第三話:使命コード99
俺は、トイレを済ませ、5分くらい遅れて仮想訓練装置に入り、いつものように冷たい椅子に座った。
「ビービービー、使命コード99訓練プログラムオツカレサマデシタ」
「ういっす」
相変わらず、気持ちのこもってない音声にイラつき、訓練開始してお疲れってなんなんだと思いながら、いつものように返事した。
「ビービービー、本日を持って、全ての訓練プログラムは終了デス、最後にあなたの使命コード99については今までの訓練ですでにご存知かもしれませんが、軽くご説明します」
「え?どういうことですか?」
俺の中学卒業の日にしては早すぎるので意外で声をあげて聞き返してしまった。
柄にもなく敬語で問いかけた。
「ビービービー、あなたは、これからUNITxを使って...
世界を駆ける使命をはたしてモライマスデス」
世界を駆ける?
「マジかよ、海外の留学エージェントとか?なんだよそれw俺コミュ障なんだがw」
そうか卒業か、今までの訓練を頑張ってきて良かったと一瞬思ったが、ん、UNITx?ってプロセッサじゃねえか、何かがおかしいと思った。
「いや、世界を駆けるって、俺、言語は日本語しか喋れねーし、今まで、使命はゲーム開発的な何かかと思っていたんだが、どうなってんだ?UNITxでってなんだよ、ゲームエンジンみたいなもんだろ」
「ビービービー、あなたには..使、ガガガ命をな、ん、て、、ガガガがな、い.ガガガ、ORIGINサーガガガバーガガガがガガガオチ、、、」
何かノイズのような音に変わった。変だな?
俺は怖くなっていた、今まで俺はこんなところに閉じ込められて、なにをしていたんだ、なんだ俺には使命なんてないってか?
俺は、夢も希望もない部屋をでて、演習で使っていた機材を一通り装備し、いつも通り訓練用のUNITxを起動した。
「カシャ、カシャ、カシャ」「カシャ、カシャ、カシャ」
「よしっと、いつも思うけどこれ痛いから嫌だ」
メモリを手のソケットにセットして、UNITxをロードした。
「ビビビ、ロードしています、しばらくオマチクダサイ」
ん?どこから音聞こえてんだ?スピーカー壊れた?
「Welcoくこそ to UNITx へ.....」
いつも、のようにモニターがうつらない、なんか言語混ざってない?
「嘘だろおい」
プロンプトがwelcomeメッセージを流しながら視界に浮かんでいるんだが
「おかしい、世界がバグってる...」
「訓練モードを解除しすかかかガガ? : y,n」
俺は手裏キーボードのyを押した。
「ようくそORIGINUNITxへ」
次の瞬間、地面が割れたんだろうか、俺はひたすら落ち続けるような不思議な感覚を味わった。
「ああ、どうしてこの世界は決められた使命を持って生きなければならないのか。本当の自由が...自由が欲しい...」
ああ、息ができない............




