第二話:終末世界Zone-4000000000
「どうしてこうなったんだろう。」
私は、自分の置かれた状況に悲観してつぶやいた
道やビルは崩壊し続け、カビ臭い匂いがする。
風がない、ドンドンと衝撃音がひびき続ける。
今食べているクッキーのような食感の苦いスティックが最後の食料だ。
ここは終末世界だ。
「うわあああああああああーーー」
遠くで叫んでいる人々の声が聞こえた、そろそろここらも限界、ダウンするだろう。
「いやあ、ねえ、こわいよお」
妹の黒く薄汚れた冷たい手をしっかり繋いで、私は笑顔でこう答える。
「霧香、大丈夫よ」
私の使命はコード320842938042
コード320842938040~320842938049は警備系の職についている人が多いと以前小学校時代の担任の先生が言っていた。
この桁の違いはなんなんだろう、私の知る限り妹を除き3000000000代の使命コードしか見たことがない。
妹の使命コードは100だ。最近は私の使命は妹を守ることなんじゃないかとさえ考えることもある。考え過ぎか。
中学卒業後、霧香に再会した。同級生には数人には会えたがみんなには会えなかった、後から知ったのだが、どうやら使命コードによって卒業までの期間が違うようだ。
本当に幸せな日々を送っていたんだ。いつからだろう。こんなことになったのは。
「はあ」
そうため息をついた時、突然地震が私たちを襲った。
「いやあああああああ、ねえね」
霧香は、泣きながらそう叫んだ。
「霧香!、私の手を離さないで、大丈夫大丈夫だから」
しばらくして、揺れは落ち着いたが、ビルが大きく傾いた。
向かいのビルにいる見知らぬ男が、私たちをみてニタニタと悪い笑みを浮かべているのが見えた。そうして、ビルをつなぐ橋の方へ向かった。
直感で逃げないとと、思ったが、今の揺れで、足を挫いて動けなくなってしまった。
ああ、ああ助けて...もう大丈夫なんかじゃない、ひび割れる地面を眺めながら霧香を抱きしめて、そう絶望した。




