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転生した少年は三歳から冒険者生活始めました。  作者: コウ(九龍 紅)


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40/202

40 とんでもない迷宮旅になりそう、僕だけだけど。

こんばんは、こんにちは。

いつもありがとうございます。


ナギの、見事なまでの爆買いを見てください~

今日もよろしくお願いします!


 コンコンとドアが鳴って、マックスさんがやって来た。

「ナギ、ただいま。なんか、ここで相談してるって言うから参加しに来た。何の話しだ?」

「訓練のことだ。それとナギの治療と飯のことだな」

 おお、それはいいときに来た。

「俺もナギの食事がしたい。ダメか?」

 だ~か~ら~

「夕食だけは用意してくれるって。まあ、昼飯は皆、携帯用のまずいやつになるだろ。火をおこすなりなんなり、自分で食えばいい。朝はどうする?」

 それが気になるよね。

「じゃあ、お任せ朝食プレートをナギに作ってもらうって言うのはどうだ? 当然、強制はしないが、食べたいやつは自分で金を払って提供してもらう。どうだ?」

 いいな、それ! 二人は大喜びだ。

 なんか嫌だな。お金もらって、とか……

「それ気分良くないよ、僕。夕食のお任せメニューはギルドからお金はもらいますね。僕の労力を使うんだから。でも、朝お金持って買いに来られても。あまり気分が良くないよ。それに数もわからないし」

 それはそうだな。

 でも、忙しいだろ? マックスさん、何言ってんの?

「それって朝ご飯も作る前提なの?」

 あ、あはははは……

 笑って誤魔化すなよ!

 

 ため息しか出ない。いざと言うときは俺も戦うのに。余計な仕事作らないで欲しいんだけど!

「誰か手伝いがいればいいか?」

 手伝い? 何言ってんの。作るのは俺でしょうが。

「ふぅ。あのね。手伝いって、盛り付けだけでしょ。作るのは僕だよね。まあ、魔法を使えばいいんだけど。それなら何日くらいかかるかわからないけど、食堂でお弁当頼めば? 僕は今日頼んできたんだ。でも、現実的じゃないよね、二十数人の朝ご飯、日数分なんて。例えば十日かかれば二百個以上だよ。そう考えてみてよ」

 そりゃそうだな。

「お前はどうするんだ? その弁当を食べるのか?」

「違うよ。僕たちは三人分作るから」

 ちょ、ちょっと待て!

 うわぁ、マックスさんの顔色が変わったよ?

「三人分ってどういうことだ。なんでメルトが入ってる?」

 あははは、しゃべっちゃったよ。

 メルトと視線を交わす。しまった、と顔に書いてあるよね。

「ああ、もう! こうなるから言いたくなかったんだけど。こっちに来た日ね、宿が全く取れなくて。メルトがテント張るから庭を貸してくれっていったの。けど、フラットがロフトを貸してやれって。これから迷宮に向かうのに、テントじゃ疲れも取れないだろうし。だから貸したんだよ」

 そ、そ、そ、そ……

 マックスさん、そ、しか言ってないよ?

「なら同じ屋根の下に住んでるって事か?」

 そうだよ。

「メルト。お前、なんで言わなかった!」

 あれ、ギルマスもキレた。

「別に何の違和感もなかったし。それに俺も手伝ってる。昨日は寝込んでるナギのために食事を買いに来たし、フラットと訓練もしたし。起きてからは食事の準備もしたぜ。ひもじゃないしな。今日の買取報酬も渡したぞ」

 いや、そういうことじゃない!

 あはは、これ泥沼になりそうだね。

「あのね~別にいいじゃん。ギルマスだって酒飲んで帰れなくなったら来るっていってたくらいだもん。でも酒飲みはお断り。メルトも家では全く飲まないよ。それに正直助かってる。お店に買い物に行ったり、知恵を貸してくれたりね」

 うっ、と二人が固まった。

 二人に酒を止めろと言っても無理だからね。

「そうそう。いっておくけど、テントとかかさばる荷物は預かるよ。でもお酒はダメ。飲みたいなら自分でどうぞ」

 そんなぁ~と二人から泣きがはいる。

「ほら、そう言うでしょ? だからうちには住めない人たちなんだよ。わかった?」

 うん、と頷いてるよ。お酒だけは嫌だから折れないよ。

「薬とかはどうなの? 必要なものは箱にでも入れて欲しいんだけど。ポーションは持って行く?」

「そうだな。薬は当然だけど、ポーションも持って行く。それと薬草もだな」

「わかった。ちゃんと箱にまとめてね。薬草は道中採取してもいいし。薬師はいないのかな」

 それは無理だと言われちゃった。やっぱり試す価値はあるかな。


 じゃあ、出発日は?  

 ここでマックスさんがいいことを言う。

「先に出発すればいいだろ。二人は戻り次第自力で追いつけばいい。俺たちだって何があるかわからないから、真っ直ぐ戻ったんだからな。それなら日程が決められるだろ?」

 その方がいいな、と話しが収まりそうだ。

「ナギ、食事のことだが、どうする。朝食もってことになれば大変だろ?」

『ナギ、ビュッフェがいいよ』

 あはは、まあそうだけど。

 どうした? とメルトが聞くので、ビュッフェがいいって、と言えばそうだなと笑う。

「なんだ、そのビュッフェって」

 ギルマスが食いついたよ。あんたは行かないでしょうが!

「えっとね、いくつか料理を作って台に並べておくんだ。それを皆が勝手にとって食べるの。だから、僕は大量に一つの料理をつくって盛っておくだけ。大体の人数分は作っておくけどね。早い者勝ちだよ。ぜったい大食いがいるから、余分に用意するけど、人のことを考えて食べることも必要でしょ。気遣いだよ。余ってたらお代わりは自由。起きるのが遅い人は食べられないから自分で確保する。そういうのだよ」

 それはいいかもな。

 でも作る量は変わらないから、クリエイトさんにお世話になるけどね。

「じゃあ、朝食はそれで頼めないか? かなりの量作る事になるだろうけど、材料も全て領主様に支払ってもらう。もちろん、お前の労力も。夕食はワンプレートに盛ってくれるか? 朝はその手間がないってことだろ?」

 糧食班かよ! 俺は自衛隊じゃない。

「かなりの高額になりますが、よろしいでしょうか?」

「あはは、ナギの口調が変わったぞ。これは本気でかからないとダメだな」

 当たり前だよ!

 それならここで聞いた方がいいかな。

「それと一つ聞きたいことがある。皆はテントだよね。でも、僕たちは小さな小屋を持って行くから。中は空間拡張する。その中で食事を作るつもり。それはいいかな」

 なんだと? 

 そんなことができるのか?

 うん、できるよ。

 ……

 あんまり簡単に言うなよ。アイテムボックス持ってるからできることだぞ。

 そうなんです。空間魔法型アイテムボックスだから、空間を自由に使える。それ故の事だよね~

「そうだよ。だから僕たちだけ。異質だけどかまわない?」

「ああ、問題ない。そこで料理を作るのか。そうだよな、皆が寝てるときや休んでるときにお前だけ働いてくれるんだから」

「まあ、それもあるけど。魔法を使うからいろいろ見られたくない魔法もある。あれこれ詮索されたくないんだよ」

 そういうことか、とギルマスが頷いた。

「とりあえず、食事は確保できるって事か。悪いなナギ。お前の負担が増えるだけだな」

 そうだね、お昼以外だよ!

「その分、頑張ってくれればいいよ。それで、妙なやつはいないんでしょ、選抜した人は」

「まあ、そうだな。あまりに酷いときはマックスの判断で戻らせる。迷宮には転移魔方陣があるからな。報酬も戻ってからになるから問題ない」


 なんだかややこしいことになっちゃったね。

 いや、まあ。予感はしてたんだけど。

 それなら俺はさっそく準備を始めるとするか。

 買い物がたくさんあるけどどうしようか。

「ギルマス。訓練は明日からにしてくれよ。どうせマックスも明日だろ。病み上がりだし、食材を仕入れにいくから一人じゃ行かせられない。だから明日からだな」

 マックスさんが行こうかと言ってくれたけど、メルトがおもいきり拒否した。あはは、どういうこと?


 その場でギルマスが領主様に連絡をとったら、もちろんだ、とたのまれちゃったよ。先に材料代をくれるそうだ。一人一日どれくらいで作ればいいのかと聞けば、この際だから気にしなくていいらしい。領に対しての報償金も出たからだろうね。

 ギルマスが立て替えてくれると言うので、受け取った。

 金貨が二十五枚って?

 一人一日銀貨一枚で十日分で計算したらしい。

 ここから迷宮まで行く日数、迷宮にいる日数、戻ってくる日数らしいけど、とりあえずの金額だと言われた。

 迷宮までどれくらいかかるのさ!


 片道へたをすれば十日かかるだろうと言われてげんなりした。

 ただ、皆が高ランクの冒険者だし、馬で駆けるからそれほどはかからないだろうと聞いて、少しだけ安心した。

 

 

 ギルドを出て、何を買うかと考える。

 肉はオークならたくさんある。それ以外だとワイパーン?

 ワイバーンは皆に振る舞うのには高額だと言われた。まあ、そうだよね。じゃあ、オークの肉をもらっとけば良かったね。

 それなら今からフラットが何か獲物を狩ってきてくれるという。いいの? と聞けば、買い物にいってもすることがないかららしい。

 じゃあ、獲物はどうやって持って帰るかな。

 フラットは全く気にしてないよ。

 家の裏庭に置いてから行くらしい。空を飛べばあの森の入り口からなら二分くらいだと聞いて、納得した。

「じゃあ、頼める? くれぐれも気をつけるんだよ。何かあったらすぐに念話して」

『わかった。美味しいの狩ってくる~オークとかクマとかでいいの? ディグビッグもあったらいい? あと、ワイバーンはいると思うけど。肉が美味しいのは何がある?』

 肉の美味しい魔物?

「そうだな、オーク、ワイバーン、クマ系、ボア系、鳥系、亜竜系、バイソン系なんかだな」

『わかんない~』

 うん、わかんないよね。

「オークやワイバーン、クマも知ってるでしょ。ボア系っていうのは、前にかったイノシシのでっかいやつだよ。ドドドドーって走って逃げてたでしょ、あれ。あと、鳥は見たよね。バイソン系っていうのは牛みたいなやつ。お肉もらったでしょ。マナバイソンとかブラッディバイソンとかいろいろいるみたいだよ。角がでっかいから気をつけてね。あと亜竜系っていうのはね、ワイバーンもそうなんだけど、空を飛ばない蜥蜴みたいなやつがいるんだよ。そんなところかな?」

『わかった。サーチで探してみるよ~』

 行ってきま~す!

 あはは、いっちゃったよ。


 

 じゃあ買い物ですね。

「いつもの商会で買うか?」

「うん。その方がいいよ。あちこち行くのは大変だし。結構たくさん買わなきゃ」

 そうだよなぁ。あは、メルトがうんざりしてるよ。

 アイテムボックスをチェックして、野菜の在庫をみてみれば、あまりなさそう。それなら買いまくるよ。どれだけあっても足りないかもしれないね。



「いらっしゃいませナギ様。先日は素晴らしいものをいただきありがとうございました。さっそく王都に問い合わせました。あれは売れますよ。それで本日はどのような商品を?」

「会頭さん、こんにちは。いろいろ必要ですが、まず野菜を見せてください」

 どうぞ、と案内してくれるけど、いつもの売り場じゃない。

「ちょうど入荷したものがございますので、こちらからご覧になってください」

 うれしい~お言葉に甘えて見せてもらうことにする。 

 ジャガイモは箱に入って二つあるね。タマネギも二箱。レタスみたいな葉物がひと箱に八個入って入るんだけど、何箱あるのかな。

 六箱あると聞いて、全部ですよ。

 あとは、キャベツみたいなものとにんじんだ。どちらも二箱だね。そしてこれは? これ、ゴボウじゃない? 土付きゴボウだよ!

 それもひと箱もらう。

 トマトによく似た甘いやつは大きめのものがひと箱に二十個。これは三箱必要だね。それと、キュウリか? 匂いもよく似てる。じゃあ、これもひと箱ね。

 あとは、ブロッコリーみたいなもりもりやさいも二箱。ネギもあるんだよ、この世界は。だから太いネギと細いネギを各二箱もらう。

 サツマイモもあるみたいだから、これはひと箱。そしてカボチャは二箱です。呼び方は全部日本で呼んでた名前だけど、お店では指さしてる。覚える気がないんだよね~

 大根? これ大根だけどどうやって食べるんだろう。

 聞いて見れば細切りでサラダにしたり煮込んで食べたり、らしい。おんなじじゃん! お肉と一緒に煮込めば美味い!

 煮込み用の乾燥肉があった。なんの肉かと聞けばオークや鳥らしいので今夜食べてみよう。

 ここにあるのはこれくらいだね。

 

 次はお米だけど、まだそこそこあったはず。でも、うちの米だし。

 お米は? と聞けば、すぐに食べられるものが十袋あったので全部買う。トウモロコシの粉を見つけた。加工していないのもある。これは付け合わせにいい。粉は天ぷらにでもするかな。

 まてよ。この世界に来てから天ぷらって作ってないよね。サツマイモは天ぷらでしょう!

 それなら天ぷらのネタ探しだよ。

 海産物を探すんだけどわからない。会頭さんに聞けば、肉売り場の隣らしい。

 見に行けば、今日入荷したというエビがたくさんあった。これはフライでも天ぷらでも使える。量的にはどれくらいあるんだろう。在庫を聞けば、凍らせたものも含めれば百本ほどあるらしい。それじゃぁ全部欲しいといえば、さすがに驚いている。

 そして魚の切り身も同様に冷凍を含めればかなりある。この前のフライも美味かった。

 じゃあ、同じように二種類を全部と無理をお願いした。

「どこかへ向かわれるのですか? かなりの量ですが」

「はい。領主様の依頼で隣国へ。向かう冒険者が多いので。僕が料理番もしなくちゃなので」

 それはそれは、と感心している。

「戦い、そして食事の支度ですか。かなり疲れるでしょう。お気をつけ下さい」

 今はアイテムボックスで買い付けているそうで、海産物もたくさん手に入るようになったらしい。それを買い占めたのは俺だけど。


 そのあとは、油、小麦粉、こしょう、塩、味噌……

 エンドレスだ。砂糖が大量にあったのは助かった。

 何を作るかは考えていないけど、漠然と思い浮かんでいるので、メニューをざっくり書き出してみよう。

 他に珍しいものはないかと聞いたが、変わったものはないらしい。

 そうだ、卵!

 よかった思い出した。

 日本と同様にパックに入ったものが、木箱に入れられている。ひと箱百個。それを三つお願いした。多分、すぐになくなるだろうけど。それと醤油も爆買いした。

 ソース類も同様だ。お好み焼きを作るかもしれないので、甘口を倍にしてもらった。辛口がいい人もいるだろうからね。

 結局どんどん増えてるし。

 既に乾物などは木箱に入れてくれてる。あの木箱、空間拡張して、とても便利だったよ。

読んでいただきありがとうございます。


ギルドの大人はナギに甘えてるね。絶対にそうだよ。

ナギは優しいから、そういうところは断れない。損な性格だよね。でも、みんなに助けてもらったことも忘れてないのは、元、おっさんだから?笑


コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。

明日もどうぞよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 既に「ナギが作ってくれるだろ」って思い込んでるのが気に入らん‼️ こうゆう人は1回は寝坊してビュッフェを食べそびれればいいんだよ。なんなら前夜にヤケ酒し過ぎて起きられなくて食べられないってル…
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