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第19章 ― 決して眠らない視線

新しい一日が始まろうとしていた頃、ズリカは父・ズリの隣で目を覚ました。

彼の目は異様なほど見開かれ、洞窟の出口をじっと見つめていた。まるで外の闇が、逆に彼を観察することを選んだかのようだった。


「どうしたの、パパ……?」

眠たげにズリカがつぶやいた。


彼の視線を追い、そして見た。

カエリラ。母親だ。

洞窟の入口に立ち、微動だにせず、目を大きく見開いている。その視線は常軌を逸するほど強く、無視できるものではなかった。

それは単なる視線ではない――警告だった。


ズリカの体はその瞬間、凍りついた。

空気でさえ、流れることを恐れているように感じられた。


ズリは低い声で、まるで自分の思考にすら聞かれるのを恐れているかのように言った。


「……お前の母さんは怖いな。おばあちゃんとそっくりだ。」


「ふぅぅ……」

ズリカはそう返した。それは冗談というより、降伏の音だった。


数時間後、世界は再び平然と日常を装い始めた。

ズリカは洞窟の外、村の中心にいた。一方ズリは鍛冶場へ向かい、灼熱の金属で混沌に秩序を叩き込むかのように、大剣を打ち続けるのだ。


カエリラはなおも村の巨大な門の前に立ち、森を見つめていた。

彼女が見ていたのは木々ではない。

疑問だった。


(あの……青い目の子は、誰?)

そう考えていた。


ズリカは違和感に気づいた。

初めて、あの背中を焼くような視線を感じなかった。

監視もない。

母の影もない。


それは珍しいことだった。

それは危険なことだった。


ズリカは微笑んだ。


軽やかで、どこか挑発的な動きで、村の中央の木から飛び降り、金属の壁を越え、秘密が漏れ出すように外へと逃げ出した。

ズリカが知らなかった――あるいは、忘れたふりをしていたこと。

それは、カエリラの耳が世界を残酷なほど正確に聞き取るということだった。

我が子の一歩一歩が、警鐘のように空気を震わせていた。


ズリカは森を駆け抜けた。

足元で葉が舞い、まるで彼女について来ようとしているかのようだった。

心臓は激しく打っていたが、それは恐怖ではなく、自由の鼓動だった。


数分後、川にたどり着いた。

静寂。

流れる水。

気配はない。


彼女は振り返った。

何もいない。


両腕を広げ、深く息を吸った。


「……やっと、心の平和。」


その平和は長くは続かなかった。

誠実なもののほとんどが、そうであるように。


ズリカは川へ近づき、服を脱ぎ、冷たい水の中へ入った。

一人で笑いながら、流れの中で世界の重みが溶けていくのを感じていた。

だが、何かがおかしい。

森が、あまりにも静かすぎた。


彼女は顔を向けた。


カエリラが、そこにいた。

木の上に。

見下ろしていた。


水でさえ彼女を隠せなかった。

距離も彼女を救えなかった。

裸であることすら、慈悲を与えてはくれなかった。


「ズィアアアア!」

ズリカは蒼白になって叫んだ。


「もう! 洗うための平和すらないの!?」


遠くで――あるいは、彼女自身の内側で――

カエリラは、絶対的な本能だけが持つ静けさで考えていた。


(私は我が子を守らなければならない。

この子には、守りが必要だ。)


そして守りは、ときに――

監視と、ほとんど同じ姿をしている。


次章へ続く

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