表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/20

12話 拡大と応用

⚪︎前回のあらすじ

敵対するスライムたちの存在に気付いた少年。


情報交換と戦闘準備を終えると、

これまでとは違い、スキルを主体とした戦い方へ切り替える。


その戦い方はスライムたちの意表を突くが、

戦いの中で少年はさらに新たな力を見せ始める---

戦いが始まる少し前――


「よし、これで大体揃えられたかな」

あらかじめゴブリンたちに頼んでいた武器をスキルで集めていく。


「主人様?そんなにたくさんの武器どうするの?」


「こんなに武器を集めて何か策でも考えられてるのではないのですか?」


武器集めに手伝ってくれているクロとハイゴブリンの子が不思議な表情をしている。


「ん〜、まぁ話し合いが難しかったらっていう念の為の準備だよ。できれば使いたくはないけどさ。」


俺は渋々話を進めると、2人が声を揃えて聞き返す。


「違います(違うよ)」

声がハモった2人は目を合わせ、クロが進んで話を聞くことになる。


「その武器は一体何に使うの?いっぱいあっても主人様そんなに使わないでしょ?」

代表して聞いてくる。


「あ〜そっちね!それは、俺のスキルで物を引き出すその勢いを攻撃や防御に使えないかと思ってね。実はオーラの修行と一緒に鍛錬してたんだよね」

攻撃方法に乏しい俺は、バリエーションを増やすため試行錯誤をしていた。


「へぇ〜それってかなり強い攻撃になるの?」

尻尾をブンブン振って目を輝かせている。

どうやら興味津々といった様子だった。

ハイゴブリンの子も興味深そうに見つめていた。


「ダメージを与えられるかって言われると、切り傷を与えられる程度かなぁ、1発じゃ大したことないけど、、、、」

実際に右手を前に出し、意識を集中させて見せる。


「……それ、数が揃ったら厄介ですね」


「主人様、それって逃げ道も塞げるってこと?」

2人からは絶賛だった。


(数に、逃げ道ねぇ、、、いいことを聞いた。)


ーーー今に戻る


周囲に剣や槍が次々と現れる。

すると、スライムに向けて発射される。


攻撃パターンが代わり、スライムは驚いていた。

(攻撃パターンが変わった?にしても何なんだあの攻撃は、近寄れない、、)


スライムの柔軟性を活かしてなんとか避けているものの進路は発射された剣や槍に遮られてしまう。


攻撃も行うが、スライムの触手は途中で飛ばされた武器によって弾かれる。


「やっぱりスキルを使った戦い方が今の俺には合ってるな」

俺は集めた武器をスライムの進路を先回りするように何発も放つ。


(けど、、、やばい)


何発も発射される光景に相手は驚いている。

だが、それ以上に自分への疲労感がどんどん貯まる。

「ずっとスキルを発動させてるから、かなり疲れるな。」

(思った以上に、消耗が早い……)


「くそが!さっきから避けた先に攻撃が毎回来る。これじゃあ潜伏が難しいじゃないか!」

スライムは焦っていた。


“人間”を幾度となく相手したことはあった。

しかし、何もないところから連続で武器を飛ばしてくる相手は初めての経験だった。

さらに、スライムは避けるために集中していると気付く。

(おかしい、逃げ道が無くなってきている。)


攻撃されたところは武器や草木などが密集し、1つの壁と化していた。

それが前後左右と展開されており、それに気付くが遅かった。

「何をしてやがる!卑怯者が!さっさとこいよ!」

事態を理解したスライムが話しかける。


「ん?なんか、言ってる気がする。けど、翻訳できんからなんて言ってるのか分かんないな。まぁろくなことではないだろうけど、、、」

翻訳者、という有能な子たちがいないのを惜しみながら戦闘を続ける。


そうして、スライムの周囲を囲むように逃げ道を封鎖した。


「さて、これで君の柔軟性ある動きはある程度妨害できるでしょ。ここからは、真剣勝負といこうか」

武器の発射を止めて父の形見である鉄製の剣を取り出す。


そして、戦闘経験の浅い俺は少年の記憶を頼りに探る。


父親と毎日剣の修行をしていた日々のことを、、

剣術としての動き。

足運び。

視線の誘導などの駆け引き。


それを模倣する。


「回答。記憶を参考に剣術としての動きを模倣します、、、」


(ん?なんでお前が反応するんだ?まぁいいか、一旦聞いてみよう)

不思議なことに俺のスキルはスキルや物の出入りだけかと思っていた。

それとはまた違った方法があるらしい。


「成功。剣術や体術などを瞬時に行使可能となりました」

(行使が可能になった。思い出さなくても、体が勝手に動くってことか?)


相手が目の前にいて、理解が追いつかない状態の中、短時間で整理した。


「よし、ぶっつけ本番だが、試してみるしかないな!」

右足を曲げて左足をピンと伸ばして構えをとる。

右手で持つ剣を左腰の横に持ってきて腰を低く保つ。


スライムは感じた。

(なんだこいつ、また何か変わったぞ?何かを狙っている?それより寒気がするな。)

やばいとスライムは攻撃を仕掛けに向かう。


俺はそれを気配(オーラ)を頼りに察知する。

剣の間合いに入った瞬間

空気が張り詰める。


「・・・居合い」


スライムは何が起きたか分かっていなかった。

それもそのはず、

その場にいた少年は何か呟くと同時に、気付いた時にはすでに斬られていた。


「はぁはぁ、、、なんだこれ、魔力を使った時と同じくらい疲れるな。」

俺は模倣したであろう動きをしてみたが、体への負担が大きかった。


スライムの方は半分に切られていた。


しかし、


「はははっ!驚いたが体力の消耗が激しいみたいだな!」

半分に切ったはずのスライムがもう半分と合体しようとしている。


「我々スライム族は切られようが、殴られようが回復するんだよ!攻撃はすごくても体力はもたないよな!」

俺はスライムが元に戻ろうとしているところを見てると、

(だよな。情報通りの結果だな)


「だから——これで終わりだ」


俺はスライムの上に手を伸ばし意識を集中させる。


スライムより上空に向け、一瞬の光が見える。

その刹那、


「え、、、、なんなんだ!なんでこんなところに落っこちてくるんだよ!!」

スライムが上を見上げて叫ぶ。


自分の大きさの何倍、何十倍以上もある大きい岩が落ちてくるのを目にする。


「まて、、、人間がこんな力を持ってるなんて聞いてない!!おい!お前たち!俺を助け、、、」


言い終える前に、その大きな岩は勢いよく落下すると同時に崩れてゆく。


岩は砕け、土煙が舞い上がる。

スライムの姿は見えなかった。


しかし、漏れ出ていたあのオーラが見えなくなったのを見るに倒したようだった。


「ふぅ、勝てた〜、クロの時よりは弱かったけど、油断ならないなぁ、仲間と情報は必要不可欠だな。」


「主人様!」

駆けつけてきたのはクロだった。


「主人様!私たちが相手にしてたスライムたちだけど、急におとなしくなってさ!ボス?ボスがいなくなった、、、って言って脱力?してるみたい」

そう言われて、後ろを振り向く。


先ほどまで味方のゴブリンやスライムが相手をしていたスライムたちはボス?を失い意気消沈だった。


「なぁ、クロ、俺が今何をしたいかって分かる?」


俺はクロに問いかける。

正直帰ってくる言葉は分かっていた。


「うん!分かるよ?」

さも当然のように即答してきた。

(流石だなぁ、付き合いが長いしよく分かってるね)


クロはそれを察して続けて話しかける。

「じゃあ、今から私とハイゴブリンとで、話し合いの場を作るために集めてくるね!」


そして、近くにある影に潜り込むと姿を消した。

「いやぁ、ほんと、助かる。正直さっきの戦いで、疲れてるんだよね」


そうして俺は村へと、重たい体を動かしてトボトボ向かうことになる。


今後の方針と対応について、、、


最後まで見ていただきありがとうございます!

前作から続けて見ていただいてる方、今回初の方、いろんな方に見ていただき嬉しい限りです!


よろしければ評価・お気に入り登録等していただけると励みになります。

次回13話もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ