を始めようか。」


俺は腕を組んで皆に伝える。


「ねぇねぇ、急にみんなを集めて何を話すのさー」

クロが横から顔を覗かせて聞いてくる。


「みんな、集まってもらったのも他でも無い。俺のスキルの活用性が広くなったんだよ。」

俺は「どうだ!」と言わんばかりに伝える。


「それは嬉しい情報ですね。何ができるようになったんですか?」

センは相変わらずすごく冷静だ。


「内容によっては今後の役に立つかもしれんな。」

(ソンウは、、、まぁ、この村のこと中心に考えてるって様子だなぁ)


「ふふん!それはだなぁ、、、、」


「今までみんなに付与していたスキルだけど、俺にも付与できるようになったんだ!」

目を輝かせて伝える。


「えーっと」

(あれ?みんなの反応がいまいちだなぁ)


「あの、ネクス様、スキル付与が相手にできるのだから、ネクス様自身にもできると思ってました。」


「え?」


「まぁ、当然だよなぁ」


「自分にもスキル付与できるだろうなぁって、ネクスがスキル付与してる所見てからずっと思ってたよ?」


(もしかして、できないと思ってたの俺だけですか)

みんなの話を聞き、若干顔をひきつらせ汗を流していた。


「コホン!まぁ、こんなことができるようになった!っていう報告もだけど、他にもみんなに話したいことがあるんだ!」


「そうなの?」


「なんだ本題はこれからか」


(みんな意外と辛辣すぎない?)


「じゃあ、改めて、俺がこの村の代表になった以上みんな共通のルールを定めたいと思う!」

俺は前のめりに話し始める。


「簡単にルールは全部で4つある。」

約2週間にわたる名付けとスキル付与や改善に加えて考えていた。

「1つ!仲間内で争わないこと!」

「2つ!何かあれば話し合いで解決すること!」

「3つ!仲間たちとは協力すること!」

「4つ!他種族を見下さないこと!」


「以上!俺がみんなに共通認識して欲しいかつ、この村のルールだ!」

みんな真剣に聞いていた。

言い切った瞬間、場が静まり返る。

誰もすぐには口を開かなかった。


「ネクス様、1つ疑問があるんだが、」

手を挙げたのはソンウだった。


「なんだ?ソンウ、何か気になる所でもあった?」


「武力行使や争いなどの禁止、協力前提なのはわかった。だが他種族を見下さない。というのはどういうことなんだ?」


「あぁ、それはみんなさ種族進化したから前の自分より強くなっただろ?それを理由に他の魔物や人間相手に見下すなって意味さ。」

俺は腕を組んでいた状態をほどき、指を立てて話し始める。


「たとえばだよ?相手によって見下された。だから思い知らせてやる!みたいな感情をもつかもしれない。そうなると争いになってしまう。それに、言われたり匂わせてしまうと嫌な思いもするだろ?」


俺は前世で受けたことを思い出す。

使えないと判断され見下されたあの視線。

心配されるどころかストレスの発散に向けられた感情。

無慈悲なまでの態度。

それらを感じた時の怒りや悲しみ。


俺はその気持ちを胸にしまい相手の気持ちになって話す。

(これが今俺が伝えられることだ)


「ふむ、確かに言われたら納得のできる内容ではあるな。」


「えーっと、つまり?みんなにやさしくね!ってことでいいのかな?」

クロが首を傾げながら話しかける。


「まぁ、そんなとこかな」


「じゃあ、そういうことで!このルールに基づいて今後の村の発展をやっていこう!」


そうして会議を終えることとなった。

ルールを話してからは、各代表からみんなに伝わっていくこととなった。


俺は会議を終え家から出る。


そして、近くにいた“ゴブチ”から話しかけられる。

「ネクス様、振り向かずに聞いて欲しいんですが、ネクス様からみて右斜め後ろ辺りからちょっと遠い所に僕たちを見ている存在がいます。」


「そうか、ありがとう。じゃあ話をしてみたいから、会いに行ってくる。」


(一体誰なんだろうな。)


俺はゴブチから言われた場所へと向かうことにした。


ーーー同時刻


「あれさー、どうなってるの?」


「分からねぇよ。なんで、スライムとゴブリンが村を作って一緒に過ごしているんだ?それに、あそこにいるのって子どもだよな、、、」


「これどうする?報告しないといけないよな。」


「あ、あぁ、ゴブリンだけならまだしも、スライムがいる上に、子どももいる。うかつには出られないな。」


少し離れたところで異なる種族が住む村を見た者がいた。


「ねぇねぇ、そこのお姉さんにお兄さんたち?あの村を見て何を話しているのかな?」

仲間たちと話しているであろうその“人たち”に話しかける声があった。

そう、俺だった。


「なっ!君は、先ほどまであの村にいた少年!ここまで距離もあるのにいつの間に!!」

その驚いた様子を見た俺は意表をついたことに高揚感を覚えながらも、同時に状況を分析していた。

(あれは試しに役に立つと思って付けてみたスキルだ。まだ制限は多いけど……使えそうだな)


そして、我に戻り話を続ける。

「ここでなにをしているのかな?」

(見た感じ、RPGとかでいう冒険者?っぽいな。装備もいい感じの獲物もあるし、、)


「あぁ、いや突然のことで驚いた。すまんな」

大柄の男が驚きながらも謝罪をする。


「ねぇ、君、もしかしてだけど、あの魔物たちのいる村にいなかった?」

「魔物はね?怖いんだよ〜?人を襲うし、騙したりもする。だから逃げるなら私たちが助けてあげるよ?」

先ほどの男とは変わって女の冒険者は助けの手を差し伸べようとする。


「ん〜親切心ならありがとうなんだけど、ごめんね、あれは“俺の村”だから、離れるわけにはいかないんだ。」

正直に話した。


信頼して欲しい訳じゃない。

敵対したい訳でもない。

戦いになるような火種を起こさないため。そして、協力関係として繋がれるなら関係値を作ってもいいと思った。

そう、ただそれだけだ。


「え?君があの魔物の上に立っているってことか?」


「そう、言ってるように聞こえたわよね、、、」

2人は「信じられない!」そう言いたげなやり取りをする。


ふと、俺の足元の影が揺らぐ。

瞬間人間台の大きな黒い狼が現れる。

そう、クロだった。


「ねぇ、ネクス様、遅いから迎えにきたよ?」

「あれって人間よね?なら、心配の必要ないね!やられたらやり返すだろうし!」

さらっととんでも無いことを話す。


「いや、そんなことしないから!俺はただ話したいだけだよ。」


「ふぅ〜ん、まぁ、そういうことなら私はセンさんたちに知らせてくるね!」

そう言うと、その場から影に消えていく。


(嵐のように来て去っていったなぁ)


「な、なぁ、さっきの魔物って、、、」


「えぇ、間違いなくBランク上位の魔物、シャドウウルフだったわ、、、」

その頃冒険者?たちはクロを見た時から動きがぎこちない。


「それに、シャドウウルフと話していたわよね。話ができる魔物なんて進化した存在か、上位の魔物だけ、、、」


「もしかしなくてもあいつの言ってること本当なんじゃないか?あの村の設立者って話。」


「あのやり取りの後だと、正直怖いけど、信じるしかないわね。」

2人は俺を見て恐怖を感じつつ信じているようだった。


「じゃ、さっきもいったけど、お兄さんたちの話を聞きたいから村に案内するよ。悪いようにはしないし、今日はご馳走様があるからそこで気楽に話し合おう。」

俺は笑顔でそう話しかける。


2人の反応はというと、

鳩が豆鉄砲を食ったような、そんな様子でもあった。


そうして村へと2人を連れて向かうこととなった。


最後まで見ていただきありがとうございます!

前作から続けて見ていただいてる方、今回初の方、いろんな方に見ていただき嬉しい限りです!


よろしければ評価・ブックマーク等していただけると励みになります。

次回15話もよろしくお願いします!

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