39 アルムお爺ちゃんのメールで気分が良くなったのに、ギルドでだだ下がり。
こんばんは、こんにちは。
いつもありがとうございます。
迷宮への準備が始まります~
今日もよろしくお願いします!
ステータスが……何だかすごすぎる。
フラットもすごいことになってるんだけど。
あ、でも痩せ型なんだ。うーん、もっと食べさせなきゃね。
これ絶対お誕生日だから、だよね。
頑張って楽しめって事かな。
メールも来てる、見てみようっと。
++++++++
ナギ。
アルム爺じゃ。
誕生日おめでとう!
プレゼントはいろいろと考えたのじゃガ、便利な能力にしたぞ。新しい眷属は迷宮で出会うことになるじゃろ。すぐに解る故、心配はいらぬのじゃ。
お前の能力はクリエイトで増えるが、それは特化型じゃ。大きくなるにつれて魔法として開花するものが多い故、気にせず使うのじゃ。新しい所では、エリアヒールが使えるようになった事かの。もちろん、エリアハイヒール、エリアエクストラヒールなども同様じゃ。広範囲で一度に治療ができるというものじゃの。回復も同様じゃ。これは人助けになる故、遠慮せず使うのじゃ。魔力も増えた故、心配ないのじゃ。
フラットじゃが、レベルや能力は基本的に持って生まれたものじゃの。ただ、火属性魔法の他に火炎魔法を加えてみたのじゃ。これは火魔法の最大値とは比べものにならぬほど強大な力じゃ。
迷宮で魔物の大群を焼き払うようなときに使うのじゃぞ。それ以外は危険極まりない。かなりの大きさの森くらいなら焼き尽くすほどの力と認識すれば良い。それを知らず、フラットを怒らせる輩は仕方ないの。例え国であろうが、ナギに危害を加えたならば焼き尽くすであろうの。それほどの力なのじゃ。使い方次第ではあるの。迷宮でも災害でも、善でも悪でも使えるのじゃ。水の災害などで地面がドロドロになっても、これならば加減すれば乾燥できるのじゃから想像はつくはずじゃ。フラットに言いきかせるのじゃぞ。むやみに使わぬようにとな。儂からも念話で知らせておくがの。
あとは、空間魔法じゃ。
お前にもいずれは開花するが、今回はフラットに与えたのじゃ。迷宮で隠れる場所がないとき、大量の怪我人を安全な場所で治療したいときなどは重宝するのじゃ。これも儂が説明しておくかの。
その他に何か必要なれば、クリエイトで造るがよいのじゃが、無理なこともある。特に魔法の場合は、お前の身体、能力、魔力などの準備が整うておらぬ時には発動せぬのじゃ。その時には、爺にメールをせよ。相談にのるからの。考え方を変えれば形になることもあるのじゃ。上手に使えば可能になることは多いからの。
もうそろそろ迷宮に向かうことになるじゃろ。
準備は怠るなよ。材料さえあれば、何でも作る事ができるのじゃ。迷宮で食べるものは重要なのじゃ。その材料を買い、ないものは造れば良い。お前が前世で見たもの、作り出したものなどは簡単に作れるのじゃ。だが、材料がなければ無理なこと。じゃがの、この世界にないものはお前の記憶から引き出して魔力を糧に作り出し補うのじゃ。故に、事前準備をしておく方がよい。魔力は迷宮では必要なものじゃ。最低限で収まるならその方がよい。全て事前準備じゃぞ。
迷宮の中では、テントほどの大きさの家を持って行くのじゃ。中は広く造れば良い。それはお前の能力で可能じゃ。
追加で広げることもできよう。ただし、無駄に広いと無駄になる。そのことは忘れぬようにの。
それくらいかの。お前ならば、準備をする間にいろいろ思いつくじゃろ。
お前たちの活躍を楽しみにしておるのじゃ。
メルトも心配ない、あやつは強い。迷宮にたけておる故頼りになるぞ。
天界から見ておる。楽しむのじゃ、ナギ。
アルム爺
++++++++
ふむ。能力も時と場合を考えて使うことを覚えなきゃということだね。
それにしてもフラットの能力はすごい。
元々持ってた能力がすごいんだけど、その上におじいちゃんのプレゼントだからね。
火炎魔法って怖いね。でもすごいんだ。人助けもできるってことでしょ? それってかなり可能性が広がるな。
それはそうと、二人は何してるんだろう。
着替えをして、探してみるかな。
リビングに行ってみたけどいない。
もしかして、と外を見れば鍛錬してるのはメルト。走りながらジャンプしてるのはフラットだ。なにか新しいこと思いついたのかな、フラットは。
じゃあ、朝ご飯はまだだよね。
『フラット、おはよ。朝ご飯はまだ?』
『あ、ナギ。おはよ。まだだよ。僕お腹すいたぁ~』
『じゃあ、すぐ作るからね』
うう~ん! と聞こえたからキッチンに戻った。ちゃんとストーブはついてるみたい。心地よい温かさで過ごしやすいね。
じゃあ、何を作るかな。
えっと、朝食セット?
あはは、今思い出したの、ホテルの朝食だよ。
それで行ってみようかな。ビュッフェ形式でどうかな。
まずは、肉系だね。ハンバーグが定番かな。作るのも楽だし。
オークの肉ともらった牛肉、タマネギ、卵、パン粉、塩こしょうなどを取り出す。おっと、パン粉は残り一袋だね。じゃあ、コピーしておくかな。
<コピー>
はい、五回繰り返しましたよ。途中から二個ずつ、三個ずつとコピーしたら、かなりの数になりました。それとソースはデミグラスソースでいいかな。これは見たことがないんだけど、作る時に指定してみようかな。ない材料も多いけど何とかなるかな。ビュッフェ形式でよく見る小さめのハンバーグがたくさん欲しい。大きな深皿を置いて想像してみた。
(クリエイト)
ぶわっと光っているから、次だね。
サラダもポテトサラダと野菜サラダにしようか。
あとは、スクランブルエッグかな。ご飯もほしいし、ホテル食パンだよね。ふんわり柔らかい食パンが欲しいな。
いろいろ考えながら、卵、小麦粉、お米、ジャガイモ、にんじん、葉物野菜などを取り出せば、カウンターは一杯になった。
(クリエイト)
再び光に包まれたんだけど、あれ? 食器もだしてないし全部一緒に発動したのかな?
ただいま~と戻って来た二人にクリーンを掛ける。
メルトは着替えしてくるとロフトに上がった。
『これなに! ねえ、ナギ。いい匂いのがあるよ!』
「これは朝ご飯だよ。もっとできるから待っててね」
『じゃあ、ワゴンいる?』
「持って来てくれるかな?」
うん! と大きな身体を揺すりながら部屋の端っこへいって二台のワゴンを器用に鼻で押してきてくれる。
ドドドドと音がして、メルトが飛び降りる勢いで降りてきた。
「いい匂いがする、これなんだ?」
「朝ご飯だよ。手伝って」
よし!
張り切って食器を出してくれる。
フラットは料理の前でウロウロしてるけど。
カウンターの上にハンバーグの大皿を置く。他のはどうかな、と見れば全部出来上がってる! それもホテルと同じような容器に入ってるんだけど。あ、スープ忘れた。でも確か、あった気がする。
アイテムボックスにあったのでストーブに置いた。
「いただきます!」
空の皿を見て二人はキョトンとする。
「好きなものを取りに行くんだよ。フラットはとってあげるから自分のワゴン押してきてね」
『わーい!』
専用のワゴンを押してくるフラットに、とりあえず全部をとってみた。
スープはメルトが注いでくれるのでお任せだね。
さっそく食べ始めたんだけど、中くらいのボウルに入れたハンバーグはもうないよ。五個以上あったはずだけど。
メルトも楽しそうにとってるけど、これ足りなくなるよね。
みんなに背を向けてこっそりコピーした。そして再び山盛り復活だ。
ポテトサラダもなくなりそうだから、自分のをとるふりをしてコピー。スクランブルエッグも足りない。野菜サラダは大丈夫そうだけど。あとウインナーもできてた。さっき、無理かなと思ってたんだけど、オークの塊を置いたからそれで作れたんだね。
パンもないよね、と最後に気づいたのでコピーしておく。
『ナギ、これパンなの? すごく柔らかくて美味しいね。いろいろ挟んでもいい気がするー』
「そうでしょ。これは美味しいんだよ。いろいろ使えるしね。今度、これで美味しいおやつを作ってあげるよ。そうだ、ミルクもあるけどどう?」
欲しいと言ったのはフラットだ。
中くらいのボウルに入れてやれば、ゴクゴク飲んでるね。
「ナギ、これヤバイくらい美味いな。見たことないんだけど、魔法か?」
「まあ、そうだよ。魔法とは少し違うんだけど。僕のスキルなんだ。だから内緒だよ」
もちろんだ! となぜだかフォークを突き上げてるよ、この人。
『ハンバーグ、お代わり!』
はいはい、と器を受け取ってハンバーグを十個入れた。
メルトは? 俺も。
自分で取りに行くって聞いたのに、と気を使ってるんだね。
なかなか満足のいく朝食でした。
『ねえ、ナギ。僕、三歳になったんだよね』
「そうだよ。フラットは三歳になったし、僕は七歳になったんだよね」
えええーーーー?!
「二人とも誕生日なのか?」
「そうだよ。同じ日なの。まだまだ大人にはほど遠いけどね」
「聞いとけばよかった。プレゼント用意してないぞ」
「そんなのいいよ。フラットも僕も、メルトがいてくれるから安心だし、フラットは毎朝遊んでもらえるしね」
『うん、訓練してるよ』
「あはは、訓練なんだ。じゃあ、明日からも頑張ってね」
は~い、と再びパンを咥えたフラットは本当に可愛いね。
「今日、ギルドは?」
「行った方がいいでしょ。昨日、買取の精算するって言ってたけど、僕がへばってたから」
「じゃあ、朝食が終わったら行こう。確か、昨日は参加候補者の模擬戦があったと思うけど、結果も聞きたいだろ?」
そうだね、と食事を終わらせる事を優先した。
食事は、完食されました。
最後まできれいに二人が終わらせてくれるので楽です。
クリーンで一気にきれいにすれば、メルトが食器棚に入れてくれるのでとても楽~
帰りに卵を買って帰るから、と皆に共有してもらう。忘れたら卵なしだから。
鳥肉の漬け込みもしたいし、時間があるなら唐揚げも揚げたものをアイテムボックスに入れておきたい。おじいちゃんが準備はしっかりって言ってたし。
そうだ、小さい家も造らなきゃね。で、中を拡張するんだ。三人で寝られるようにすればいいかな。
ひとりでそんなことを考えながら、ギルドに到着した。
「ナギさん~体調は戻りましたか?」
はい、ありがとう。でも、あまり大声で言って欲しくなかったなぁ……
「これ、昨日の買取分、預かってます」
明細を確認する。一枚はメルトの分だよ。
オークキングの素材、イークの肉・素材。これ何? あ、でっかい鷲かな。これもなんだか聞いたことがないけど、かなりのお値段だ!
合計で金貨十六枚ほどだね。ふふふ、これで迷宮に出かける準備をしよう。
メルトから明細を報酬が渡されたんだけど、なに?
「これ、受け取って。いろいろかかるだろ?」
あ、気を使ってくれたんだね。ありがたいよ。
笑顔で受け取った。その方がメルトも気遣いしなくていいからね。
あと、食堂でお弁当を頼むんだよ。
迷宮でのお昼ご飯としてあれば便利でしょ。ゆっくりと食事ができるのかは解らないけど、あるに超したことはないよね。アイテムボックスになってる何かって作れないのかな。クリエイト先生に頼ってみようかな。時間がとまらないとダメだから難しいかな。まあ、戻ってからだね。
ナギ!
お、ギルマスだ。上がってこい、と手招きされる。当然三人でね。
「お前、昨日寝込んでたんだって? もう大丈夫なのか?」
「うん。大丈夫。心配掛けてごめんなさい」
「いや、無理させたからな。悪かった。でも助かったぞ。おかげで昨日模擬戦をやって最終的に人数を絞り込んだ。それで頼みたいことがあるんだが」
ん? 病み上がりに何をさせようと?
「あはは、お前というよりはメルトとフラットだ。結局人数は十三人になった。まあ、回復役や斥候も入れてだから全員というわけじゃないが、二人に訓練をして欲しい。メルトはSランクだし、フラットは魔物としての能力を活かしてほしい。大きさにビビることもないくらい慣れて欲しいんだよ。相手も攻撃してくるから、フラットなら加減しながら結界を張って全力を受けてくれるだろ。どれくらい体力があるかを確認したい」
なるほど。それなら二人が最適だよね。
「まあ、いいけど。フラットはどうする?」
コクコク頷くフラットは、いいよ~と言ってるんだよ。
「もちろん報酬は出す。フラットの分はナギの名前で出そうと思ってるから」
そうでしょうね。魔物に報酬は出せないよ。
「それでいつ頃出発なの?」
それだよ、とギルマスが頭を抱えてる。
「ショルダーとピットがまだ戻ってない。こっちに向かってるらしいんだが、まだ数日かかるだろう。馬鹿野郎どもは護衛依頼を受けて戻ってるんだ。だから時間がかかる。ただでさえ魔物が多いのに。ほんと、呆れるぞ」
マックスさんたちは?
昨日戻ってるらしい。
今日は休息日だと聞いた。マックスさんだけは明日から訓練に参加するって。
「その間、ナギはどうする?」
うーん。やりたいことやろうかな。
「僕は準備するよ。迷宮行きっていっても、隣国までが遠いでしょ。その間魔物も出るだろうし。野営も必要だよね。だから食事の準備をしようかなと。食材もたくさん欲しいし、作っておきたいものもあるから」
そうか、とギルマスが何か悪巧みしてるよ。
「じゃあ、お前には別の依頼があるんだが、聞いてくれるか?」
なんだよ。
「道中の大きな荷物、テントとか寝袋とかをアイテムボックスで運んでもらえないかと思ってる。食事も頼めればありがたいが、人数がかなり多い。それは無理は言わない。それとレインと他の僧侶たちと一緒に治療だな。ダンジョンの中でも頼む。まあ、本職が魔力切れになったらお前の出番、くらいに思っててくれ」
食事ね。それは無理だよねぇ。
「何人いるの?」
えっと、とギルマスがリストを取り出した。
マックスさんのパーティが五人、ピットさんとショルダーさん、メルトと俺、フラット。そして十三人か。合計で二十二人とフラットだね。
これは毎食になるとしんどいかな。
「治療のことは問題ないよ。大けがの人とか、僧侶の人たちが魔力切れの時は呼んでくれていい。あと、食事だけど、毎食は辛いかな。僕とメルト、フラットは一緒に食べるけど、あとはどうしようか。夕食だけなら提供してもいいけど、メニューに文句は受け付けないのと、大きなお皿はそれぞれが準備して欲しい」
そうか! それはありがたいな!
声が大きいよ、ギルマス。
読んでいただきありがとうございます。
ナギは糧食班決定? 戦いもするのに。かなりハードじゃないのかな。
大丈夫かな、ナギ。少し心配です~
コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。
明日もどうぞよろしくお願いします。




