38 寝込んじゃったけど、僕は7歳、フラットは3歳になりました。
こんばんは、こんにちは。
いつもありがとうございます。
今日もよろしくお願いします!
なんとか食事をして、ギルドを出る。
そろそろ酒が飛び交いはじめたからだ。
フラットは今日できたお弁当を持って帰るとだだをこねて、もらって帰った。お腹がすいたらこれを食べるらしい。
あはは、うちの子は大食いだよね。
歩いて戻ろうとしたんだけど、椅子をつけるというフラットにアイテムボックスから取り出せば、すぐにつけてくれる。
その上によじ登った俺は、このまま寝ちゃいそうだ。でもメルトにも乗れと主張する。なんで?
それは家に戻ったときに理解した。
俺はゆっくりあるくフラットの背中で寝ちゃったらしい。
何とかクリーンをかけてから皆で家に入った。そのままソファに座ったのは覚えてる。フラットの足を拭いてくれるメルトも見た気がする。そして最後に見たのは、ストーブに火を入れてくれるメルトの背中だった。
目を覚ましたのは何時だったろうか。
ベッドの上でぼーっとしている自分に驚いた。
俺、ねちゃった? 着替えはどうしたんだろう。パジャマの上着だけ着てる。
隣をみたらフラットはいない。
なんの音も聞こえないな、と掃き出し窓から外を見た。
そこでは、フラットとメルトが駆け回って遊んでいる。
あはは、楽しそうだな。
ご飯作らなきゃ、起きようとしたけど、身体が重い。
なんとかしたいけど、二人は朝ご飯食べたのかな。いや、食べてないよね。俺寝てたし。アイテムボックスも出せないし、どうしたんだろう。
昨日は本当に疲れた。
今まで経験したことのない疲れを感じた。でも、前世ではよく体験した疲れだと気づいている。
俺は六歳なんだ。
今の身体はたった六歳。もう少しで七歳になるけど、それでも七歳だ。身体を動かして魔物を狩ったり遊んだりした後は、寝れば楽になる。精神的な疲労はそうはいかない。
これからは考えて引き受けよう。二度とごめんだね。
ばふっとうつ伏せにベッドに突っ伏した。外で遊ぶ二人を見ながら再び眼を閉じた。
□□□□□
……ギ、ナギ
う、ん? 誰?
「儂じゃ、アルム爺じゃよ」
え、おじいちゃん?!
「がんばっとるの。毎日見ておるよ。もうすぐ誕生日じゃから何が欲しいか聞きたくての。メールでも良かったが、久しぶりに顔を見たかったのじゃ」
ほんと? ここはどこなの。
「ここは儂の世界。神の領域というところじゃ。今のお前に授けてやれるのは能力かモノじゃ。じゃが、モノには執着がないお前なら喜ぶまいと思うておるが、能力とて今の身体に対してできることは限られておる。じゃがの、迷宮では役に立つこともある。どんな能力が便利とおもう?」
うーん、迷宮自体初めてだし、どうすればいいのかわからない。
「僕が知ってるのは日本で読んだ本の話しくらい。それで判断するのは難しいでしょ? あ、そうだ。迷宮って念話とか探索とかサーチとか、使える?」
「もちろんじゃ。今お前が持っておる能力は問題なく使えるぞ。そうじゃの、じゃが少々不便なのは結界が張れぬ事かの。それは結界の魔法を作れば良い。フラットが使える故問題ないのじゃが、別の場所で必要になることもあろう。クリエイトで作ればよい」
ふうん。じゃあ、それ以外って事?
フラットがいてくれるから助かってるけど……
かわいい眷属もいたらいいかな。
「ねえ、おじいちゃん。眷属って強い魔物とか大きな魔物だけ?」
「いや、それはちがうぞ。どのような魔物でも、お前が望んで相手が受け入れれば問題ない。だが、従えるという認識とは違うの。それは従魔師の仕事じゃ。あやつらは魔物を従え戦いに使う。使い魔と呼ぶこともあるの。じゃが、眷属は根本的に違う。血のつながりとでも言えばわかりやすいかの。主に対して従順で、主のために生きるもの。友となり家族にもなりうる存在じゃ。当然、主を守ることを最優先とするがの」
そうなんだ。フラットは僕の弟だから、間違いないね。
「じゃあ、大きい子じゃなくて小さな子でもいいのかな。どんな魔物がいいのか解らないけど、小さい子もいればいいなと思うんだ。それに話せればもっといい。フラットは話せない?」
「ふむ。小さい魔物か。それは任せるのじゃ。フラットはそろそろ話せるようになると思うがの。シルバーウルフ王子故、当然話しはできるのじゃ。普通の狼系魔物は話せぬぞ。お前と一緒に育った故、話し始めるのも早かろう」
そうなったら嬉しいな~
「今の生活には満足してるよ。皆優しいし、大事にしてくれるから。前世はそれなりに世の中の流れに乗って生きていたけど、ここでは全部が新しい。魔法でいろんなことが経験できるから楽しいんだ!」
「そう聞いて安堵した。これからは別の国に行くことも多いじゃろう。嬉しいこと、悲しいこともある。じゃが全てお前の世界じゃ。楽しむのじゃぞ」
ありがと。
「そろそろ起きる時間じゃ。腹が減ったじゃろ。さて、儂は新しい眷属をさがすとするかの」
ありがとう、おじいちゃん!
□□□□□
うっすらと消えてったよ、おじいちゃん。
そういえば、もうすぐ七歳だ。フラットは三歳になる。誕生日は同じ。フラットのお母さんの命日でもあるんだ。
お墓参りにも行かなくちゃね。
そろそろ起きるかな。
お腹ペコペコだよ。
そっと引き戸を開いてみれば、フラットとメルトがなにかやってる。
「ごめん、一日寝てたのかな」
「おお、起きたか。身体はどう?」
『ナギ、お腹すいた?』
最初の言葉がお腹すいたって、フラットはお腹すいてるんだろうな。
「そう、お腹すいたよ。何か作るね」
「いや、大丈夫だぞ。ギルドの食堂でいろいろ作ってもらった。鍋を持ってったからたくさんある。他の料理も作ってもらったし。パンは前の店で買った。だからすぐに食べられるぞ」
ほんと! 嬉しいな。
座れ座れ、と今日はソファで食事するみたい。
大きな鍋はストーブに置かれている。クリームシチューだね。それにソースがかかってないパスタが出てきたよ。
フラットは、大きな持ち手付きの籠に入ったパンを器用に咥えて持って来てくれる。他にもなぜだか背の高いワゴンがあって、乗せられた大きなボウルを押してきた。
何が始まるんだろうね。
どうやらワゴンの上にあるのはフラットの食事みたい。パチンと木のタイヤを止めたのはメルトだ。
これ、便利だな。自分で持っていってくれるし、身体の大きなフラットなら高さも十分だし。
「このワゴン、どうしたの?」
「いいだろ。商会にパンを買いに行ったとき買った。フラットならお利口だから乗せてやれば自分で運んでくれると思ってな。で、俺たちの分はこっちだ」
おお? 大きめの二段になったワゴンがあるよ。
そこからとってくれるのは、肉煮込みやステーキ、サラダ、グリルチキンなどなど。俺の好物ばかりだよ。
『これいいでしょ。僕が見つけたんだよ。メルトと一緒にお手伝いしなくちゃだから買ってもらったの』
「そうなの。ありがとうね」
シチューをパスタにかけるメルトが優しい笑顔で言ってくれた。
「お前にばっかり負担がかかってる。俺もここで世話になるんだから、できることは何でもするから。食事は全く作れないから勉強する。まずは野営の時にいろいろ試したい。迷宮じゃお互い助け合わないとな」
ふふふ、嬉しいな~
「二人ともありがと。とっても嬉しいよ。改めて理解したよ、僕は子供なんだって。だからこれからは二人に助けてもらいたい。よろしくね」
当然だ! と二人は胸を張る。あはは、いつまで続くのかなぁ。
じゃあ、食べようかと言われて背を伸ばす。
「いただきます!」
手を合わせて楽しい食事が始まった。
+□+□+□+□+□+□+□+
アルム爺じゃ。
儂は、ナギの爺じゃと自負しておる創造神と言う存在じゃの。
ふむ。楽しそうにしておるの。
誕生日じゃが、よい魔物を見つけたのじゃ。ナギの手伝いになるじゃろ。
その上に、迷宮では必須となる浄化の能力を与えておくかの。当然光り魔法は必要じゃ。闇の魔物たちには効果絶大じゃからの。
空間拡張能力はクリエイトで造っておったから家を造って持っていくように言うかの。ダンジョン内なら問題ないじゃろ。テントと同じほどの大きさがあれば良いのじゃ。使い勝手はよかろう。
フラットも誕生日じゃの。あやつには何がよいか。やはり能力じゃの。風魔法と火魔法を進化させるかの。安全領域を作り出せる能力が良いか。空間魔法を授けるかの。あやつならばすぐに作り出せる故な。皆が逃げ込む空間として使っても良いの。外からは見られぬ故、負傷した者らの治療所としても使えるの。ただ、二人が分断されることが心配じゃ。眷属故、繋がっておる。居場所もわかる故、それも経験と言うことにするかの。
これくらいかの。
少々甘やかせすぎとは思うが、孫のためじゃ、問題なかろう。他のやつにはせぬがの。
さて、誕生日のステータスを確認じゃ。
いろいろ賢く魔法や能力を使いこなしてはおるが、まだまだじゃ。精進あるのみということじゃが、それを使うためのお膳立ては儂の仕事じゃ。
将来が楽しみじゃの。
この世界で子供である事を忘れがちなナギじゃが、自らを省みることが多少はできたかの。まだまだ大変な事が目白押しじゃが、切り開いて進むしかないのじゃ。前世のように便利な世界ではないが、そう変えていくのはナギの能力じゃ。
大人になれば、また違う戦いが多くなるのじゃが。
その時には、メルトが側で一緒に戦ってくれるであろうが、彼奴もまだまだ子供じゃ。境遇が似ておる故、仲良くできると思うがの。まあ、メルトはナギに惚れておるが、それにナギが気づくのはまだまだ先のことになるかの。前世のような家庭は持てぬが、眷属がおる。家族となれる対象がおるのじゃ。
気になるのは、戦争が終わったあとのことじゃ。
終わる終わるというて、未だ収束しておらんのじゃ。今回の迷宮の問題もあるが、これか繋がっておらぬことを願うしかないの。
さて、メールを書くことにするかの。
儂からのお知らせじゃが、多少の説明は必要じゃろ。
忙しい、忙しい……
+□+□+□+□+□+□+□+
(7歳誕生日)
んー!
もう朝だよ。
身体はほとんど元通りだ。
昨日のご飯が元気をくれたみたいだね。
今日は俺の誕生日です。
七歳になりました!
フラットも誕生日だよ。三歳になったんだ~
嬉しいよね、こういうとき。
さて、恒例のステータスの確認をしてみようかな。
■ナギ・ワシュウ
≪ステータス≫
年齢:七歳誕生日
性別:男
身長:百二十三センチ 体重三十三キロ 白銀髪ロングヘア(生まれてから切ってない)
種族:人間
レベル:20(*10)
生命力:1700(*10)
魔力:2000(*10)
攻撃力:1000(*10)
防御力:1000(*10)
≪スキル≫
生活魔法
四大属性魔法
結界魔法
解体
料理
≪EXスキル≫
複合魔法
氷魔法
無属性魔法
回復魔法(エリア仕様可)
身体強化
身体強化・攻撃力上昇
防御強化・防御力上昇
魔力・回復能力上昇 隠ぺい
剛力・俊足
遠見
鑑定(真偽判定可能)隠ぺい
探索
≪ユニークスキル≫
[空間魔法型アイテムボックス]
[クリエイト] 隠ぺい
[自動地図オートマップ] 隠ぺい
(広域の地図と現在地、索敵済み範囲の敵と味方の表示ができる。詳細な地理情報の表示も可能)
[探知レーダーサーチ] 隠ぺい
すべてのマップで索敵対象の弱点と詳細情報の表示ができる
状態異常無効
毒耐性
[空間拡張能力] 隠ぺい――クリエイトで作成
[伸縮自在能力] 隠ぺい――クリエイトで作成
[浄化魔法(闇に対する浄化含む)] 隠ぺい
[光魔法(広範囲最高位治療可)] 隠ぺい
[複写魔法(コピー機能)] 隠ぺい――クリエイトで作成
[消去魔法] 隠ぺい――クリエイトで作成
==========
[シルバーウルフ王の加護]
眷属:シルバーウルフ:フラット
眷属:???
[創造神の加護]隠ぺい
[幸運]隠ぺい
===今後開花する予定一部表示(隠ぺい)===
空間魔法
錬金魔法
創造魔法
虚数空間(EXスキル)
精錬精製
錬成 他多数
■シルバーウルフ:フラット
≪ステータス≫
レベル60
三歳 オス シルバーウルフの王の子 ナギの眷属
体長五メートル三十センチ 体幅一メートル七十一センチ
体高二メートル二十センチ 体重二百六十キロ 痩せ型
生命力:1200
魔力:1000
攻撃力:1500
防御力:1500
≪スキル≫
火属性魔法(レベル5)
火炎魔法(レベル3)
風属性魔法(レベル5)
水属性魔法(レベル3)
土属性魔法(レベル3)
≪EXスキル≫
無属性魔法(レベル3)
空間魔法(レベル3)
結界魔法(レベル3)
鑑定(レベル5)
探索(マッピング可能・気配察知・魔力探知・危険感知など全般)
念話(主、同朋との念話のみ)
嗅覚向上MAX
身体・四肢強化(レベル3)
回復力向上(レベル3)
毒耐性MAX
状態異常無効MAX
≪ユニークスキル≫
変化・再生
雷魔法
[空間魔法型アイテムボックス] 隠ぺい――後日クリエイトで作成
========
[シルバーウルフ王の加護]
[創造神の加護]隠ぺい
[幸運]隠ぺい
読んでいただきありがとうございます。
やっとナギも七歳です。フラットは、大きな体でも三歳ですけど、ふふふ。
初めて寝込みましたよ、ナギが。大人以上の働きをしたので、大変でしたね。でも、時にはいい休暇ですね~
コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。
明日もどうぞよろしくお願いします。




