第五話:Zone転送
「「「bibibibibibibibibibibibibi」」」
ノイズが響き続けている。
「「「bibibibibibibibibibibibibibibibibibibibibibibibibibi」」」
俺は何時間ぐらい気を失っていたんだろうか、いつの間にか意識を取り戻していた。
「...」
AMS:「「「 code99デスネ、認証サレマシタ」」」
「「「ビコン」」」
俺は、どうやらうまく転送されたらしい。
風を肌に感じ、懐かしい匂いがした。少し肌寒い。
ほっと安心したのも束の間、次の瞬間重力が俺を地面に引っ張る。
「やばやばやば、うおーーーーー」
初速が0であるのが不幸中の幸いだろうか。
ワンライナーくらいならなんとかなる、
俺は無意識に手裏キーボードを使ってコマンドを叩いた。
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Zone-4000000000-unitx $ for i in `seq 1000`
for>unitx -e "move unit=$IsME x=y=z=$nowposition"; readonly nowposition” ; sleep 1
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次の瞬間元に戻った。目の前にプロンプトが再度現れた。
と同時に一秒間下に落下して元に戻るというのを1000回繰り返されているように組んだ。
「訓練のおかげだ、とりあえず、うおおおおっと、元にもど、うおおおお」
とりあえず、1000秒稼いだので、その間になんとかしなければ。
俺はアイテムボックスのように宙返りしながら上下運動を繰り返している。
「ライブラリをロードしよう、うおおおお、っと飛行シュミレータとかどっかにうおおおおおっプロンプトが見えねえ」
俺は、この状況なのでポーチにあるライブラリを取り出すのは諦めた。
「そういえばメールに何かよくわからない刀とか書いてあったな、ロードできるんだっけ」
とりあえずtoolsのlistを適当に表示してみる。
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Zone-4000000000-unitx $ cd tools ; ls | grep sky
skyboard
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すると何かいかにも空を移動できそうなものを発見した
skyboard...
俺はとりあえず実行した。
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Zone-4000000000-unitx $ ./tools/skyboard
loading now...
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次の瞬間キックボードのようなものが右足にセットされていた。
「おおおっとととととt」
1000秒を過ぎたようだ、再び落ちる。すぐに左足もボードにセットした。
「うわああああああ、どうやって操作すんだよ」
手裏キーボードのジョイスティックシステムが起動していた、これで制御できてそうだ。
プロンプトが離れていく、デフォルトで自分に追従はしてくれないようだ。
プロンプトは掴むことができたので、とりあえず、command + shift + "-" でサイズを小さくしてそっと胸ポケットにしまった。
操作に慣れてきた。
ようやく立て直して、俺は美しい雲の上の世界を眺めていた。
「うわああああああああああ、すごい。美しい。」
「「「ブオオオオオオオオオ」」」
心地よいエンジン音が鳴り響いている。温風が下から吹き出している。
「空....ってこんなに綺麗だったっけ...ほああ」
美しすぎる空を不気味に思いながらも、その景色にうっとりと感嘆した。
雲の下の惨劇をこの時はまだ想像すらしていなかった。




